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11013の手紙に寄せて

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11013でなければならない理由も、ないのだけれど。
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利き手が死語になる未来

利き手が死語になる未来

「利かせている」と、もっとよく利くようになるのでしょう。「利き酒」とかもだんだん利いてくるはず(多分)。お箸や歯ブラシを持ち替えるほどの低コストにはいきませんが、楽器もよいのでは。利き手の右左のみならず、全身利くようになるかも……

新緑の仕業

新緑の仕業

梅雨になったと思ったら、ギンギンに暑い日がある。自転車のサドルを太陽が照りつける。ちんちんに熱くなる。私の尻が、その熱のいくらかを吸収する。サドルは熱いが、ペダルを漕いで疾走しているうちに気にならなくなる。焼けるような熱さは最初のうちだけだ。
 
家の庭にアジサイが咲いていると教えてくれた、4歳の男の子。私の長男だ。家の庭にアジサイがあるのは知っていた。先日、彼と一緒に庭に出たときには、ただ明るい

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気の緩みは、そもそもただの同調だったかもしれない。

気の緩みは、そもそもただの同調だったかもしれない。

気って、緩みますよね。なんででしょうね。その必要を、感じなくなってしまうのでしょうか。もう、危機的な状況、「ヤバイ!」「本当のピンチ!」は過ぎたと思うのでしょうか。で、それに対峙する際の態度を緩めてしまうのです。もういいよね、と。

暑くなってきたので、マスクの息苦しさ、着用の不快さが私の身辺で話題になることが増えました。私はもともと、ちょっと息苦しいくらいは好きと

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接合の量

接合の量

しばしば思い出すのが、東日本大震災直後からしばらくのあいだ、どこもかしこも節電ムードだったことです。コンビニの蛍光灯。幹線道路に向かって存在をアピールする、お店の電光つきの看板。見慣れた景色の中から、電気による光量の多くが消えました。

熱心に、節電したのです。私のような鈍感な輩も「あっ」と気付くのに十分な程度で、社会の景色が変化したのです。

それから、時

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ブログでも立ち上げて、Tシャツでも売るか。

ブログでも立ち上げて、Tシャツでも売るか。

なんか、すごくいいキャッチコピーみたいなのを思いついたとします。ギャグでも、心に刺さる詩でも、箴言でも名言でもかまいません。絵でもイラストでもいいでしょう。

で、それ、いいね! とか思ったりする、言ったりもする。

ノリで、

「Tシャツにでもする?」

「いいねー欲しいかも。」

なんて言ったりもする。

そこで、終われば、何も起きません

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大人になって覚える少年性

大人になって覚える少年性

少年や少女が活躍したりしなかったりするさまを、ありのままに描いた作品。そういうものを、ジュブナイルとでもいうのでしょうかね。

そのへんのことを意識すると、タイトルを思い出すのが『十五少年漂流記』。私自身が少年だった頃に読みましたが、話は、正直あまり覚えていません。どんな冒険譚だったかな。

大人になってから、ミヒャエル・エンデの『モモ』を読みました。これも、ひょっとしたら、ジュブナイルと

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道をふさぐ岩があったらどうするか

道をふさぐ岩があったらどうするか

「ウマい話」は、すぐ疑いたくなってしまいます。そんな「ちょいちょい」で、簡単においしい思いができるはずがないやろー! と、距離をおいてしまうのです。「ボロい話」といいますか、「チョロい話」といいますか。そういうものを、つい遠ざけてしまいがちです。

かといって、「ちょいちょい」じゃなくって、心の骨も体の骨も根底からバキバキに折るような苦痛が成果を引き寄せるというのも、確かにおかしな話です。苦労

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お手洗いひとつ何人か

お手洗いひとつ何人か

高齢時代の都市論のようなものを述べた新書を読んでいて、「住む地域と住まない地域を分けて、コンパクトにまとまってインフラ効率よく生きる」というような提案を見たことがあります。確かに、いろんなところにばらばらぽつぽつと人が住んでいたのでは、いちいち管やら電線やらを引っ張って、道を敷くなどし、インフラを確保しなければなりません。この国の人口が今後どんどん減るにしても、多くの人がそうやって散らばって住み始

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ぞっこんの苦悩と甘美

ぞっこんの苦悩と甘美

私は最近、家でエレクトリックベースの演奏を収録しています。

指で直接、太くて固い金属の弦を押さえたりはじいたりするので、ずっと演奏していると指がしんどくなります。指の先や指の腹に、おおきな水ぶくれができてしまうのです。

私は普段、ベースだけを集中的に演奏することはあまりなく、たまにそのベースをまとまった時間演奏すると、大きな水ぶくれを指にこさえてしまいます。

そうなってしまうと、

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仲がいいってどういうことか

仲がいいってどういうことか

息子が私のうちに2人います。1歳と4歳の子なのです。上の子の誕生日が最近来て、下がまだなので、彼らの学年差は2つです。

この2人が、よくけんかをします。けんかといいますか、下の子の干渉を上の子が嫌がるという感じが正確かもしれません。たくさんのおもちゃが家にあって、それを下の子がさわるのを、上の子が乱暴に取り上げたり拒絶したりするというパターンが多いです。

1歳と4歳の力の差は大きいかも

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仮想山に籠る

仮想山に籠る

大切な人がいたとする。その人を失ったとする。残された人が生きるとする。別の誰かとその人は出合って、一緒にいるようになったり、生活を共にするようになったりするかもしれない。それは、過去に失った大切な人の存在があっての偶然かもしれない。そうじゃなかったら、そうはならなかったかもしれない。だから、失った人の存在が大切なんだというつもりもない。それはそれだし、とだけ思う。

山ごもりのことを考える。ひ

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Xにありがとう

Xにありがとう

いまだよくわからぬもの。その存在を仮にXとしておこう。

風邪をひきにくくなったなと思います。私は医療の専門家でないので、あまり、無根拠なことを主張するべきでありません。ですので、ただのでたらめな言葉として聞き流していただくべきことかもしれません。(そんなことをわざわざ言うなよ)

やっぱり、人どうしのまじわりが圧倒的に減ったからなのかなと思います。その渦の中に、私もいたんだと思います。社

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苦悩と思考は別物

苦悩と思考は別物

食事をするとき、つい、一点を見つめ、黙って咀嚼をしてしまいます。考えてしまうのです。悩んでいることを、その解決の答えを、考えてしまうのです。その様子を、いつも妻に指摘されます。「どっか行ってるよ」と。行き先を訊かれることもあって、その時はそれについて話します。ただ単にぼーっとしているだけのこともあるのですけれど。家族のみんながいる食卓で、そんなふうになりがちな私。夫がそんなだったら、嫌かもなぁ。妻

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写すんです

写すんです

遠足に、「写ルンです」を持って行った思い出があります。私が中学生くらいのときのことだったか。1986年うまれの私なので、〜2000年くらいのことだったでしょうか。

フィルムが中に入っていて、一枚撮るたびに、「ジキッ ジキッ ジキッ…」と音を立てて、本体のショルダーに付いた、フィルムを送るための歯車のような部品を、親指で外側に滑らせるように熱心に回しました。

写真は、現像が済まなきゃ、ど

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