レンチー@自転車業

趣味から色んなご縁で自転車業を続けて40年経ちました。自転車業の中で25を超える仕事を…

レンチー@自転車業

趣味から色んなご縁で自転車業を続けて40年経ちました。自転車業の中で25を超える仕事を経験しました。これからも自転車のわからないことを追い続けます。

記事一覧

電子制御時代の杞憂/2007.09.11

自転車に電子制御があるって知っている方は ほぼ、いやかなりのマニア。 クルマなら別に当たり前になっていますが スポーツ自転車では特に変速関係は当たり前に。 パソコ…

脱レースイメージ/2007.09.08

脱レース。 当時は自転車レースにドーピングが大きな影を 落としていた時代。 他のスポーツよりも歴史は長く深いもの。 当時はそこからの脱却を図っていたんだな。 確かに…

高級レンタルサイクル/2007.09.06

日本でもレンタサイクルやシェアサイクルが 世の中で認知が広まってきました。 それでもまだ移動手段として。 ヨーロッパだと高級スポーツ自転車も 既にかなり前からレンタ…

どこでも広告/2007.09.04

日本って広告が反乱しているイメージ。 長らく住んでいると慣れているので当たり前と 思いがちだけど海外は規制の関係もあり 意外に少ないイメージです。 だからこそこうい…

ひとコミュニケーション/2007.09.02

昨日の投稿にも関連しています。 会話とは2人以上の人間がいてこそ成り立つ。 もちろん生まれた時は一人だけどそれでも 母親との会話をしている。 大人になるまでは会話を…

会話の潤滑油/2007.09.01

2007年の当時はよく海外に行っていたみたい。 みたいというのも既にかなり昔の過去。 長い北米とヨーロッパの仕事を終えたタイミングでの 違う角度での自転車の勉強が主な…

モノ作りヒト作り/2007.08.29

仕事柄、多くの生産現場を見させてもらってます。 もちろん、そこには学ぶべき点が沢山。 普段なら完成した商品しか見ませんが作る過程は とても興味深いのです。 むしろ作…

ロゴパワー/2007.08.28

ロゴの力は自転車に限らずですが それでもご存知のように自転車のフレームは 細いのでデザインにも一定の縛りがあります。 だからこそその中に「アート」があるのです。 …

自転車リサイクル/2007.08.27

自転車が環境に良い? 根拠がありません。工業製品なので作る段階で 色んなものを排出しています。 使えなくなってもリサイクルができない。 そもそも「リサイクル」そのも…

ボディー曲線/2007.08.26

自転車を前面、つまり前から見る人は 少ないかもしれません。 いや買うなら横ですよね。 「マニア領域」です。 でも前から見るとその自転車の設計が見えます。 かなりわか…

ホィール組みのコツ/2007.08.24

note読者にホィール(車輪)を組立てた方なんて 小数点以下しかいないと思いますが ちょっと面白いので取り上げてみます。 自転車のプロでも通過儀礼の作業です。 正直に告…

荒技と基本技/2007.08.25

基本が出来ているからこそ応用ができる。 当時はよくプロメカニックの特別な技を 教えてくださいと言われました。 場面に応じてやるだけでそんな技を 普通の時に使う必要が…

太陽熱再利用/2007.08.22

ブログによると当時は暑かった。でも8月下旬。 そりゃそうだと思いつつ、あれから夏に限らず暑くなった。 太陽の黒点活動の影響とはいえ太陽が活動を止めると 地球も人間も…

アン・バランス/2007.08.21

バランス感覚に優れているヒトって周りに いませんか。 何をやらせても上手いという言葉の中に そんなバランス感覚が含まれていることも 少なくないかな。 人間はアンバラ…

アルカンシェル/2007.08.20

自転車レースには特別なジャージがあります。 胸と腕に記された5本の線。1年に一回だけおこわなわれる レースで優勝すると世界チャンピオンの称号が与えられる。 英語では…

念入り対策/2007.08.19

日焼けが好きな方は日サロに。 でもほとんどの方は過度の日焼けや苦手なはず。 私も日焼けはかなりの苦手です。 ブログを書いた時は一日中「炎天下」で仕事。 手首が真っ…

