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割と一途なツンデレちゃん。東京生まれ、千葉在住の車椅子族。ミュージカルと香水の民。時々…

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割と一途なツンデレちゃん。東京生まれ、千葉在住の車椅子族。ミュージカルと香水の民。時々パーリーピーポー、時々凹む。

記事一覧

人に必要な煌めき

2週間ぶりの外出だった。 行く場所は既に決まっていたので、あとは何を食べ、何を買うか、1週間くらい前からずっとメニューやらウェブサイトやら眺めていた。計画を立て…

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10時間前
3

些末なこだわり

引き続き創作に関することを書きたい。 あるイラストの印刷を古くからの知人に依頼した。出来上がった印刷物を見ると、わずかに意図した色が出ていないところがある。本人…

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1日前
4

「降ってくる」は正しいか

先日放送されたNHK大河ドラマ「光る君へ」にこんなシーンがあった。 新しい物語を書こうと試行錯誤するまひろ(のちの紫式部)は、執筆に息詰まり、気分転換のために庭に出…

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2日前
6

習うと慣れる

習うより慣れろという言葉がある。 語学の世界でも、話せるようになるには習うより慣れろと言われているが、私は 習う<慣れる ではなくて、 習う=慣れる だと思う。 例…

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3日前
4

不便さへの想像

朝起きたら目の前が霞んでよく見えなかった。このところずっと目を酷使しており、適宜目薬を使ってはいるが、寝ている間に目やにが溜まってしまったのだろう。拭き取ってし…

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4日前
13

自由になったらなったで

朝、記事を投稿し、それをSNSにシェアするときに、まだ頭がぼんやりしていたせいか、二工程のうち最初の一工程目をいつもと違う手順でやってしまった。毎日やってきたこと…

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5日前
6

やらない言い訳

できない言い訳より、どうしたらできるかを考えよう。 とよく言われる。 私はそれをいつも頭に入れている。 人は行動に意味を持たせたがるのか、例えば重大事件が起きた…

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6日前
4

買うから忘れるのか、忘れるから買うのか

これでも物覚えは良い方だった。 だからといって頭が良いとか、知的だとは言えないが、学校で習ったことは割とすぐ覚えたし、記憶力だって良い方だった。 なのにどうして…

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7日前
8

住む人を失った家

近所に住むおじいさんが家を出られた。 80代半ばのおじいさんは、お一人で借家に住んでいた。社交的な方ではないが、母や近所の女性とは世間話をよくしており、我が家の草…

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8日前
17

台風のばーか!

この夏は、外出運がないような気がする。 大雨で外に出られなかったり、風邪をひいて家で寝込んでいたり、行きたい催し物に行けなかったり、行けそうなものを見つけても、…

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9日前
10

録音テープの謎の声

子供の頃の夏休みといえば、怪奇・心霊番組が楽しみだったことだ。それがオリンピックイヤーだったとしても、今ほど各番組横並びで中継をしているなんていうことはなく、昼…

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10日前
4

彼が空から私を見続けてくれているように

この時期になると思い出す人がいる。 お盆の真ん中、その前だったか後だったか、はっきりと日にちは覚えていない。私の父が他界する2年前のことだった。そして、私はその…

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11日前
4

500日目の記録

例えば、こうだ。 英単語を1日1個覚えるとする。3日で3個、10日で10個、これを続ければ1ヵ月で約30個の単語を覚えられる。けれども、1ヵ月後に30個すべてを思い出せ…

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12日前
4

いつか私も自然に帰っていく

外は暑く、時々雷や豪雨があり、九州では相当な規模の地震が起き、翌日は関東でも地震があり、何やら自然現象が忙しい。 人間たちも、水やら非常袋やらを我先にと買い漁り…

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13日前
4

ちょっぴり悲しい夏の出来事

今日から夏休みである。 予定もないし、お金もない。いつも通り外出は週1回、その時に美術展と買い物をしようと思っているくらいだ。 特に何も変わることはないが、朝から…

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2週間前
3

「三方よし」はどこにある

顧客のニーズを汲み取って、それを自社のサービスや商品に反映させる、と言うのがビジネスの基本であろう。しかし、企業が大きくなればなるほど、顧客のニーズと提供される…

