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読書の記録 読了本のまとめ

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作者の著作をコンプリートする「垂直読書」、作者やジャンルにこだわらずに横断的な「水平読書」により、深めつつ拡げる読書を目標としています。読了した本には、X(旧Twitter)で表…
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【読書】文学的でコミカル、幻想が揺らめく森見登美彦さんの世界。

最初に、作家さんに頭を下げて謝りたい。すみませんでした。 なぜ謝罪から始めるかといえば、…

Bw
6日前
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【読書】ウィットに富んだ会話と群像劇、伊坂幸太郎さんの世界。

群像劇という小説やドラマのスタイルがある。主人公がひとりではなく、複数の登場人物による別…

Bw
12日前
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【読書】エッセイが沁みる、社会をあらためる視点。

ブログではなくエッセイを書きたいと思ってから、エッセイの本を探している。そうやって目的を…

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2か月前
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ハルキ文学から考える文章作法。

村上春樹さんのデビュー作『風の歌を聴け』は、文章を書くことについて考えさせられる小説のひ…

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5か月前
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【読書】陽だまりのような小説、吉田篤弘さんの世界。

吉田篤弘さんの名前はSNSでよく見かけた。4年ぐらい前に書店で『月とコーヒー』が気になったの…

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5か月前
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【読書】小説という思考実験、森博嗣さんの世界。

森博嗣さんの名前を知ったのは、押井守監督のアニメ映画『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』…

Bw
5か月前
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【読書】パワフル&ダイナミックなドラマ、西加奈子さんの世界。

どんなに号泣したり至福の喜びに浸ったりした思い出も、過ぎてしまえば忘れてしまう。あれ?どんなだっけかなと記憶の中で曖昧になる。そんな風に過去を色褪せさせてしまうのは、自分だけかもしれない。もしかすると自分は薄情なのか、淡白だったのか、と疑いたくなる。 読書も同じ。いま自宅には本棚に入りきらず、廊下に積み上げられたままの大量の本がある。打ちのめされるような結末に感動でふるえた小説も少なくない。それにも関わらず、どんな内容だったか思い出そうとすると、はて?どんなだったかな、と首