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割と一途なツンデレちゃん。東京生まれ、千葉在住の車椅子族。ミュージカルと香水の民。時々…

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割と一途なツンデレちゃん。東京生まれ、千葉在住の車椅子族。ミュージカルと香水の民。時々パーリーピーポー、時々凹む。

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Love & Peace Story3 ~キミヲマモル~

あらすじ:車椅子の女の子チーチと、エンターティナーのゆぅたん(白川優太郎)、ある日のデートでゆぅたんはチーチを気づかうが、チーチは徐々に気持ちが沈んでいき… ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 過去のシリーズはこちらから Love and Peace Love and Peace Story2 ~キミノキヲク~ #創作大賞2024 #創作漫画部門 #毎日note #note #日記 #障害者 #車椅子 #身体障害者 #マンガ #少年マンガ #少女マンガ #青年マンガ #

    • 人に必要な煌めき

      2週間ぶりの外出だった。 行く場所は既に決まっていたので、あとは何を食べ、何を買うか、1週間くらい前からずっとメニューやらウェブサイトやら眺めていた。計画を立てている時が1番楽しいのかもしれない。 久しぶりだと外出の手順を忘れてしまう。女性ならしばらくメイクをしないとメイクの手順を忘れるということはないだろうか。どの順番で何を行い、何時までに終わらせるという一連のルーティーン、しばらく出かけないとそれがスムーズにいかない。 頭をフル回転させて、手順よく、ぬかりなく出かける準

      • 些末なこだわり

        引き続き創作に関することを書きたい。 あるイラストの印刷を古くからの知人に依頼した。出来上がった印刷物を見ると、わずかに意図した色が出ていないところがある。本人以外は気がつかないだろうなぁと思いつつ、知人にそのようなわけでもう一度印刷をしてもらえないかと依頼した。案の定、彼はどこが違うのかわからないと言う。他にも小さなミスがあったので、その訂正も併せて印刷用データを作り、印刷してもらうことになったが、その小さなミスも彼は全く気がつかなかったと言う。この部分だと言ってもやはり

        • 「降ってくる」は正しいか

          先日放送されたNHK大河ドラマ「光る君へ」にこんなシーンがあった。 新しい物語を書こうと試行錯誤するまひろ(のちの紫式部)は、執筆に息詰まり、気分転換のために庭に出る。その時、物語のアイディアを思いつく。その心象を、色とりどりの和紙が天からはらはらと降ってくる映像で表現する。表情を変えずただ立っているまひろ、青空の上から止めどなく和紙が降ってくる。 とても美しいシーンだ。 創作者がよく言う「降ってくる」をそのまま表現したのだと誰も疑わないだろう。 「降ってくる」という表現、

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        Love & Peace Story3 ~キミヲマモル~

          習うと慣れる

          習うより慣れろという言葉がある。 語学の世界でも、話せるようになるには習うより慣れろと言われているが、私は 習う<慣れる ではなくて、 習う=慣れる だと思う。 例えば、文法1つ習い、その文法を使った文章を作ったとして、ネイティブスピーカーに添削をしてもらうと、文法的には正しいけれど、ナチュラルではないとか、あまりそういう言い方はしないというようなことは割と結構ある。そういう時はネイティブスピーカーに習わなくてはならない。 また、現地にいればよく耳にするであろうスラングや

          習うと慣れる

          不便さへの想像

          朝起きたら目の前が霞んでよく見えなかった。このところずっと目を酷使しており、適宜目薬を使ってはいるが、寝ている間に目やにが溜まってしまったのだろう。拭き取ってしばらくすると元通り視界はクリアになった。 かすみ目程度でも周囲がよく見えないのはとても不便だ。まして目が見えない・見えにくい人たちは、さらに不便だろうと想像する。 私が子供の頃はよく大人たちからかわいそうだ言われたものだった。色白でかわいいのに気の毒ねみたいな感じで、特に年配の女性は哀れみ浮かべてそう言った。 今時

          不便さへの想像

          自由になったらなったで

          朝、記事を投稿し、それをSNSにシェアするときに、まだ頭がぼんやりしていたせいか、二工程のうち最初の一工程目をいつもと違う手順でやってしまった。毎日やってきたことなのに、その瞬間、二工程目の手順で混乱し数秒から数分手が止まった。 私の生活は、何曜日に何をするということが割とはっきり決まっている。例えば今日は入浴、明日はリハビリ、その次は外出…のように、同じルーティーンが毎週日続く。 その中で、時々リハビリを休んだり、外出しなかったり、あるいは年末年始で入浴のタイミングが変わ

          自由になったらなったで

          やらない言い訳

          できない言い訳より、どうしたらできるかを考えよう。 とよく言われる。 私はそれをいつも頭に入れている。 人は行動に意味を持たせたがるのか、例えば重大事件が起きたときに、犯人はなぜそうしたのか想像し、犯罪に意味を持たせる。意味がなく、してみたかったというだけで起こした行動もあるはずなのに、行動に理由をつけることで何か安心したような気になるものだ。 それと同じで、不可抗力でどうしてもできない時、何とか理由をつけて自分を納得させようとしてみる。 私の場合は、生活を他人の助けに