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2週間前
4
人に必要な煌めき

人に必要な煌めき

2週間ぶりの外出だった。
行く場所は既に決まっていたので、あとは何を食べ、何を買うか、1週間くらい前からずっとメニューやらウェブサイトやら眺めていた。計画を立てている時が1番楽しいのかもしれない。

久しぶりだと外出の手順を忘れてしまう。女性ならしばらくメイクをしないとメイクの手順を忘れるということはないだろうか。どの順番で何を行い、何時までに終わらせるという一連のルーティーン、しばらく出かけない

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些末なこだわり

些末なこだわり

引き続き創作に関することを書きたい。

あるイラストの印刷を古くからの知人に依頼した。出来上がった印刷物を見ると、わずかに意図した色が出ていないところがある。本人以外は気がつかないだろうなぁと思いつつ、知人にそのようなわけでもう一度印刷をしてもらえないかと依頼した。案の定、彼はどこが違うのかわからないと言う。他にも小さなミスがあったので、その訂正も併せて印刷用データを作り、印刷してもらうことになっ

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「降ってくる」は正しいか

「降ってくる」は正しいか

先日放送されたNHK大河ドラマ「光る君へ」にこんなシーンがあった。
新しい物語を書こうと試行錯誤するまひろ(のちの紫式部)は、執筆に息詰まり、気分転換のために庭に出る。その時、物語のアイディアを思いつく。その心象を、色とりどりの和紙が天からはらはらと降ってくる映像で表現する。表情を変えずただ立っているまひろ、青空の上から止めどなく和紙が降ってくる。
とても美しいシーンだ。
創作者がよく言う「降って

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習うと慣れる

習うと慣れる

習うより慣れろという言葉がある。
語学の世界でも、話せるようになるには習うより慣れろと言われているが、私は 習う<慣れる ではなくて、 習う=慣れる だと思う。

例えば、文法1つ習い、その文法を使った文章を作ったとして、ネイティブスピーカーに添削をしてもらうと、文法的には正しいけれど、ナチュラルではないとか、あまりそういう言い方はしないというようなことは割と結構ある。そういう時はネイティブスピー

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不便さへの想像

不便さへの想像

朝起きたら目の前が霞んでよく見えなかった。このところずっと目を酷使しており、適宜目薬を使ってはいるが、寝ている間に目やにが溜まってしまったのだろう。拭き取ってしばらくすると元通り視界はクリアになった。

かすみ目程度でも周囲がよく見えないのはとても不便だ。まして目が見えない・見えにくい人たちは、さらに不便だろうと想像する。

私が子供の頃はよく大人たちからかわいそうだ言われたものだった。色白でかわ

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自由になったらなったで

自由になったらなったで

朝、記事を投稿し、それをSNSにシェアするときに、まだ頭がぼんやりしていたせいか、二工程のうち最初の一工程目をいつもと違う手順でやってしまった。毎日やってきたことなのに、その瞬間、二工程目の手順で混乱し数秒から数分手が止まった。

私の生活は、何曜日に何をするということが割とはっきり決まっている。例えば今日は入浴、明日はリハビリ、その次は外出…のように、同じルーティーンが毎週日続く。
その中で、時

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やらない言い訳

やらない言い訳

できない言い訳より、どうしたらできるかを考えよう。

とよく言われる。
私はそれをいつも頭に入れている。

人は行動に意味を持たせたがるのか、例えば重大事件が起きたときに、犯人はなぜそうしたのか想像し、犯罪に意味を持たせる。意味がなく、してみたかったというだけで起こした行動もあるはずなのに、行動に理由をつけることで何か安心したような気になるものだ。

それと同じで、不可抗力でどうしてもできない時、

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買うから忘れるのか、忘れるから買うのか

買うから忘れるのか、忘れるから買うのか

これでも物覚えは良い方だった。
だからといって頭が良いとか、知的だとは言えないが、学校で習ったことは割とすぐ覚えたし、記憶力だって良い方だった。

なのにどうしてだろう。

金曜日、台風の最接近に伴って外出を中止し、コスメと香水の整理をした。
自分の持ち物は大体覚えているはずだと思っていたが、収納から出してみると、なぜこんなものが?というものがワンサカ出てくる。
モノ以外にも、処分をすっかり忘れて

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住む人を失った家

住む人を失った家

近所に住むおじいさんが家を出られた。
80代半ばのおじいさんは、お一人で借家に住んでいた。社交的な方ではないが、母や近所の女性とは世間話をよくしており、我が家の草刈りを何も言わず、そっとやってくれる気のいいおじいさんだった。
お勤めをされていた頃は、社員旅行でお酒を飲み、何らかのトラブルがあったらしく、ガーゼを貼って帰宅するなんていう、ちょっとはちゃめちゃなところもあったようだ。

この1年ほどで

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台風のばーか!

