見出し画像

習うと慣れる

習うより慣れろという言葉がある。
語学の世界でも、話せるようになるには習うより慣れろと言われているが、私は 習う<慣れる ではなくて、 習う=慣れる だと思う。


例えば、文法1つ習い、その文法を使った文章を作ったとして、ネイティブスピーカーに添削をしてもらうと、文法的には正しいけれど、ナチュラルではないとか、あまりそういう言い方はしないというようなことは割と結構ある。そういう時はネイティブスピーカーに習わなくてはならない。

また、現地にいればよく耳にするであろうスラングや流行り言葉や略語などは、日本で外国語を勉強しているととするとなかなか出会う機会はなく、こちらもやはりネイティブスピーカーに習う方が良い。


一方、動詞の活用などは習っただけでは使えるようにならない。やはり実際に使って慣れていくのが早道のように思う。

フランス語は動詞の活用が多い。スペイン語もそうだが、1つの時制に対して動詞を6通りに活用しなければならない。現在と過去と未来について話すためには、単純に言っても6通り×現在・過去・未来の3パターン、合計18パターン覚える必要がある。
そしてすべての動詞が同じように活用されるわけではなく、不規則に活用する動詞や、動詞の原型の形によって活用の仕方が変わる。
そんなこと言ってしまうと、これから習いたいと思っている人には、脅しのように聞こえてしまうかもしれない。

動詞の活用については、暗記本やドリルの類はたくさん出ており、私も暗記本を1冊持っているが、それを使って覚えたというよりも、会話の中で直されながら使っていった方が覚えていくものである。
初めて2年程度では動詞がさっと出てこないことの方が多いし、やっと出てきても違うと言われたり、時制が適切でないこともたくさんあるが、暗記に特化した練習をするよりも、会話や作文の練習をしているうちになんとなくできるようになってくるものだ。


簡単な会話をすることが目的ならば、フランス語であっても、スペイン語であっても英語であっても、動詞の活用が多少間違ってもおそらく通じるだろう。
だからもし、あなたがフランス語かスペイン語習いたいと思っていて、あるいは既に習っていて、動詞の活用でうんざりすることがあっても、使い続ければ必ずできるようになる。
自転車や車の運転だって最初はぎこちないはずだ。それがやっていくに従って体がスムーズに動くように、言葉もまた慣れるに従ってスムーズに出るようになる。

だから、語学の上達には習うことと、慣れることが両輪なのだ。


#毎日note
#note
#日記
#障害者
#車椅子
#身体障害者
#フランス語
#スペイン語
#語学
#習うより慣れろ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?