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Bicerinが教えるイタリアの歴史と食文化

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Bicerin広報担当者が皆さんにご紹介するイタリア食文化。 郷土料理やイタリア人の日常に根付いたあるあるまで、色々ご紹介して行きます。
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#バール

トリノの郷土菓子 〜マロングラッセ〜

トリノの郷土菓子 〜マロングラッセ〜

トリノので取れる栗は世界的にも有数の高級品です!

そして焼き栗の他にこの時期街に溢れかえるのがマロングラッセ!!
濃厚なトリノの栗にシロップをしっとりと効かせたマロングラッセは、世界中で愛されています!

そしてBicerinでもこのトリノ産のマロングラッセをふんだんに使った栗スイーツをご用意しています!

店舗によりメニュー内容も異なる展開を致しますので、各店舗ごとのバリエーションもお楽しみに

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Bicerinの料理教室 〜ズッパイングレーゼ〜

Bicerinの料理教室 〜ズッパイングレーゼ〜

以前ご紹介したペレグリーノ・アルトゥージのレシピ本『La scienza in cucina e l'arte di mangiar bene』に載っているドルチェで、フィレンツェの豪商メディチ家のパーティで振る舞われたとてもクラシックなお菓子です。

このお菓子を作るのに欠かせないのがアルケルメス!
詳しくはこちらの記事でもご紹介致しましたが、古くから修道院で作られるこの真紅のリキュールが欠かせ

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6月10日 【時の記念日】

6月10日 【時の記念日】

本日6月10日は日本で初めて時計による時の知らせが行われたことを記念して制定された【時の記念日】として国に制定されています。ただし記念日ではあるものの祝日にはなっていないので、あまり知られていなかったりします。

その歴史は西暦671年6月10日に天智天皇が「漏刻」と呼ばれる水時計を使い、日本で初めて時を刻んだとされていることが由来となっています。
これは日本書紀にも記載があり、詳しい図解もされて

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バニラとエスプレッソのハーモニー 〜アフォガート〜

バニラとエスプレッソのハーモニー 〜アフォガート〜

【アフォガート】
カフェやイタリアンレストランなどで定番のドルチェなので、皆さんも聞いたこともあると思います。
難しいものではなく、バニラアイスに淹れたてのエスプレッソをドバッと掛けて頂く、あれのことです。

アフォガートとはイタリア語で「affogato=と溺れた」という意味!
アフォガードではなくアフォガートが正しいスペルです。

Bicerinでも定番のドルチェとして各店舗でご提供しておりま

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ビチェリンのレシピ

ビチェリンのレシピ

1763年に創業したBicerin。
トリノ最後のカフェとして北イタリアの食文化を支えてきました!!

そしてBicerinの天命を冠した「ビチェリン」。
イタリアのチョコレートドリンクの元祖と言っても良いクラシックな味わいは、Bicerinのバリスタこだわりのエスプレッソに、秘伝のレシピで作られる門外不出のビチェリンソース(チョコレートソース)をゆっくり注ぎ、ホイップした生クリームをフロートいた

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YouTubeで見るトリノ観光 

YouTubeで見るトリノ観光 

Bicerinのおひざ元トリノの町を素敵にまとめたYouTube動画を見つけました。
少し前の物ではありますがとても素敵な映像ですので是非ご覧ください。

マティーニとマルティーニ

マティーニとマルティーニ

ドライジンにほんの少しのベルモット、仕上がりにグリーンオリーブを落とした「マティーニ」と言うカクテルがあります。
「カクテルの王様」と呼ばれ、世界中で親しまれています。

イタリアのバーやバールでこのマティーニを頼む時はほんの少しの注意が必要です。

ベルモットに関するコラムでも書きましたが、ベルモットの老舗でマルティーニ社と言うメーカーがあり、
「MARTINI DRY」と言うベルモットもあるか

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ブリオッシュとコルネット

ブリオッシュとコルネット

イタリアでは朝ご飯は馴染みのバールやカフェで食べるのが一般的!
そして朝ごはんの定番がクロワッサンなのですが、その呼び方には「ブリオッシュ」と「コルネット」の2種類があります。

トリノやミラノをはじめとする北イタリアは主に「ブリオッシュ」、ナポリやローマなどの南部は「コルネット」と呼ぶのが主流です。

さて、このふた通りの呼び名ですが、どこで分かれるのか調べた資料がありました。
上の地図の黒い部

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3月8日は女性が主役!! 【ミモザの日】

3月8日は女性が主役!! 【ミモザの日】

黄色く小さな丸いお花が咲く、かわいいミモザの花。

世界的に毎年3月8日を「ミモザの日」と呼ばれています。日本でもここ数年定着してきましたね。ミモザの日は別名「女性の日」とも呼ばれ、Bicerin本店のあるイタリアでは、男性が女性に日ごろの感謝を込めてミモザを送る風習があります。この日ばかりはイタリアでは女性が主役。毎日家族のご飯を作るマンマも家事を忘れて夜通し飲みに出かけたり、イタリア中の女性が

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〜実はトリノ発祥〜 アペリティーボの勧め!!

〜実はトリノ発祥〜 アペリティーボの勧め!!

イタリアでは食前酒のことを「Apperitivo(アペリティーボ)」と言うのですが、「アペリティーボを飲もう!」ではなく「アペリティーボをしよう!」という言い回しをよくします。
「飲もう!」でも全然問題ないのですが、イタリア人的に大切なのはお酒を飲むことより、アペリティーボを飲んでいる時間を大切にすることなのです。食前酒を飲みながら、今日の晩御飯について話したり、恋人と恋を語り合ったり。
そんなイ

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ラテアートはバリスタの気まぐれで!!

ラテアートはバリスタの気まぐれで!!

Bicerinではごくまれにカプチーノにラテアートをかれることがあります。
御客様からのリクエストで描くこともありますが、ベースはバリスタの気まぐれですので、もし出会えた際はラッキーですよ!!

Bicerinのバーカウンターのスタッフ ~バールマンとバリスタ~

Bicerinのバーカウンターのスタッフ ~バールマンとバリスタ~

Bicerinではバーカウンターに立つスタッフの中には「バールマン」と「バリスタ」がいます。

「バリスタ」は過去の投稿でもよく使っている単語で、皆さんも聞いたことのある方も多いと思います。定義としてはイタリアのコーヒーの専門家として、エスプレッソやカプチーノなどのコーヒーメニューをおいしくお出しする専門職のことです。

かたや「バールマン」はイタリアの立ち飲みカフェである「バール」の専門家。

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