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意味の図画と言葉の工作、このふたつで僕は文章をつくる

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図画とはクリエイティブであり、工作とはエンジニアリングである。実用に資する公的に正しい文章は、伝達と行動を企図した徹底的な他者志向から生まれる。 文化人や知識人は世の言葉の乱れ… もっと読む
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「楽しいアルヨ」←なぜ中国人をイメージする?

「楽しいアルヨ」←なぜ中国人をイメージする?

◆「今日は暑いアルネ」

こういった話し方を聞いたあなたは、間違いなく中国人をイメージしましたね?
私もです。

ですが、実際に「~~アルヨ」と中国人が話す様子を見聞きしたことってありますか?

私は、ない。
一度もない。

「アルヨ」と話す中国人なんていないのに、「アルヨ」を聞くとなぜか中国人をイメージしてしまう。

というわけで、今回のお題。

1.そもそもどんな人が「アルヨ」を使うのか?

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「飲むヨーグルト」は、なぜ「飲みヨーグルト」ではないのか?

「飲むヨーグルト」は、なぜ「飲みヨーグルト」ではないのか?

「くしゃみがよく出るなぁ」

そこで病院に行き薬をもらい、身体に良さそうな、『飲むヨーグルト』を買ってきました。

ここで、疑問に思ったんです。

これらの理屈で考えたら、

であるべきです。

しかし、どこからどう見ても、

と書いてあります。

なぜ「飲みヨーグルト」ではないのでしょうか・・・・・・。

この不思議を、一緒に考えてみませんか!!?

1.飲み〇〇という言葉

「飲むヨーグルト」

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「記事タイトル作り」が苦手→得意になる方法と、2022年に書いた記事一覧

「記事タイトル作り」が苦手→得意になる方法と、2022年に書いた記事一覧

2023年あけましておめでとうございます!まこりーぬでございます。

ここ数年、年末年始に「今年書いた記事一覧まとめnote」を執筆してきたのですが……

2022年は「経営者からもらった大事な言葉たち」を冒頭にまとめようとしたところ、奥が深すぎて(あと、SLAM DUNKの読破にうっかり集中しすぎて)休暇中にまとめきれず、完全に出遅れてしまいました。申し訳ありません。

そんな「経営者からもらっ

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夢を叶えるひとつの方法は「アウトプット」だと思う

夢を叶えるひとつの方法は「アウトプット」だと思う

夢を叶えるために、一生懸命に努力しているひとをみるのは頼もしいし、いい刺激になります。勉強したり、練習したり、我慢したり…その手段はさまざまですが。

わたしが取り組んできた/いる方法は、「アウトプット」です。これは、「発信」ということばにも置き換えられますね。

とりわけフリーランスの場合には、この「アウトプット」がすごく大事になってくると思うんです。自分はなにができるひとで、どんなことをやって

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インタビュー経験が文章力の基礎になる5つの理由

インタビュー経験が文章力の基礎になる5つの理由

はじめに

ども!基本的に「noteはいつも久しぶりの投稿」でおなじみの森田です。
「◎つの理由」って自分で書いてみると結構恥ずかしいですね……でも、敢えてこのまま書いてみます。

さて、今年の夏、数年ぶりに新人くんを迎え、いっしょにごりごりお仕事をしています。

ウチの会社はコピーや企画やライティングを生業にする会社でして、基本的にスタッフが書いたものを僕か他のスタッフが確認・フィードバックして

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noteの記事の9割は「説明」です

noteの記事の9割は「説明」です


1.noteの9割は”広い意味”で説明である

noteにおけるほとんどの記事が「何かを説明する」ものです。

👇👇手順の説明

👇👇言葉の成り立ちの説明

👇👇夫婦円満の秘訣(?)の説明

ここで私がいう「説明」とは、広義の説明です。
広義の説明は、

を含みます。

noteのトップページに行って、記事の一覧を見たら、「ほとんどが説明だ」と思われるのではないでしょうか。

2.社

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記事の質と量、どっちが大事?スーッと悩みが消えた方法をまとめてみます

