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BandLabからTTS-1が消えてしまった話。
たとえ話から始めたい。食玩というものがある。お菓子に玩具が付いているのか、玩具にお菓子が付いているのか分からないが、人気キャラクターのおもちゃが入ったお菓子のことだ。
仮にいま、ポコモン(?)のフィギュアが入ったお菓子があるとする。ところが、ある日突然「キャラクター玩具の版権が切れましたので、これからはお菓子だけで販売させていただきます」というメーカーからのアナウンスがあり、玩具なしになってしま
【読書】ウィットに富んだ会話と群像劇、伊坂幸太郎さんの世界。
群像劇という小説やドラマのスタイルがある。主人公がひとりではなく、複数の登場人物による別々の物語が平行して進み、いつのまにか交わっていく形式だ。
伊坂幸太郎さんの小説を読んで引き込まれたのが、群像劇のすばらしさだった。作品にちりばめられた伏線が見事につながり、ラストには「そうだったんだ!」と膝を打つ。
群像劇を織りなすのは、凄いのか情けないのか分からない多様なキャラクターたちだ。泥棒、殺し屋、
未来のためにできる、たったひとつのささやかなこと。
夢を見ることができなくなった。夢といっても、浅い眠りのなかで見る夢ではない。理想とか、かなえたい願いとか、いまここにない世界をイメージすることだ。
シニアという年齢に一歩踏み出してしまったせいもある。コロナ禍、異常気象による酷暑と雷雨、終わらない戦争、高騰する物価など、現実に打ちのめされたことも大きい。
振り返ればプライベートでは父を亡くし、母を介護施設に送り込んだ。子どもは髄膜炎で入院、ある
『DORONJO/ドロンジョ』を観て、日本の文化と正義について考えた。
昭和の時代に人気があったヒーローの映画、テレビ番組が、令和になってからリメイクされることが多い。ゴジラ、ウルトラマン、仮面ライダーなど、日本だけでなく世界でヒットしている。
リアルタイムで作品を体験した昭和の世代には懐かしさを感じさせ、平成や令和の新しい世代には、逆に新しさを感じさせるのだろう。CGやVFXが進化することによって、解像度が上がってリアルになった。同時に当時にはなかった解釈や、新し