Bw

イヌのように地上をさまよいながら、鳥のように飛びたい。立体的な思考のために。

Bw

イヌのように地上をさまよいながら、鳥のように飛びたい。立体的な思考のために。

マガジン

  • 音楽の断片 ミニマムな自作DTM作品集

    趣味のDTMで作った楽曲集。1分程度の短い音源です。日記を書くように音楽を作りたい。使っているDAWアプリケーションは、Studio OneまたはCakewalk by BandLab。

最近の記事

  • 固定された記事

Think positive 前向きになる英語の名言。

前向きな言葉を必要とするときがある。有限の人生を送っている現実世界において「永遠」など存在しないかもしれない。次々と降りかかってくる困難に追われる毎日において「希望」を持つことは難しい。それでも私たちは時々、永遠や希望という「やさしい嘘」を求める。 成功を遂げた著名な人々の名言はこころの支えになる。一杯の水のように乾いた内面を満たして、明日に一歩踏み出す元気をもらえる。 かつて英語の名言をちりばめた曲を作ったことがあった。JAZZっぽいインスト曲だったので歌詞ではないのだ

    • 現実を変えるかもしれない、フィクションの行方。

      人間の考えることは既に現実の一部であり、人類は「想像力」を「創造力」に変えて世界を革新し続けてきた。だから、ファンタジーやSFの世界をあなどってはいけないと思う。作品に描かれた世界がフィクションであっても、いつか遠い未来には現実になるかもしれない。 シリコンバレーのスタートアップで活躍した人々は、スターウォーズ・フリークスが多かったということをどこかで読んだ。ウイリアム・ギブスンのSF小説『ニューロマンサー』は、VRなどのテクノロジに影響を与えたといわれる。まだ読んでいない

      • リセット考、新しい日々の始め方。

        人間はリセットできない。当たり前のことだが、機械ではないからだ。 リセットを辞書で引くと、機械などを「初期状態に戻すこと」とある。再起動が電源を投入し直すことに対して、リセットはこれまでの設定をすべて白紙に戻す意味になる。もちろん「やり直し」の意味でも使われる。しかし人間に関していえば、過去にあったことを消去して初期状態には戻せないし、きれいさっぱり忘れて再スタートを切るのは難しい。 時間の本質は「いまここしかないこと」と考えているが、だからといって、過去にあったことはな

        • 素敵なカセット・ライフ。

          吉祥寺のハードオフで手に入れたソニーのCDラジカセのカセットとCDが壊れて、単なる「ラジ」になって長い時間が過ぎた。捨てるのは忍びないので、物置に放置していたDVDプレイヤーを下に敷いて、外部入力端子につないでラジからCDを聴いている。アンテナを立ててラジオも聴く。ラジオはJ-WAVE限定である。 カセットを聴かなくても構わないのだけれど、手もとに四半世紀以上も前に録音したバンドのスタジオ練習の音源がある。たまにこれを聴きたくなる。そんなわけで、安価なカセットプレイヤーを入

        • 固定された記事

        Think positive 前向きになる英語の名言。

        マガジン

        • 音楽の断片 ミニマムな自作DTM作品集
          8本

        記事

          どれだけ歩いても「いまはここ」。

          4月はよく歩く。新しい年度がスタートして気分が高まっているからかもしれない。デスクワークが中心の仕事だから、そんなに距離を歩かないのだけれど、4月には歩数計のカウンターが1万歩を超える日が多い。 ポケットに入れて持ち歩いているOMRONのデジタル歩数計は1万歩を超えると、棒人間によるバンザイ表示で祝ってくれる。あっ。いま気づいたのだけど、だから「万歩計」というのか。 検索をかけてみると「万歩計」は山佐時計計器株式会社の登録商標だった。 山佐時計計器株式会社は東京の世田谷

          どれだけ歩いても「いまはここ」。

          「軸曜日」という考え方。

          いま使っている手帳は、見開きで1週間を記入する。左側の月曜日から始まり、右側の日曜日で終わる。 週末と簡単に言うけれど、いったい何曜日をいうのか。調べてみるとNHKの1999年の調査では、土曜日と日曜日を週末と考えているひとが47パーセントで主流派のようだ。男性は金曜日を週末に含める傾向があり、女性は日曜日を週末に含める傾向があるとのこと。 つまり自分の手帳でいえば、週末は右ページの隅にある金曜日、土曜日、日曜日になる。一般的なカレンダーの配置だと思う。 ものによっては

          「軸曜日」という考え方。

          +2

          【写真】絵葉書みたいなサクラ。

          【写真】絵葉書みたいなサクラ。

          Suno V3とStable Audio 2.0に驚いたAI音痴の日常。

          昨夜はCopilotとお話をしていたら、あっという間に夜が更けてしまった。Copilotはマイクロソフト社による生成AIのサービスだ。ブラウザのEdgeからも利用できる。チャットのほか、ブログなどの記事の生成、Webサイトの分析も可能だ。 人工知能だから気軽に話を聞けることもあるが、日々の不安な課題を解消する方法から仕事の進め方、趣味で気になること(J-WAVEで知った社会構成主義)まで、さまざまなお話をした。追加の質問をクリックしているうちに、芋づる式にいろんなテーマに対