電子制御時代の杞憂/2007.09.11

電子制御時代の杞憂/2007.09.11

自転車に電子制御があるって知っている方は
ほぼ、いやかなりのマニア。
クルマなら別に当たり前になっていますが
スポーツ自転車では特に変速関係は当たり前に。

パソコンやスマートフォン(当時は携帯電話)は
雨天使用はほぼ無いので心配ないけど自転車に
雨に弱いと言われたら「使えない」のレッテル
貼られてしまいます。

もちろん杞憂はいりません。
自転車の部品ってテストはプールみたいな
実験場に投げ込み

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脱レースイメージ/2007.09.08

脱レースイメージ/2007.09.08

脱レース。
当時は自転車レースにドーピングが大きな影を
落としていた時代。
他のスポーツよりも歴史は長く深いもの。
当時はそこからの脱却を図っていたんだな。

確かに今でもドーピング以外のスキャンダルで
レースに関わる選手が糾弾されることは
少なくない。
もちろん、芸能人と呼ばれる職業も。
それに付随した商品とかサービスもその
一点だけで大きな大打撃を受けます。
商品やサービスに全く問題がなくても

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高級レンタルサイクル/2007.09.06

高級レンタルサイクル/2007.09.06

日本でもレンタサイクルやシェアサイクルが
世の中で認知が広まってきました。
それでもまだ移動手段として。
ヨーロッパだと高級スポーツ自転車も
既にかなり前からレンタサイクルされています。
それだけ需要があるかと。

スポーツ自転車の認知度と使用頻度が
日本と大きく違います。
日本だと自転車は移動手段。
距離も短め。
ヨーロッパはそもそもが自転車が
移動手段として捉えられていない。
クルマこそが移動

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どこでも広告/2007.09.04

どこでも広告/2007.09.04

日本って広告が反乱しているイメージ。
長らく住んでいると慣れているので当たり前と
思いがちだけど海外は規制の関係もあり
意外に少ないイメージです。
だからこそこういう展示会では広告が
多いです。日本並に。

当時はヨーロッパの展示会を中心に決めた街並みを
いつも巡り、自転車がどうやって使われているかを
探していました。
その前はヨーロッパにいたもののレースからレースを
移動するだけ。日本人なら誰で

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ひとコミュニケーション/2007.09.02

ひとコミュニケーション/2007.09.02

昨日の投稿にも関連しています。
会話とは2人以上の人間がいてこそ成り立つ。
もちろん生まれた時は一人だけどそれでも
母親との会話をしている。
大人になるまでは会話を楽しむというよりも
意見をぶつける、交換する感じ。

それでも海外で仕事をしていると
今さらながら日本人のコミュニケーション下手を
痛感します。
これってやっぱり子供の頃からの他人との
距離感の持ち方が大きく違うんだなと。

意見をぶつ

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会話の潤滑油/2007.09.01

会話の潤滑油/2007.09.01

2007年の当時はよく海外に行っていたみたい。
みたいというのも既にかなり昔の過去。
長い北米とヨーロッパの仕事を終えたタイミングでの
違う角度での自転車の勉強が主な理由。
今ならオンラインで色んな情報が得られるから
当時ならでは。

直接出向くと一番困るのが当然会話。
つたない英語のようなものでとにかく話しかける。
毎回冷や汗の連続。
そんな気持ちを察してくれたのか関係者とは

まず飲もう。

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モノ作りヒト作り/2007.08.29

モノ作りヒト作り/2007.08.29

仕事柄、多くの生産現場を見させてもらってます。
もちろん、そこには学ぶべき点が沢山。
普段なら完成した商品しか見ませんが作る過程は
とても興味深いのです。
むしろ作る現場には興奮すら覚えます。

自転車って実はほとんど「日本製」だった時代が
あったのです。
食べ物ですら今は輸入品も多い時代。
でも、素材から国産で製作に関わったのも日本人。

その頃はさすがに先輩達の仕事なんですが
それでもその時代

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ロゴパワー/2007.08.28

ロゴパワー/2007.08.28

ロゴの力は自転車に限らずですが
それでもご存知のように自転車のフレームは
細いのでデザインにも一定の縛りがあります。
だからこそその中に「アート」があるのです。

ブログで紹介したのは
あるブランドの特別仕様。
あの細い部分に細かくアーティストが
デザインしていました。
それでもロゴには大きなブランドの
アイコンが込められています。
これまで200を超えるブランドロゴを
見てきました。
もちろん、

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自転車リサイクル/2007.08.27

自転車リサイクル/2007.08.27

自転車が環境に良い?
根拠がありません。工業製品なので作る段階で
色んなものを排出しています。
使えなくなってもリサイクルができない。
そもそも「リサイクル」そのものが高価ですし。

だから自転車が環境に優しいとは根拠がない。
製造側はもちろん知っていると思います。
リサイクル出来ない。
それは語弊ですが、正しくはリサイクルに
お金がかかります。
なぜ?

