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「感性(センス)」がビジネスの『未来』をつくる

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人間の数多ある能力の中でも「感性(sense)」ほど曖昧模糊としたものも他にはなかろう。 ワクワク系エバンジェリストの小阪裕司は、感性を「知識や体験の集積に基づく価値判断の尺度」… もっと読む
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#小説

感情移入できないと駄作なのか?

感情移入できないと駄作なのか?

映画・小説・アニメに限らず、作品を味わった後で「他の人はどんな感想を持ったんだろう」と探るのは好き。note内でも感想記事を漁ってはスキを付けて回ったりしている。

そんな感想巡りをしていると「まったく感情移入できないので駄作」というような投稿がチラホラあり、「そうなの?」と疑問に思ったので書く。

「感情移入できたか?」は感性によるところなので、人それぞれ判断があってよい。ただ「感情移入できない

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よく聞く「メタ認知」とは何なのか。それがストンと腹落ちした物語

よく聞く「メタ認知」とは何なのか。それがストンと腹落ちした物語

以前勤めていた会社で、人事主催の管理職向けトレーニングに「瞑想(メディテーション)」が取り入れられたことがありました。その研修は、毎週金曜日の午後に、約半年をかけて数十回にわたり行われるプログラムでした。毎回そのはじめに、机を取り払った大きな会議室にパイプ椅子でサークルをつくって、20人くらいの参加者が全員瞑想をするのです。

時間は3分くらいだったででしょうか。メディテーションタイムの終了は、よ

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映画、ドラマ、アニメ、創作物全般を観る時に参考にしてはいけない評価

それはその作品に関わっているスタッフ、キャスト、関係者の評価、感想です。

まあ、自分が関わっている作品を悪くは言わないですよね。もちろん作品の創作におけるコンセプトだったり設定の裏話やメイキング部分なんかは興味あるし逆に聞きたい部分ではあるんですが、宣伝部分における発言は一切聞く必要は無いと思ってます。

特に番宣や舞台挨拶等でよくある「出演者もスタッフもとっても仲良くて、現場はいい雰囲気で全員

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ざまぁ系小説と、なろう小説

ざまぁ系小説と、なろう小説

面白そうなnoteがオススメにあったので、読んでみたら重要な問題を指摘されていたので、シェアします。芦辺拓先生を迎えての小説講座や、中の人の一人から小説の文字校正などを頼まれてる関係から、ここ1年ほどなろう小説をチラチラ読んでいますし、文化放送の『下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ』も毎週楽しくradikoで拝聴してるのですが……確かに、ウェンリー氏の指摘される傾向は顕著です。詳しくは、下記n

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noteの記事タイトルの付け方について、コピーライターが真面目に考えたら、13の技にたどり着いた。

noteの記事タイトルの付け方について、コピーライターが真面目に考えたら、13の技にたどり着いた。

記事タイトル。
そいつは、今日もどこかで誰かを悩ませている。

一ヶ月かけて綴った渾身の10,000文字も、記事タイトルがイマイチだとあっけなくタイムラインの底なし沼に沈んでしまう。記事タイトルが優れていればスキ数やビュー数が大きく伸びることもある。すべてのnoteは記事タイトルに命運を握られていると言っても過言ではないだろう(敢えて大袈裟に言う)。

noteは、会員登録者者数500万人(202

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作家自身のマネジメントとは ~「作家2.0」に至らないの理由

作家自身のマネジメントとは ~「作家2.0」に至らないの理由

先日、とあるラノベ作家が「感想がない」、「書きたくない」といって活動を休止を宣言した。この事は多少なりとも波紋を呼んだ。

ただ、これらの理由は私が思うに建前、いいわけだろう。

例えば、定食屋で「ごちそうさま」と客が言わないから店をたたむなど言った所で、何を馬鹿な話をしていると思う前に単に客が入ってないだけの話と簡単に推測できるだろう。

当然、この件に関しては真相は分からない。

だが、この程

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【エッセイ】 『感性豊かな日本人は「自然」を知らなかった』