記事の質と量、どっちが大事?スーッと悩みが消えた方法をまとめてみます

「無理だよ…」と嘆きたくなるのが、記事の質と量の問題。

これまで複数のメディア運営に関わってきました。ハウツーメディア、ネットニュースメディア、お仕事情報メディア、そして複数のオウンドメディア 。

そこで、必ずと言っていいほど直面するのが、
「記事数を増やす」
「記事の質を高める」
この2つの板ばさみになること。

よくあるのは記事公開数の目標を立てたものの、質を下げるわけにはいかなくて、力技

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文字数によって編集方法は変わる

文字数によって編集方法は変わる

この文章を読んでくださっている方のなかには、SNSやnoteなどで発信している方も多いでしょう。Kindle出版をしている、もしくはこれからする人もいるかもしれません。

Twitterであれば100字ちょっと、noteやブログであれば2,000〜3,000字(人によりますが)、Kindleであれば、1万〜数万字の文章を書くことになります。

わたしはいままでいろんな文字数の文章を編集してきました

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書かせるプロが編集者のポジション/作家の僕がやっている文章術080

書かせるプロが編集者のポジション/作家の僕がやっている文章術080

仕事としての文章の位置を考えました。

書く側、そして読む側。

文章という表現法を介して、文化なのか、価値なのか、世界観なのかを成立させているのは、書く、読むという2者の構図にあるように見えます。

しかし書かせる側という仕事が存在します。

出版の世界では、編集者がこの書かせる側というポジションにあります。

マスコミ、出版と呼ばれるレガシーメディアで長く仕事をしてきました。

Webライター

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文章の「癖」について

文章の「癖」について

いろいろな顔の人がいるように、文体にもいろいろある。文章の構築の仕方とか、よく使う言い回しとか、人それぞれ結構特徴が出るものです。

編集の仕事に就いて初めて記事を担当させてもらったときのこと。すごい気合を入れて、何度も見直して、よっしゃ名作じゃんワハハ天才かもしれん、などと思いながら提出したら、チェックしてくれた社長に言われました。

「小説書いてんじゃないんだからこれはないわ」

ちび〇子ちゃ

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細部が9割。美しい原稿に仕上げる21の法則

細部が9割。美しい原稿に仕上げる21の法則

編集者歴8年の池田園子と申します。「これさえ押さえておけば、美しく整った原稿に見える要素」をまとめてみました。原稿納品前や原稿確認時のチェックリストとしても使っていただけると思います。

■半角/全角1.英数字を半角で統一する
同じ英語なのに半角と全角が混ざると整っていない印象に。数字も同様です。

例)WHO WHO
例)5月 5月

2.括弧を全角で統一する
例えば、全角の()と半角の()を

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「読まれるコンテンツ」を書きたい人へ

「読まれるコンテンツ」を書きたい人へ

最近、「読まれるコンテンツ」のテーマでいろいろな実験をしてます。
結論を言うと、この3つかなと。

1. 発信者しか書けない内容である
2.読者にとって何かしらのメリット(発見)がある
3.自分のポジションを持っている

noteやTwitter、書籍も含めて多くの「文字」を見てきて分かったのは、読まれるにはそれなりの理由があるのです。

このnoteは

・自分には文章なんて書けない
・これから

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プロのライターは「手」よりも「○」で書く

プロのライターは「手」よりも「○」で書く

文章のプロは「○で書く」。

これは、前回の記事でご紹介した『「編集手帳」の文章術』にも書いてありますが、答えは「耳」です。

「耳で書く」というのは、「耳で聞いていても意味が通じるような、わかりやすい文章を書く」という意味です。

読まれる文章は「いい内容」より「いいリズム」
アンノーンブックスの安達です。こんにちは。僕の場合、耳で聞いていてわかりやすいだけでなく、リズミカルであることも重要だと

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読みやすい文章のために、極力削るべき言葉リスト

読みやすい文章のために、極力削るべき言葉リスト

最近note書く人増えましたね。新年を迎え、新たに始めてみようって人も多いんじゃないでしょうか。

仕事で文章チェックしていて、削ったほうがスマートになる言葉をいくつか書き溜めてきたので、文章デビューする人のために一挙放出しちゃいます。

「私」「僕」などの一人称
あなたが書いてることはわかっているので、入れなくても伝わる流れであれば削ってOKです。

mina最新号の表紙タイトルを見て、僕ははっ

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