アラフィン@ Ph.D管理栄養士

栄養学の学習者として1週間に1本は英語論文を読み、いつか・どこかで・誰かの役に立てるよ…

アラフィン@ Ph.D管理栄養士

栄養学の学習者として1週間に1本は英語論文を読み、いつか・どこかで・誰かの役に立てるような情報発信ができないかと思い立ち、noteをはじめてみました。英語学習は1日1時間、起床後のささやかな筋トレ時のリスニング、オンライン英会話を5年続けています。

記事一覧

固定された記事

自己紹介

 ワタシのプロフィール記事にアクセスをしていただきありがとうございます。  この記事は、約1分で読めますので、最後までご覧いただけると嬉しいです。 noteをはじめた…

ダイエットしたいあなたへ:科学論文からのヒント

忙しさにかまけて、ずいぶんnoteへの投稿をさぼっていました。 昨日、いしかわゆき氏の「書く習慣」という本を読みまして、次の一文が胸にささりました。 「あなたが過去…

驚きの効果: うつ病に対する食事療法の論文

はじめに この記事を読むことで、うつ病と食事の関係、うつ病改善のための食事療法という新たな知識を得ることができると思います。 うつ病について うつ病の予防や治療…

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リアルタイム血糖測定による栄養管理の時代

私にとってかなり難解な論文に出会ったこともあり、前回の投稿からずいぶんと時間が経ってしまいました。 今回は血糖管理に関する論文です。私自身は不勉強な分野ですので…

ダイエット・健康づくりのヒント;スマートウォッチとTwitterを併用した身体活動の増加

1. この記事の概要アクセスをしていただきありがとうございます。 この記事を読むことで、スマートウオッチやアプリなどを活用したダイエットや健康づくりのヒントを得るこ…

ダイエットの近未来像:完全自動の肥満改善オンラインプログラム

⒈ この記事を読むことのメリットアクセスいただき感謝します。 この記事は約2分で読めます。 これを読むと近未来のダイエットを垣間見ることができます。 ⒉ ダイエッ…

SNS×食育

1.この記事で言いたいこと 現在のパンデミックは、好む好まざるに関わらず、これまでよりもデジタル技術が私たちの生活の中に多く取り込まれるきっかけをつくりました。 …

あなたは大丈夫?コワいコワい「脂肪肝」を予防する食事

1. 脂肪肝はなぜコワイのか? 私たちは、食事の食べ過ぎを続けると、お酒を飲まなくても非アルコール性の脂肪肝になります。 この脂肪肝の一部は、肝炎(NASHという病名)…

今、あなたに伝えたい「食事の質」

1. この記事で言いたいこと バランスの良い食事とは、なんでしょうか? それは、適切なエネルギー(カロリー)と栄養素を補給できる食事、あるいは主食・主菜・副菜がそろ…

何のためのサプリ?;ビタミンサプリは本当に病気を予防できるのか?

この記事で言いたいこと アメリカ人の約30%、日本人の20%~30%はなんらかのサプリメントを摂取している世の中だそうです。  さて、何のために、サプリメントを摂取し…

低炭水化物vs.中炭水化物vs.高炭水化物:肥満アメリカ人を対象にした研究

低炭水化物ダイエット(糖質制限)の現状 これまで、低炭水化物ダイエット(糖質制限)の功罪について、多くの論文が出ているようです。しかし、炭水化物の制限の程度は、…

たんぱく質×毎食摂取=筋力保持

メッセージ  今回の記事は、毎食、たんぱく質食品を摂取したほうが筋力の維持や改善に有利ですということをお伝えするものです。筋力は、美しい姿勢の保持や、適度な身体…

新しい食育: 栄養✖️歌♪

1.この記事で言いたいこと中高年期以降で、体格の変化、血圧や血液検査の異常などになったことをきっかけに、食事に配慮する人が多い世の中です。 もっと若い時から食事…

