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落ち葉に身を任せてみたら、やらなきゃいけない私に優しくなれた。
掃いても掃いても、落ちてくる。それが、秋の落ち葉だ。
朝、まだひんやりとした空気に包まれた時間に、出勤をする。
玄関前、軽自動車が2台停められるくらいのスペース。限りなく黒寄りの灰色なアスファルトの上に、有彩色の落ち葉が散らばっている。
「もうこんなに落ちたの」
昨日、同じくらいの時間に、落ち葉はすっかりアスファルトの端っこに追いやったはずなのに。
人生で最長の鍵を必死に鍵穴へ差し込み、
本当の共感は、マジョリティとマイノリティの枠を壊した先にある
最近、音声メディアにハマっている。聞いているチャンネルの一つが澤円さんのvoicyチャンネルだ。
先日、澤さんがADHDをテーマにお話をしていた。
「相手がADHDだと言っていても、私もADHDなんですと言わないようにしている」
私の周りにもADHDだということを伝えた上で普段の生活を送っている人がいる。だから、澤さんの言いたいことはなんとなく分かる気がした。
「自分が同じように言われて、
優しい嘘がつけたなら、あなたの気持ちを受け取れたなら
バスは物語が生まれる場所だ。今の家に引っ越して4ヶ月。人生で初めて日常的にバスを使う生活をし始めてから、そんなことを感じている。
朝8時くらいのバスに乗ると、そこには戦いへ向かう人がぎゅうぎゅう詰めになっている。
その人たちはほとんどがスマホを触っているが、時々英単語帳や電子新聞を眺めている人もいる。大抵が一人だ。30分前、家を出る前の親子の関係から解き放たれ、労働者や学生の顔に変わる場所。そ
メサイアコンプレックスを知ったら、昨日より正直な私に出会いたくなった。
初めて聞くのに感じ覚えのある言葉。それが、メサイアコンプレックスだった。
““満たされない自分を満たすために人を助けようとする”。そのことによって、「相手の役に立ちたい」といいながら、相手をそこねてしまうことがある、ということらしい。”
「誰かのために何かしようとしなければ」
ちょうど1年前の自分はそう思っていた。
何もすることがない実家で、起きて、食べて、寝るだけの日々。何より一番最初の
18歳の春と一緒に見つけたい自由がある
今年もあの季節がやってきた。
”髪染めた!”
”ブリーチした!”
そんなSNSでの言葉が行き交う、髪色の自由に目覚めた18歳が街中に溢れる季節だ。
ほんのり茶色に染める人、ブリーチで金色にする人、そこにピンク色を入れる人。黒からどれだけ離れた色を選ぶか。それはまるで、高校までの校則に縛られた世界からどれだけ離れたいかを映し出しているような、大人になりたい心が見え隠れする瞬間である。
この瞬
いつか親になる私も、あの日思い出した子の弱さをしっとり受け止めていたい。
「言っても言わなくても勉強しないなら、言わない方がいいと思っちゃった」
休日昼下がりのファミレス。隣から聞こえる女性2人の会話に心がざわつく。大学生か社会人なりたての息子がいる2人らしい。
世の中の親は誰しも、子育ての愚痴を漏らしながらお茶を飲むのだろうか。そう考えると、自分が親という肩書きを背負う未来にさえ頭が痛くなってくる。
「家にいるなら5万円くらいお金を入れてくれたら、こっちも楽にな
私はまだ、学びがもてはやされる世の中が納得できない。
私はまだ、学びが大切だと言えない。言い続けられる自信がない。
”成長する人の特徴は、学び続ける姿勢”
”人生100年時代で大切なのは学ぶ力”
あちらこちらで「学びって大切だよね」というニュアンスの言葉が歩いているし、SNSを開けばいわゆるインフルエンサーへの道として「学びや得られることが明確な発信をすること」と言われたりもしている。
学びって、そんなにもてはやされるべきことなのだろうか。
私
パーマを拒む美容師から教わった愛の話
「パーマ、かけないほうがいいですよ」
カットとパーマで、7000円。学生に優しいお手頃価格に惹かれて、3年越しのパーマを決めたのに。今、真後ろに立っている鏡の中の美容師は、なぜか私にパーマをかけることを拒んでいる。
今さっき、”こんなイメージで”と黒髪にパーマをかけた女性の画像を見せたばかりなのに。
「さっきの画像みたいにしようとすると、外国の女性みたいなスパイラルパーマになるかもしれません