Alexis

東北大学の1年生です。

Alexis

東北大学の1年生です。

最近の記事

  • 固定された記事

たくさん本を読むことはいいことか

 日本人にも広く認知されているドイツの哲学者ショーペンハウアー(1788~1860)の著作の1つに『読書について』(鈴木芳子訳)という本があるのですが、ここではこの本を読んでいいなと思った一節を引用して感想を書き残したいと思います。哲学やドイツ文学には詳しくないので、ただ思ったことを。  「学者、物知りとは書物を読破した人のことだ。だが思想家、天才、世界に光をもたらし、人類の進歩をうながす人とは、世界という書物を直接読破した人のことだと。」という一節。ショーペンハウアーの主張

    • カフカ『審判』についての一考察

       お疲れ様です。つい昨日、授業課題だった、フランツ・カフカ『審判(=訴訟)』の読書レポートを書き終え、何とか期限内に提出することができました。今回は、まだ記憶の新しいうちに読書体験記的なものを残しておこうということで、フランツ・カフカ『審判』について、書いてみようと思います。    はじめにカフカのちょっとした紹介、『審判』について、まとめ、という順で書いていきます。 カフカについて  フランツ・カフカ(1883 - 1924年)は、現在のチェコ出身の小説家で、20世紀を

      • 「でも、人間ってものはね、誰でもみんな、なにか教訓したがるのよ。教訓にすることといえば、ろくでもないことばかりのくせにね。」エリザベス・ベネット ジェイン・オースティン『自負と偏見』中野好夫訳

        • 名言とは何か?

           お疲れ様です。今回はいわゆる「名言」について考えたことを述べようと思います。  私は、世の中にはたくさんのすばらしい名言があるとよく感じます。例えば、 は、パスカルの残した言葉としてよく知られています。この言葉は大変有名で多くの本や記事でも引用されており、原文も『パンセ』という彼の著作の中で見出すことができます。この例は、ある名言を誰が言ったのか、明確にわかっています。    次に、 という言葉は、キケロのものとして広まっているようです。少なくともネットで調べると、お

        • 固定された記事

        たくさん本を読むことはいいことか

        • カフカ『審判』についての一考察

        • 「でも、人間ってものはね、誰でもみんな、なにか教訓したがるのよ。教訓にすることといえば、ろくでもないことばかりのくせにね。」エリザベス・ベネット ジェイン・オースティン『自負と偏見』中野好夫訳

        • 名言とは何か?

          自分だけが知っている、なんとも言えない愉悦

           お疲れ様です。皆さんは、SNSで偶然、友人のアカウントを見つけてしまった経験があるのではないでしょうか。その瞬間、相手は知らない情報を手に入れた優越感と、少しの罪悪感に包まれ、すこし奇妙で、なんとも言えない感情になるのではないでしょうか。  私たちは、知りたいという欲求と、知られたくないという欲求を同時に持ち合わせていると思います。特に、内気な人は自分の情報をあまり人に開示したがらない、それは、自分の情報を隠すことで、相手との情報格差を作り出し、優越感を得ようとする心理が

          自分だけが知っている、なんとも言えない愉悦

          人間はなぜ本を読むのか

          この記事は、Geminiによって生成されました。   お疲れ様です。世の中では、一般に実学がもてはやされ、実学でない学問分野は下に見られがちな気がしています。例えば、文学。    自分は「実学か非実学か」という二元論的な視点で学問を分類するのはナンセンスだと考えています。  まず、なぜ文学作品を読むのでしょうか。それは、単純に面白いからです。ストーリー、魅力的な登場人物、素晴らしい表現などなど。あげればきりがないですが、まるで自分が物語の中に飛び込んだかのような、非日常的な

          人間はなぜ本を読むのか

          AI時代を生き抜く思考力とは?進化と淘汰の視点から考える

           お疲れ様です。今日はAIについて語ってみようと思います。流行りに乗る感じですね。今回のトピックは、AIを使うと思考力が弱るのか?です。  大学へ通っていると、授業の中で、様々な学部の人とディスカッションをしたり雑談をすることがあります。この前は、生成AIについて、その利用法について話し合いました。その中で、驚いたのは、まだ多くの学生が生成AIを使ったことがないと言っていたことです。自分は、日ごろからたくさん使っており、使わないで課題をする気には全くならないので、なぜこんなに

          AI時代を生き抜く思考力とは?進化と淘汰の視点から考える

          リアリズム文学は不要なのか?現代社会における文学の役割

           お疲れ様です。今回は文学でしばしば言及される、リアリズム(写実主義)について書いてみたいと思います。  ジェイン・オーティンや志賀直哉など、その表現の写実性が非常に高く評価されている偉大な作家は、歴史上で数多くいました。一言で、写実主義といっても、それを文字・文章・作品を通じて実現することは、なかなかに難しいことであるのが想像に難くないように、そのことで写実主義の作家の価値が大いに高まっていると思います。  早速、自分の考えを述べると、昨今のビジュアル文化の台頭で、文学に

          リアリズム文学は不要なのか?現代社会における文学の役割

          締め切り直前にする仕事のタイムパフォーマンスって異常に高いですよね。 普段の3倍くらいになりませんか?

          締め切り直前にする仕事のタイムパフォーマンスって異常に高いですよね。 普段の3倍くらいになりませんか?

          「三十六計逃げるに如かず」『南史―王敬則伝』

          「三十六計逃げるに如かず」『南史―王敬則伝』

          「もっともよい復讐の方法は自分まで同じような行為をしないことだ。」『自省録』マルクス・アウレリウス

          「もっともよい復讐の方法は自分まで同じような行為をしないことだ。」『自省録』マルクス・アウレリウス

          一瞬一瞬の積み重ねがすべてを作る

           お疲れ様です。この記事では、青年期の時間の流れについて書いてみようと思います。  エリクソンの発達段階によれば、青年期はだいたい13~22歳くらいで、自我同一性の確立を課題としているそうです。この時期は、自分の存在意義を確立するために、多くの葛藤を経験するといわれます。特に、それを他人と違った独自性を持たせようと、いろんなところで比較をします。私が思うにこの比較というのは厄介で、本能的に人間に備わった能力であることは間違いないのですが、青年期に行われる比較というのはある種中

          一瞬一瞬の積み重ねがすべてを作る

          「彼れを知りて己を知れば、百戦して殆(あや)うからず。」 『孫子』

          「彼れを知りて己を知れば、百戦して殆(あや)うからず。」 『孫子』

          乃木坂46「命の冒涜」って曲がすごくいい

          乃木坂46「命の冒涜」って曲がすごくいい

          「始まりはいつも小さい」キケロ(弁護士・政治家・文筆家・哲学者)

          「始まりはいつも小さい」キケロ(弁護士・政治家・文筆家・哲学者)

          「誰だって、判断するより、むしろ信じたい」セネカ(政治家・哲学者・詩人)

          「誰だって、判断するより、むしろ信じたい」セネカ(政治家・哲学者・詩人)