【エッセイ】 『感性豊かな日本人は「自然」を知らなかった』

 昨年の八月、noteにて『源さんと蛍』という掌編を発表した。蛍の放つ光や田舎の夜の「闇」のもつ幻想性に私なりの想いを馳せた作品だ。私は香川県の東側——讃岐の東なので「東讃」とよばれている——の、田畑と緑が繁茂する風景のなかで育った。だから、私にとって、自然の営みに授かる感受は、自分の文学の根幹といってもいいくらいだ。

 まっくら闇のなかに漂う蛍の灯は、日本人の情緒そのもののように儚く、美しい。

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隅田川で会った物書きの言う「作家なら作品の愛するところを伝えなさい」の話

隅田川で会った物書きの言う「作家なら作品の愛するところを伝えなさい」の話

 浅草はとても好きな町で、住んでいた時にはよく散歩をしていた。川沿いの町はとても落ち着く。このエリアには、ものづくりのエネルギーがあふれていて、歩いていてとても楽しかった。
 隅田公園の近くを歩いていたら、急な風で帽子が飛ばされる。黒い手帳にメモをしながら立っていた男性が、手帳にペンを挟んで閉じ、足元の帽子を拾い上げてくれた。
「助かりました、すみません」
 私が駆け寄ると、帽子を渡そうとしてくれ

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「フォロワーを増やすより、読者を増やさないといけない。」と思った話。

ぼくはnoteやツイッターがきっかけで漫画家になれた系ですが、SNSを使って活動する上でこの辺が一番大事なんじゃないかと最近思う事があります。

それは「フォロワーと読者は別物。フォロワーを増やすんじゃなく、読者を増やさないといけない」という事です。

結構前に、ぼくは「もうすぐツイッター辞めます」と一人で勝手に宣言し、結局辞めなかったという、誰に向けての何だったのか一ミリも分からない謎宣言をした

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「情報はフローがいい。」

と今野敏氏(先日の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』)。小説に使える情報を次に使おうとストックしても次は生きないから、そのままの流れで使う方がいいという意味だ。インスピレーションも書いている(フローの)最中に湧くとか。動くほど発見がある。

行間への想像を道草で促す創作の技術

行間への想像を道草で促す創作の技術

「エモい」「情緒がある」「味わい深い」と評されるエッセイ、詩、歌詞、小説で使われる定番の表現技法があります。それは、本筋から逸れて具体的な物事を簡潔な語句にすることで、情景や心情に奥行きを生み出し、読者に想像を促すという表現技法です。「チェーホフの銃」と逆です。この記事の前半では魅力的な文学作品・音楽作品の例を上げて解説し、記事の後半では魅力的な作品を書く方法を解説しています。約6900字の全文が

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絶対やるな!復活を目指すマイナージャンルがやってはいけないたった1つのこと

はい、どーも。こぴーらいたー作家の風倉です。
先日、自分のマシュマロにこういう質問が来ました。

過疎ジャンルの悩みな!
ありますねー。これは小説に限らず、あらゆる創作、いや創作以外でもしょっちゅうぶち当たる悩みでしょうね!なので、Noteで書くことにしました!

では、早速答えていきましょう!
ちょい長いけど、大体4つぐらいのコツにわけてるので、細かく読んでいって大丈夫です!

Q:最盛期をすぎ

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みんなネタ帳ってどうしてんの?

みんなネタ帳ってどうしてんの?

 お望月さんの記事やそれに対する反応のツイートを見ていて疑問に思ったことなんですが、みんなネタ帳ってどういう書き方してるんですかね?

 僕の場合、これまであんまし本気でネタ帳アプリとか運用とかについて考えたことがなくて。とりあえず今はなし崩し的にこんな感じになってます。

◆Evernote
1.ショートネタ帳
 1ノートの中に以下コンテンツ
 ・単語単位のアイデア
 ・良い感じのフレーズ集
 

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『観察力』を鍛える唯一の愚直な方法

『観察力』を鍛える唯一の愚直な方法

一流のクリエーター、経営者は、みなセンスがある。

では、「センス」とは何か?

それは「観察力」によって暗記したことを元に下す決定のことではないかと、僕は考えている。その観察力に気づけない人は、直感や動物的勘という言葉を、その意思決定プロセスに使うのではないか。

観察力のある人は、世界を見る「解像度」が圧倒的に高い。

カメラにたとえると、解像度はレンズの性能。観察力は、メモリの性能。いい解像

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