どっちが太る?じゃがいも 300 kcal vs. アーモンド 300 kcal ;じゃがいもの正体

1. この記事を読むとじゃがいものよい事がこれまでよりも少しだけわかります じゃがいもは、炭水化物が多くて、エネルギー(カロリー)が高い。そんなイメージはありませ…

自己紹介

自己紹介

 ワタシのプロフィール記事にアクセスをしていただきありがとうございます。
 この記事は、約1分で読めますので、最後までご覧いただけると嬉しいです。

noteをはじめたきっかけ 日々の忙しさを言い訳に、知識の供給源となる英語論文を読まない日々。
栄養学の学習者として、この体たらくでいいのか。いや、だめだと、一念発起して、1週間に1本は英語論文を読むことを目標にnoteをはじめてみました。

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ダイエットしたいあなたへ:科学論文からのヒント

ダイエットしたいあなたへ:科学論文からのヒント

忙しさにかまけて、ずいぶんnoteへの投稿をさぼっていました。

昨日、いしかわゆき氏の「書く習慣」という本を読みまして、次の一文が胸にささりました。
「あなたが過去に書いた記事やツイートが不特定多数の人に読まれて、勝手に働いてくれているんだよ」

この本を読んで、シェアした文章は、自分が消さない限り誰かの目に触れる可能性があり、もしかするとそれは誰かの役に立つかもしれないという初心を思い出しまし

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驚きの効果: うつ病に対する食事療法の論文

はじめに

この記事を読むことで、うつ病と食事の関係、うつ病改善のための食事療法という新たな知識を得ることができると思います。

うつ病について

うつ病の予防や治療は、ストレスの多い現代社会においてとても重要な課題となっています。
うつ病発症の原因には生物学的(神経伝達物質の関連など)、心理的、社会的要因が複合化的に関与すると考えられているそうです。
うつ病は若い世代に多く、海外の研究報告による

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リアルタイム血糖測定による栄養管理の時代

リアルタイム血糖測定による栄養管理の時代

私にとってかなり難解な論文に出会ったこともあり、前回の投稿からずいぶんと時間が経ってしまいました。
今回は血糖管理に関する論文です。私自身は不勉強な分野ですので、これを機会に勉強していきたいと思います。

1.採血なしに血糖値を把握できる時代近年、血をとらなくても、皮膚上に装着したセンサーに専用の測定器をかざすだけでリアルタイムの血糖値を知ることができる時代になっています。
また、この血糖測定機器

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ダイエット・健康づくりのヒント;スマートウォッチとTwitterを併用した身体活動の増加

ダイエット・健康づくりのヒント;スマートウォッチとTwitterを併用した身体活動の増加

1. この記事の概要アクセスをしていただきありがとうございます。
この記事を読むことで、スマートウオッチやアプリなどを活用したダイエットや健康づくりのヒントを得ることができると思います。
約3分で読むことができますので、よろしければお目通しください。

スマートウォッチなどのウェアラブルウォッチや、体重測定のグラフ化など、ダイエットをサポートする各種アプリが注目されています。
このようなテクノロジ

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ダイエットの近未来像:完全自動の肥満改善オンラインプログラム

ダイエットの近未来像:完全自動の肥満改善オンラインプログラム

⒈ この記事を読むことのメリットアクセスいただき感謝します。
この記事は約2分で読めます。
これを読むと近未来のダイエットを垣間見ることができます。

⒉ ダイエットの未来像:なぜ、いま完全自動化の肥満治療プログラムなのか?肥満は、高血圧や糖尿病、腰痛やひざ痛など、多くの病気に関連しています。

30歳以上の日本人男性の3人に1人、50歳以上の5人に1人は、BMI 25kg/m2の肥満です。

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SNS×食育

SNS×食育

1.この記事で言いたいこと 現在のパンデミックは、好む好まざるに関わらず、これまでよりもデジタル技術が私たちの生活の中に多く取り込まれるきっかけをつくりました。

たとえば、学校においては遠隔教育が当たり前に行われるようになり、オンデマンド、リアルタイムオンライン、さらに進んだケースではメタバース、つまりバーチャル空間(VR)での授業というものが展開されてきています。