台風のばーか!

この夏は、外出運がないような気がする。
大雨で外に出られなかったり、風邪をひいて家で寝込んでいたり、行きたい催し物に行けなかったり、行けそうなものを見つけても、時間が合わなかったり、楽しみにしていた食事ががっかりするようなものだったり、おまけに台風だ。

今度の外出では美術館に行き、お手頃価格の海鮮丼を食べ、その後百貨店でちょっとした買い物しようと計画をしていた。しかし、このタイミングで、台風は関

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録音テープの謎の声

録音テープの謎の声

子供の頃の夏休みといえば、怪奇・心霊番組が楽しみだったことだ。それがオリンピックイヤーだったとしても、今ほど各番組横並びで中継をしているなんていうことはなく、昼か夜かにはどこかのチャンネルで怖い話をしていたように記憶している。
夜になると、その日に見た心霊番組がを思い出して怖くなり、暑い夜に布団を頭まで被って寝るくせに、そういう番組は大好物だった。

その中の1つに忘れられないシーンがあるシーンと

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彼が空から私を見続けてくれているように

彼が空から私を見続けてくれているように

この時期になると思い出す人がいる。
お盆の真ん中、その前だったか後だったか、はっきりと日にちは覚えていない。私の父が他界する2年前のことだった。そして、私はその人の年齢を1年後に越した。

仮にその人の名前をヒロシくんとしておこう。
ヒロシくんは学校の先輩で、頭脳面積、礼儀正しく、真面目で、ユーモアのある人として知られていた。
ある日、ひょんなことから彼のお母様と私の母の生年月日が全く同じであるこ

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500日目の記録

500日目の記録

例えば、こうだ。
英単語を1日1個覚えるとする。3日で3個、10日で10個、これを続ければ1ヵ月で約30個の単語を覚えられる。けれども、1ヵ月後に30個すべてを思い出せるだろうか。個人差はあろうかと思うが、私は30個も覚えていないと思う。せいぜい良いところで10個くらいだろう。
けれど、積み重ねなくては前進はない。1ヵ月後に30個覚えていなかったとしても、同じ単語を次の1ヵ月後に繰り返せば、記憶し

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いつか私も自然に帰っていく

いつか私も自然に帰っていく

外は暑く、時々雷や豪雨があり、九州では相当な規模の地震が起き、翌日は関東でも地震があり、何やら自然現象が忙しい。
人間たちも、水やら非常袋やらを我先にと買い漁り、やはり何やら忙しいそうだ。

我が家といえば、当面の水と米、何らかの食料品の余剰はあるが、特別に非常用の準備はしていない。それ以上の、たとえば避難所を確認したとて、誰かの手を借りねばそこに行くことはできない。仮に避難所に行ったところで、車

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ちょっぴり悲しい夏の出来事

ちょっぴり悲しい夏の出来事

今日から夏休みである。
予定もないし、お金もない。いつも通り外出は週1回、その時に美術展と買い物をしようと思っているくらいだ。
特に何も変わることはないが、朝から好きな時間に好きなことをしていても罪悪感がないというのは、精神衛生上とても良い。仕事は、依頼されたことを締め切りあるいは適度なタイミングで終わらせれば良いので、平日の昼間に好きなことをしていても誰に文句を言われるわけではないが、それでも仕

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「三方よし」はどこにある

「三方よし」はどこにある

顧客のニーズを汲み取って、それを自社のサービスや商品に反映させる、と言うのがビジネスの基本であろう。しかし、企業が大きくなればなるほど、顧客のニーズと提供されるサービスや商品には乖離が見られるような気がする。

先日、香水販売業者が、有名ブランドの香水にアルコールなどを混ぜて、自社ブランド商品として販売したことで詐欺容疑で逮捕されたというニュースがSNSを駆け巡った。この業者は自社ブランドだけでは

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