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徒然日記

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日記てもあり、エッセイでもあり、コラムでもあり、評論でもあります。
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#エッセイ

報の道とはどんな道

報の道とはどんな道

自分は前々から、本気で報道機関やマスコミを目指す若者と話がしてみたいと思っている。
いったいどうして、彼らがその道を目指しているのか。
その裏にはどのような意志や夢があるのか。

報道機関やマスコミの嘘や欺瞞がネット上で簡単に明らかになるこの時代において、それら業態はどうしても叩かれる対象になりやすい。
なのになぜ本気で目指す若者がいるのか、自分には不思議でならない。

ずいぶん前の自分のつぶやき

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どのリスクをとるか

どのリスクをとるか

先日、とあるテレビでコメンテーターの橋下徹氏が、宮根誠司氏にこんな問いかけをしていた。

「宮根さん、なんであなた東京にいるんですか。本来であれば、私と一緒に大阪から参加すべきなんですよ」

これに対する宮根氏の回答はこうだ。

「3密を避けるために、車で東京に来たの。これが終わったらまた車で帰らなきゃいけない」

橋下氏が続ける。

「いやいや、おかしいでしょ。それだったら新幹線のグリーン車の方

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妄想老人が暴走老人になっている可能性はないか

妄想老人が暴走老人になっている可能性はないか

自分は前々から「老人専用窓口を設けて、そこには老人の店員を配置すべき」と思っている。そうすればブチ切れた老人の相手を働き盛りが相手をする必要がなくなるし、レジの待ち行列が長くなって後ろの人がイライラすることもなくなる。
いわゆる“分断”であるが、老人が社会のマジョリティになっている以上、この方がなにかと都合が良いのではなかろうか。

前置きはそれくらいにして、今日のサービスって、それはそれは完璧な

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急病人という免罪符

急病人という免罪符

「急病人救護の影響で…」「車内に具合の悪いお客様がいたため」
この車内アナウンスを聞いて、イラッとする人はどれくらいいるだろうか。
大都会東京のラッシュアワーにおいて、急病人が発生しない日は、まず、ない。

正直にいうと、自分はこの手のアナウンスを聞いて、イラッとする。
もう少し正確にいうと、「急病人」という漠然とした情報にイラッとする。

これだけ「急病人」が毎日のように出るのだから、自分もその

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バラまくだけで移住者が増えるわけがない

バラまくだけで移住者が増えるわけがない

前も同じような記事を書いた気がするが、田舎への移住者を増やしたいなら、根深くて根本的な問題を考えなければならないと思っている。

そもそも、「なぜ田舎から都会に人が流れてしまうのか?」に真剣に向き合っているだろうか?
これは単に、
・田舎は娯楽がない
・田舎は不便だ
・田舎には職がない
という、ステレオタイプの意見で片付けられる問題ではない。

そもそも、だ。

インターネットである程度の娯楽

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コミュニティバスの行方

市議会議員からのDMに、「コミュニティバスの見直しを!」の文字が踊っていた。

確かに、地元を走るコミュニティバスには1回しか乗ったことがない。

なぜか?
本数は少ないし、どこにバス停があるのかよくわからない。そもそもICカードが使えるかも怪しい。

休日は走っていることすら見かけない。
ふと思い立って調べてみたら、そもそも土日祝日は運休という有り様だった。

おそらく、コミュニティバスが乗客で

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304連休。

304連休。

随分前のことだが、職場復帰した。
休んだ時の部署からは脱走兵のように逃げ出し、新しく和気藹々とした部署で働いている。

休んでいた期間を数えると、(数え間違えていなければ)304日に上った。
意図せず304連休を取ってしまったというわけだ。

いろいろと学ぶことは多かったし、資格も取ることができたし、生まれたばかりの娘と一緒にいる時間もたくさん取れた。
メンタル休職というのは褒められたものではない

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仮説もゴールもない実験の中で

老人が溢れかえる社会は、おそらく有史以来経験がない。
そのせいか、今世間で行われているありとあらゆる高齢者に関する政策や方策が、全て実験のように思えてしまう。
そしてその実験の被験者も実行者も、社会に生きる我々である。

先日のこと、ラーメン屋でトラブルに遭遇した。
初老の女性アルバイトの券売機トラブルの対応が悪く、お客さんが怒って帰ってしまったのである。
女性アルバイトは終始仏頂面で「理解できな

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戯言になってしまうのだろうか

自分がそういうタグで検索しているからかもしれないが、 noteをやっているユーザーは、なんらかのメンタル疾患を経験した人が多い気がしている。

noteをやっている人に多いのか、
そういう人がnoteをやる傾向にあるのか、
はたまたメンタル疾患経験者とそうでない人の割合が、日本全体のそれと一緒であるだけかもしれないが。

そういう人の投稿を見ると、「調子悪そうだなぁ」とか「辛いなぁ」と思うことが多

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“スマート”ヒューマン

“スマート”ヒューマン

スマート〇〇が次々に登場しているが、果たしてそれについていけるほど人間は“スマート”になっているだろうか。
とあるスマート〇〇に関わるようになってから、そんなことを思う機会が増えた。

スマートになれないから、トラブルに巻き込まれる。
スマートになれないから、トラブルを引き起こす。
スマートになれないから、自分の不理解の怒りを他人にぶつける。

こういう人たちは、負の行動や感情が生まれる前に、本当

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「集客に困らない」モノの末路

コンテンツが良くないと、人は集まらないし、モノは売れない。
今までは、機能とかサービスとか品質とか、そういったものを磨くことで、人は集まりモノが売れてきたが、
最近ではそれだけだと不十分で、ユーザーエクスペリエンスの重要性も説かれている。

これは、従来そういうことを考えなくてもよかった領域にも、着実に広がっていると感じる。
人口減と戦う自治体も、ありとあらゆるコンテンツを用意して移住者を待ってい

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人間にもアップデートが必要な時代

人間にもアップデートが必要な時代

自分がそうできているかはかなり怪しいのだが、人間にも頻繁なアップデートが必要である。
最近はその頻度が急速に増しているから、ちょっとでもアップデートを怠ると、すぐに取り残されてしまう。
そんな時代に、自分たちは生きている。

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ちょっと前に、NHKで「人間は神になる!?『ホモ・デウス』とは」という特集が組まれたことがある。
「サピエンス全史」の著書、ユヴァル・ノア・ハラリ氏のコメントや

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正解を自分で与える力

正解を自分で与える力

教育改革実践家で、奈良市立一条高校の前校長である藤原和博氏は、自身の著書で「情報編集力」の大切さを説いていた。
これからの時代、決まった正解を求める「情報処理力」よりも、正解のない問題に対して“解”を求める力が必要となる、というのが氏の論調だ。

日本の教育現場のアップデートは、実に緩やかだと感じる。
メジャーバージョンアップと言えるものは、戦後間もない頃から行われていない気すらする。
もちろん、

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人件費の方が安いと思っているうちは…

今年の10月から、保育園の無償化がスタートするらしい。
娘が保育園に入るというのに、恥ずかしながら全くのノーマークだった。
それまでに、自民党政権が終わってしまい、「無かったこと」になってしまう可能性もあるが…

無償化がスタートした後、保育士さんの給料はどうなるのだろうか?
今までは市が算出した利用料を、預ける親が払う仕組みになっていたが、
無償化が始まると、お金の流れが大きく変わり、親は支払い

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