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11013の手紙に寄せて

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11013でなければならない理由も、ないのだけれど。
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#社会

生産と消費の距離

生産と消費の距離

私の住んでいる地域に、私のことを知っている人はどれくらいいるでしょうか。もっといえば、私の得意なことや好きなこと、これまでにやってきたことを知っている人がどれだけいるでしょうか。ほとんどいないと言っていいでしょう。その数、その比率は、圧倒的に「知らない」で占められていると思います。で、それは私に限ったことじゃない。ほとんどの人が、お互いのことをよく知らないで、ある地域にまとまって住んでいたりします

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百面相の素性

百面相の素性

ある人に、ほかの人と似たところを見出すとする。「この部分は私の知っている誰かに似ているな」というのを「つぎはぎ」していく。すると、「どこかで見たことあるような人の集合」のできあがりだ。唯一無二なんかじゃない、どこかで見たことのあるような、ありふれた人。そうやって人を見る。そんな見方がある。そうやって、私はほかの人を見る。ほかの人も、私のことをそうやって見ているかもしれない。

でも、そのつぎは

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ひとりでは社会ではない

ひとりでは社会ではない

いつか商業的に成功することを夢見ています。夢に見ているだけですし、「いつか」とか言っている時点でいかにも成功する日は来なさそうです。現に、それで三十路なかばまっしぐらなのが私です。

お金をたくさん手に出来なくても、おおまじめに何かをやれてしまうのです。独りよがりで満足してしまっているともみなせます。

他の者にとっての価値を生み出せたら、お金はついてくるのが社会の道理なのじゃないかと思います

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手の届く範囲

手の届く範囲

おなかが減って困っている人に、食べ物をあげたら、その人は食べるでしょう。そのおかげで、その人はそのぶん延命できるかもしれません。でも、またその人がおなかが空いたとき、またその人に食べ物をあげることができるでしょうか? 2度、3度くらいあげられたとしても、40回、50回と繰り返せるでしょうか。それは勘弁してくださいとなる支援者も多いことでしょう。

じぶんのごはんをじぶんで得られなくて、いま困っ

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おもしろさの秘密

おもしろさの秘密

はぁ、目からうろこが落ちる思いです。

ぼくは、音楽のことに興味があります。いえ、もうすこし厳密にいいますと、じぶんが音を奏でたり歌ったりすることが好きなのです。そのことを、おもしろいと思っています。

いっぽう、ひとが発信したことで、「いいなぁ、おもしろいなぁ」と思えることがたくさんあります。そういうものと出会うと、すごくうらやましくなります。すごいと思うし、じぶんもそれくらいおもしろい

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ものさしの目

ものさしの目

うちには0歳7か月の赤ちゃんがいます。赤ちゃんというにはからだの大きい子です。ほやほやとした赤ちゃんらしさはもう通り過ぎて、この頃では好奇心と探求の冒険家然としてきました。

まあ~~モノを落とすのが好きで(好きと本人から聞いたわけではありませんが)、つくえのうえに、私が置いた乾いたふきんを見つけると、手で払い落とします。それを私は拾います。ふたたびつくえの上にのせると、また払いのけるように落

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西東京市へようこそ

西東京市へようこそ

ぼくは、生まれたまちを離れて住んだことがありません。ずっとひとつの街に住み続けているのです。同じ市内での引っ越しは2度ほどしています。一度は、両親が一戸建てを市内に建てたとき。もういちどは、じぶんが結婚したときです。

この2度目の引っ越しはまた少し変わっています。1度目の引っ越しを経験するまで住んでいたマンションに、結婚して妻となった女性とふたたび住むための引っ越しだったからです。同じマンシ

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メビウスの輪

メビウスの輪

ぼくはぼくを、純真の持ち主だと思う。ぼくはぼくを、泥にまみれた極悪な考えの持ち主だと思う。そのどちらもほんとうに思うことがあるさ。

感情が沸騰して、爆発しそうになる。しょっちゅうはないけど、そんなことがぼくの平凡な毎日の中にも、たまにある。でもそんなときでも、ぼくは感情を爆発させて、その原因に関わりの深い対象を実際に攻撃して破壊するようなことはない。少なくとも、これまではそうして生きてこられ

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Sharpener

Sharpener

シズル感という言葉があるそうです。主に広告業界で使われるのでしょうか。デザインとか広告に携わる仕事をしている人が書いた本を読んで、ぼくはこの言葉を知りました。

つまり、「そのものらしさ」というようなことらしいです。「シズル感」の意味。

これってけっこう、奥深いようなシンプルなような。「見たまんま」こそがシズル感なのかもしれませんが、個人の持つ偏見が「まんまを見ること」を阻んでしまって、案外

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他薦欲しがり時代

他薦欲しがり時代

記憶をまさぐれば、ぼくはけっこう他薦で生きてきた人間かもしれないと思いました。身近な人や、出会う人からいただく「お前、これやったらいいんじゃない」「あの門、叩いたらどう?」「やってみない?」「やってくれない?」「合ってると思う」「向いてるんじゃない?」「もうやってそう」「できそう」といった声をもらって、それを真に受けて動いた経験が多いのです。

それはとらえ方を変えれば、主体性のなさ、受動的、

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微笑みの跳躍

微笑みの跳躍

新聞に折り込まれる、無料の地域紙があります。そこに、自身の戦争体験のこと、日々のくらしのこと、趣味のこと、地域や郷土の歴史のことなどについてのコラムを長いこと連載していた人がいます。長い期間に渡って紙面にのせて散らされた記事たちを、地域の図書館の「行政資料室」が収集し、保存しています。ぼくはそれを見て、地域紙に連載を持っていたその人の存在を知ったのです。その著者は、地域紙をとおしてその時代の人たち

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Manga Field

Manga Field

わたしはたぶん、球場で野球を観戦したことが1度くらいはあるのです。幼い頃に、父に連れて行ってもらったことがあったような気がします。ですが、ほとんど覚えていないのです。ウワァっと人がたくさんいて、あるようでない匂い、どこからか湧く歓声が散り、吸い込まれる広いスペースの空気感。そんなようものをおぼろげに記憶しています。あるいは、思い出そうとして思い出しきれない部分を改ざんするなりでっちあげるなりした記

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Are We おひとりさま?

Are We おひとりさま?

「おひとりさま」が、得意である。僕が持つ楽しみや愉悦の大部分が、ひとりでやるもので占められている。友達がいないという自認はないが、友達が多いというほどの自認もない。

おひとりさまを想定して供給されているサービスがけっこうあるみたいだ。焼肉とか、カラオケとかが思い浮かぶ。あまり近年まで、おひとりさまでの利用を想定されてこなかった分野のサービスである。でも、近年の時代背景を参照して考えてみれば、

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しとしとと降る雨のように

しとしとと降る雨のように

子どもの頃、お年玉をもらうとよく貯金した。そのことをほめられたこともあった。大人になったいま、じぶんの子どもにまとまったお金をやって、それを貯金されたら僕はどう思うだろうか。銀行に預ければ利息でお金が増える、という時代は僕の子ども時代の後半にさしかかる頃にはとうに終わりを迎えていた。つまり、考えなしに預けても増えない。

お金を増やすために知恵をつかうことをよしとするかどうかは、いろいろでいい

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