          やらない言い訳

          買うから忘れるのか、忘れるから買うのか

          これでも物覚えは良い方だった。 だからといって頭が良いとか、知的だとは言えないが、学校で習ったことは割とすぐ覚えたし、記憶力だって良い方だった。 なのにどうしてだろう。 金曜日、台風の最接近に伴って外出を中止し、コスメと香水の整理をした。 自分の持ち物は大体覚えているはずだと思っていたが、収納から出してみると、なぜこんなものが?というものがワンサカ出てくる。 モノ以外にも、処分をすっかり忘れていた百貨店の催し物の案内状が収納の角のほうに申し訳なさそうに入っていたり、記憶を

          買うから忘れるのか、忘れるから買うのか

          住む人を失った家

          近所に住むおじいさんが家を出られた。 80代半ばのおじいさんは、お一人で借家に住んでいた。社交的な方ではないが、母や近所の女性とは世間話をよくしており、我が家の草刈りを何も言わず、そっとやってくれる気のいいおじいさんだった。 お勤めをされていた頃は、社員旅行でお酒を飲み、何らかのトラブルがあったらしく、ガーゼを貼って帰宅するなんていう、ちょっとはちゃめちゃなところもあったようだ。 この1年ほどで転倒することが多くなった。そのたびに母も私も心配をしていたが、数ヶ月前に転んでか

          住む人を失った家

          台風のばーか!

          この夏は、外出運がないような気がする。 大雨で外に出られなかったり、風邪をひいて家で寝込んでいたり、行きたい催し物に行けなかったり、行けそうなものを見つけても、時間が合わなかったり、楽しみにしていた食事ががっかりするようなものだったり、おまけに台風だ。 今度の外出では美術館に行き、お手頃価格の海鮮丼を食べ、その後百貨店でちょっとした買い物しようと計画をしていた。しかし、このタイミングで、台風は関東直撃だそうだ。 ギリギリまで様子は見ようと思うが、ほぼ諦めている。交通機関が止

          台風のばーか!

          録音テープの謎の声

          子供の頃の夏休みといえば、怪奇・心霊番組が楽しみだったことだ。それがオリンピックイヤーだったとしても、今ほど各番組横並びで中継をしているなんていうことはなく、昼か夜かにはどこかのチャンネルで怖い話をしていたように記憶している。 夜になると、その日に見た心霊番組がを思い出して怖くなり、暑い夜に布団を頭まで被って寝るくせに、そういう番組は大好物だった。 その中の1つに忘れられないシーンがあるシーンと言うよりは、その場面で流されていた謎の声である。 おおけき 録音テープに入っ

          録音テープの謎の声

          彼が空から私を見続けてくれているように

          この時期になると思い出す人がいる。 お盆の真ん中、その前だったか後だったか、はっきりと日にちは覚えていない。私の父が他界する2年前のことだった。そして、私はその人の年齢を1年後に越した。 仮にその人の名前をヒロシくんとしておこう。 ヒロシくんは学校の先輩で、頭脳面積、礼儀正しく、真面目で、ユーモアのある人として知られていた。 ある日、ひょんなことから彼のお母様と私の母の生年月日が全く同じであることを知り、家族ぐるみで仲良くなった。 お互いに淡い恋心のようなものはおそらく持

          彼が空から私を見続けてくれているように

          500日目の記録

          例えば、こうだ。 英単語を1日1個覚えるとする。3日で3個、10日で10個、これを続ければ1ヵ月で約30個の単語を覚えられる。けれども、1ヵ月後に30個すべてを思い出せるだろうか。個人差はあろうかと思うが、私は30個も覚えていないと思う。せいぜい良いところで10個くらいだろう。 けれど、積み重ねなくては前進はない。1ヵ月後に30個覚えていなかったとしても、同じ単語を次の1ヵ月後に繰り返せば、記憶した単語は10個から15個くらいになるかもしれない。もしかして増えないかもしれない

          500日目の記録

          いつか私も自然に帰っていく

          外は暑く、時々雷や豪雨があり、九州では相当な規模の地震が起き、翌日は関東でも地震があり、何やら自然現象が忙しい。 人間たちも、水やら非常袋やらを我先にと買い漁り、やはり何やら忙しいそうだ。 我が家といえば、当面の水と米、何らかの食料品の余剰はあるが、特別に非常用の準備はしていない。それ以上の、たとえば避難所を確認したとて、誰かの手を借りねばそこに行くことはできない。仮に避難所に行ったところで、車椅子への乗り降りもできないし、お手洗いにも行けない。そういった理由から、我が家で

          いつか私も自然に帰っていく

          ちょっぴり悲しい夏の出来事

          今日から夏休みである。 予定もないし、お金もない。いつも通り外出は週1回、その時に美術展と買い物をしようと思っているくらいだ。 特に何も変わることはないが、朝から好きな時間に好きなことをしていても罪悪感がないというのは、精神衛生上とても良い。仕事は、依頼されたことを締め切りあるいは適度なタイミングで終わらせれば良いので、平日の昼間に好きなことをしていても誰に文句を言われるわけではないが、それでも仕事を依頼されている時に好きなことをするのは少々気が引ける。そういう縛りがないのは

          ちょっぴり悲しい夏の出来事