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たくさん本を読むことはいいことか
日本人にも広く認知されているドイツの哲学者ショーペンハウアー(1788~1860)の著作の1つに『読書について』(鈴木芳子訳)という本があるのですが、ここではこの本を読んでいいなと思った一節を引用して感想を書き残したいと思います。哲学やドイツ文学には詳しくないので、ただ思ったことを。
「学者、物知りとは書物を読破した人のことだ。だが思想家、天才、世界に光をもたらし、人類の進歩をうながす人とは、
カフカ『審判』についての一考察
お疲れ様です。つい昨日、授業課題だった、フランツ・カフカ『審判(=訴訟)』の読書レポートを書き終え、何とか期限内に提出することができました。今回は、まだ記憶の新しいうちに読書体験記的なものを残しておこうということで、フランツ・カフカ『審判』について、書いてみようと思います。
はじめにカフカのちょっとした紹介、『審判』について、まとめ、という順で書いていきます。
カフカについて
フラン
「でも、人間ってものはね、誰でもみんな、なにか教訓したがるのよ。教訓にすることといえば、ろくでもないことばかりのくせにね。」エリザベス・ベネット
ジェイン・オースティン『自負と偏見』中野好夫訳
人間はなぜ本を読むのか
この記事は、Geminiによって生成されました。
お疲れ様です。世の中では、一般に実学がもてはやされ、実学でない学問分野は下に見られがちな気がしています。例えば、文学。
自分は「実学か非実学か」という二元論的な視点で学問を分類するのはナンセンスだと考えています。
まず、なぜ文学作品を読むのでしょうか。それは、単純に面白いからです。ストーリー、魅力的な登場人物、素晴らしい表現などなど。
AI時代を生き抜く思考力とは?進化と淘汰の視点から考える
お疲れ様です。今日はAIについて語ってみようと思います。流行りに乗る感じですね。今回のトピックは、AIを使うと思考力が弱るのか?です。
大学へ通っていると、授業の中で、様々な学部の人とディスカッションをしたり雑談をすることがあります。この前は、生成AIについて、その利用法について話し合いました。その中で、驚いたのは、まだ多くの学生が生成AIを使ったことがないと言っていたことです。自分は、日ごろ
リアリズム文学は不要なのか?現代社会における文学の役割
お疲れ様です。今回は文学でしばしば言及される、リアリズム(写実主義)について書いてみたいと思います。
ジェイン・オーティンや志賀直哉など、その表現の写実性が非常に高く評価されている偉大な作家は、歴史上で数多くいました。一言で、写実主義といっても、それを文字・文章・作品を通じて実現することは、なかなかに難しいことであるのが想像に難くないように、そのことで写実主義の作家の価値が大いに高まっている
「始まりはいつも小さい」キケロ(弁護士・政治家・文筆家・哲学者)
「誰だって、判断するより、むしろ信じたい」セネカ(政治家・哲学者・詩人)