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言葉のテリーヌ

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色とりどりの言葉を僕の好みで集めてみました。
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#生き方

「もう会うのはやめよう」

「もう会うのはやめよう」

大切だからこそ友人と離れることを決めた。それが13年間の唯一の友人でも。

私は無性愛者で、他人へ恋愛感情を抱き辛い。それでもそれは恋愛においての感覚で、友人や家族に対しては「大切」という感情を強く抱いている。その少ない私の感情だからこそ、絶対に今手の中にいる人達は手放さないと決めて生きてきたのは大袈裟に聞こえるけれども大真面目の本心だった。それでもこの決断を自分から提案したのにはちゃんと訳があっ

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大恋愛よりも死ぬほどの恋を

大恋愛よりも死ぬほどの恋を

大恋愛って?

大恋愛と聞いて私は、
テラスハウスのハワイ編で
「死ぬほどの恋がしたい」と
言っていたタイシさんを思い出す。

彼は
「20代最後に死ぬほどの恋」を
求めてテラスハウスに加入した。

そして無事、恋を叶えた。

彼は恋の炎に巻かれて
死ぬほどの想いを
体感したかったのだろうなと
私は思う。

大恋愛って
時に人生を乗っ取られるほどの
吸引力がある。

いや、大恋愛でなくとも
モンゴ

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「失敗」を恐れずに前に進む

「失敗」を恐れずに前に進む

3月17日の正午に始まったパリの外出制限も今日でなんと54日目。そして、約8週間の引きこもり生活ののち、とうとう5月11日からは段階的に外出制限を緩和されていくことが正式に決まった。

おととい買い物に出かけたがいろいろなお店が来週の外出制限解除に向けて少しずつ開店の準備をしているように見えた。少しフライング気味で街に人々が戻ってきている。私としては解除はちょっとまだ不安だけどでも外出許可書なしに

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渺茫とした海と街で艶やか心を取り戻す

海の静けさから潮風がそっと匂いだす。それは夏の趣を帯びて砂浜に溶け、また地球の大地に消えていく。水平線上から打ちあがった入道雲は真っ青なキャンパスの中央に力強く描かれている。その下には、小さくなった船がある。そして手前には白波で身体を揺らす子供と親が照り付ける陽ざしをも喰ってしまうほどの笑顔を弾ませて楽しんでいる。私はそれをじっと見ている。足跡が、私の、辿りを示してゆく。背中には私の暮らす街が佇ん

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拝啓「無理できない身体」になったわたしへ

拝啓「無理できない身体」になったわたしへ

昨年の今頃は24歳だった。それが今や25歳になり、11月の誕生日を迎えれば晴れて26歳になる。

当たり前のことだ、当たり前のこと過ぎてつい忘れそうになる、年齢とともに身体が衰えるということを。

✳︎✳︎✳︎

まだお酒も飲めない年齢だった頃、夜通しゲームなんてへっちゃらだった。

1日10時間のバイトを10連勤も難なくこなせた。片道一時間半の場所へ自転車で遊びに行くのもザラだった。

典型的な

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好きを仕事にって言うけど結局どういうことなのか

好きを仕事にって言うけど結局どういうことなのか

ハッとする言葉に出会った。

全くその通りだと思ってしまった。

わたしは書店でアルバイトしたことがある。

仕事は本当に楽しかったし、心の底から経験できてよかったと思っている。しかしこれを本業にしていきたいかと言われるとちがう。

なぜならわたしが好きなのは、本のお会計をすることでもなく、在庫を並べることでもなく

『本を読むこと』だから。

もう1つ例をあげたい。

わたしはカフェで正社員とし

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