色んな素材が混ざっているから

例えばペ

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ボディー曲線/2007.08.26

ボディー曲線/2007.08.26

自転車を前面、つまり前から見る人は
少ないかもしれません。
いや買うなら横ですよね。
「マニア領域」です。
でも前から見るとその自転車の設計が見えます。
かなりわかりにくいですが。

自転車って車と違いのはボディーに
カバーがない部分。
むき出しなんです。
加えて取付けるパーツもほぼ共通。
だからこそ違いは少ない。
でも中心にある「フレーム」のカタチこそが
各ブランドの違い。
もちろん横からのほう

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ホィール組みのコツ/2007.08.24

ホィール組みのコツ/2007.08.24

note読者にホィール(車輪)を組立てた方なんて
小数点以下しかいないと思いますが
ちょっと面白いので取り上げてみます。

自転車のプロでも通過儀礼の作業です。
正直に告白します。
最初の1本のホィールを組立てるのに要した時間。
半日です。
それ仕事ではなく趣味かもしれません。
商品になるホィールにですから。

コツが判っていなかった。
そのレベルではなく。
そもそも組立てる工程すら判っていなかっ

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荒技と基本技/2007.08.25

荒技と基本技/2007.08.25

基本が出来ているからこそ応用ができる。
当時はよくプロメカニックの特別な技を
教えてくださいと言われました。
場面に応じてやるだけでそんな技を
普通の時に使う必要がない。

そういう特別な体験を通じて痛感するのは
やはり「基本」の大事さ。

基本って繰り返しやらないと身に付かない。
最近、そんなの「マニュアルがウエブにあるから
見ながらやればいい」じゃないという意見をみつけて
ビックリ。

なんで

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太陽熱再利用/2007.08.22

太陽熱再利用/2007.08.22

ブログによると当時は暑かった。でも8月下旬。
そりゃそうだと思いつつ、あれから夏に限らず暑くなった。
太陽の黒点活動の影響とはいえ太陽が活動を止めると
地球も人間も終わりですしね。

これだけ暑いとこれをなんかに使えないのかは
当時からモヤモヤしていたようで。
「太陽光発電」は大規模な装置はよく見るけど
小さいのは恐らく発電効果が悪いのかほぼ見ません。

自転車にはペダルを漕いでそのエネルギーで点

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アン・バランス/2007.08.21

アン・バランス/2007.08.21

バランス感覚に優れているヒトって周りに
いませんか。
何をやらせても上手いという言葉の中に
そんなバランス感覚が含まれていることも
少なくないかな。

人間はアンバランスになることで
それを「運動」と呼びます。
例えば立っている状態から片足を一歩踏み出す。
そういう不安定な状態こそウオーキングですし
それをもっと大きく動くことがランニングです。

自転車も実はこのアンバランスが自然に
おこなわれて

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アルカンシェル/2007.08.20

アルカンシェル/2007.08.20

自転車レースには特別なジャージがあります。
胸と腕に記された5本の線。1年に一回だけおこわなわれる
レースで優勝すると世界チャンピオンの称号が与えられる。
英語ではレインボー、フランス語ではアルカンシェル。
語意的には「虹」ですね。

これまで仕事場で何度も見てきました。
もちろんメカニックとしては側にいても
すごく誇らしい気分になります。
レースなので誰か一人だけが勝ち、ほとんどの選手は
負ける

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念入り対策/2007.08.19

念入り対策/2007.08.19

日焼けが好きな方は日サロに。
でもほとんどの方は過度の日焼けや苦手なはず。
私も日焼けはかなりの苦手です。

ブログを書いた時は一日中「炎天下」で仕事。
手首が真っ白なのはリストバンドです。
この位に焼けると確実に痛みを伴います。
帰宅してシャワーを浴びる時にも痛さが半端ない。
もちろん、体力も消耗しまくります。

自転車に乗る時は基本的には太陽にさらされている
部分を極点に無くします。
特に困る

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