          Suno V3とStable Audio 2.0に驚いたAI音痴の日常。

          『BLUE GIANT』、音楽×物語×映像のトリオによる青白い熱量。

          映画にしても小説にしても、一回性の作品と考えている。つまり人生に似ていて、後戻りはできない。繰り返すこともできない。 ほかのひとは違うかもしれないけれど、そんな理由から同じ映画を二度観ることがあまりない。同じ小説を最初から再読することも、めったになかった。時間軸に沿った作品ということでは音楽と似ているが、繰り返しの体験がない意味において音楽とは違う。 ところが、何度も観たい映画があった。それが『BLUE GIANT』だ。 この映画だけは劇場で観たかった。とても後悔してい

          『BLUE GIANT』、音楽×物語×映像のトリオによる青白い熱量。

          マーケティングが、色褪せてみえる。

          さくらが満開になりつつある。 この時期には雨が降れば花が散らないかと不安になり、風が吹けば花はまだ持ちこたえてくれるだろうかと不安になる。 要するに春は不安の季節以外の何ものでもない。ぽかぽかと穏やかに晴れた日を除いて、こころが安らぐ時間は少ない。 3月21日は、自分にとって節目の時期だった。 いまとなっては遠い昔になるが、学生の頃に卒論を書いた夏目漱石のソーセキと創世記をかけた看板を掲げて、21世紀的な人生を標榜し、ひとりで仕事を始めた。新しい日本語を作った漱石に倣い

          マーケティングが、色褪せてみえる。

          書き出し3つの極意、新生活の始め方。

          4月は始まりの季節である。東京では雨が降ったりやんだり不安定な天気だったが、電車内にどことなく新鮮な雰囲気が漂っていた。新生活の第一歩を踏み出した若々しい空気が感じられる。さくらの花も咲き始めた。 仕事で使っている手帳も4月始まり。高橋書店のシャルム5(No.635)だ。もう10年ぐらい毎年同じものを愛用していて、この手帳なしには4月が始まらない。3月の終わりに準備しておいた新しい手帳に本日、最初の文字を書き込んだ。緊張するが心地よい一瞬である。 書き出しは難しい。手帳だ

          書き出し3つの極意、新生活の始め方。

          壁に耳あり、障子にメアリー。

          タイトルに意味はない。「壁に耳あり、障子に目あり」つまり「隠し事をしても誰かがどこかで見ているよ」ということわざをモジってみた。きっと、お笑い芸人さんの誰かが言っているだろうなあと思って検索したら、サンドウィッチマンさんのネタらしい。 障子を少しだけ開いて、青い目のメアリーがこっちを見てふっと笑う。そんな光景が目に浮かぶ。ミステリアスで怖い。個人的には、検索候補にあった「ジョージにメアリー」のほうが、意味が分からなくて好きだ。 閑話休題。3月の最後の日曜日、自宅の和室の障

          壁に耳あり、障子にメアリー。

          【読書】小説という思考実験、森博嗣さんの世界。

          森博嗣さんの名前を知ったのは、押井守監督のアニメ映画『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』を鑑賞したときだ。 永遠に子どものままのキルドレが、戦闘機のパイロットとして戦う物語であり、作品全体が淡々とした静けさに包まれている。深く感銘を受けて原作者は誰だろう?とチェックしたところ、森博嗣さんだった。 X(旧ツイッター)上で読了した本、鑑賞した映画、気になった音楽を記録メモとしてつぶやいているのだが、いま検索してみると2016年の4月5日にTSUTAYAで『スカ

          【読書】小説という思考実験、森博嗣さんの世界。

          過去を片付けながら、春。

          過去に幻想を抱いてはいけない。記憶が化石化する過程で嫌なことが剥がれ落ちてしまう傾向にある自分は、きれいなことしか覚えていない。だから、きらきらした過去と同じテンションで懐かしいひとに会う。 ところが相手はすっかり忘れてしまっていて、逆に嫌なことをたくさん思い出させてくれちゃったりする。 「なぜそんなに他人を見下した話し方ができるのだろう?」というひとがいる。そういうひとは、5年や10年の年月が経っても変わらないばかりか、むしろ劣化が進んで老害道まっしぐらの貫禄をつけてい

          過去を片付けながら、春。

          「ソ」ボクな疑問、点をつなぐ。

          土曜日にぼんやり寝転がって部屋を眺めていたところ、ひらがなの手書き文字に「ん?」と疑問を感じた。衣類ケースに「その他」という書き込みがあったのだが、その「そ」の字の上の部分が「ソ」になっていたのである。 個人的には、左側のフォントのように「そ」の上の部分はつなげて書いている。ところが自宅内にそうじゃない派がいた。 調べてみると「そ」の文字の上の部分をつなげて1画つまり一筆書きの文字は「Z型」と呼ばれ、点によって2画で書くのは「ソ型」なのだそうだ。そうだったのか。 ひらが

          「ソ」ボクな疑問、点をつなぐ。

          自走するエンジンを持つ、ということ(仮想卒業式のスピーチ原稿)。

          強風が吹き荒れて、冬のコートを仕舞うタイミングを逃していますが、春はもうすぐそこまで近づいています。 今日、みなさんは卒業式を迎えました。 晴れやかな顔を眺めることができて、とても嬉しく思います。 一年間、いろいろなことがありました。 楽しいこと、つらいことがたくさんあったでしょう。 けれども最後は笑顔がいいですね。 その笑顔が強風よりも強く、寒さや不安を吹き飛ばしてくれます。 卒業式のスピーチというと、スティーブ・ジョブズさんがスタンフォード大学で行ったスピーチが有

          自走するエンジンを持つ、ということ(仮想卒業式のスピーチ原稿)。