一部の企業でも、テレワーク

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あなたは大丈夫?コワいコワい「脂肪肝」を予防する食事

あなたは大丈夫?コワいコワい「脂肪肝」を予防する食事

1. 脂肪肝はなぜコワイのか? 私たちは、食事の食べ過ぎを続けると、お酒を飲まなくても非アルコール性の脂肪肝になります。
この脂肪肝の一部は、肝炎(NASHという病名)、肝硬変、さらには肝がんに進展するだけでなく、心筋梗塞や脳卒中のリスクもあげることが知られています。
ごく最近、非アルコール性の脂肪肝は、心不全のリスクを1.5 倍 (Gut, 2022)、認知症のリスクを1.38倍(Neurolo

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今、あなたに伝えたい「食事の質」

今、あなたに伝えたい「食事の質」

1. この記事で言いたいこと バランスの良い食事とは、なんでしょうか?
それは、適切なエネルギー(カロリー)と栄養素を補給できる食事、あるいは主食・主菜・副菜がそろった食事という表現で説明できそうです。
 
 食事のバランスを教育•周知するために、あるいはバランス食を達成できているかを評価・確認するためのツールとして、「食事バランスガイド」があります。そう、あのコマの形のやつです。一般的に、このバ

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何のためのサプリ?;ビタミンサプリは本当に病気を予防できるのか?

何のためのサプリ?;ビタミンサプリは本当に病気を予防できるのか?

この記事で言いたいこと アメリカ人の約30%、日本人の20%~30%はなんらかのサプリメントを摂取している世の中だそうです。
 さて、何のために、サプリメントを摂取しているのでしょうか?おそらくその大部分の方は、疾病予防などなんらかの健康効果を期待して服用しているのだと思います。

 理論的に、マルチビタミンを摂取すれば、血中ビタミンの濃度上昇を介したフリーラジカルや酸化ストレスの抑制、免疫能の強

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低炭水化物vs.中炭水化物vs.高炭水化物:肥満アメリカ人を対象にした研究

低炭水化物vs.中炭水化物vs.高炭水化物:肥満アメリカ人を対象にした研究

低炭水化物ダイエット(糖質制限)の現状 これまで、低炭水化物ダイエット(糖質制限)の功罪について、多くの論文が出ているようです。しかし、炭水化物の制限の程度は、まちまちで一定しておらず、解釈が難しい現状があります。つまり、炭水化物をどの程度に制限すると有効かつ安全なのか、あるいは有効でないのか、安全でないのか、についてわかっていないことが多いのだと思われます。

 低炭水化物食ダイエットの実施にお

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たんぱく質×毎食摂取=筋力保持

たんぱく質×毎食摂取=筋力保持

メッセージ  今回の記事は、毎食、たんぱく質食品を摂取したほうが筋力の維持や改善に有利ですということをお伝えするものです。筋力は、美しい姿勢の保持や、適度な身体活動を行うなど、日常生活を送るうえでとても重要なものです。さらに、筋力の高い人々は様々な病気にかかるリスクが低く、全体的な健康にも関連していることが知られています。
 欠食やアンバランスな食事は、知らず知らずのうちに、筋力を低下させている

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新しい食育: 栄養✖️歌♪

新しい食育: 栄養✖️歌♪

1.この記事で言いたいこと中高年期以降で、体格の変化、血圧や血液検査の異常などになったことをきっかけに、食事に配慮する人が多い世の中です。

もっと若い時から食事に気を付けていれば、病気にかかるリスクは低下しますし、健康で楽しい人生が送れるはずです。

でも、未病のときから食事に気を付けようと思う方は少ないのが現状です。特に、若い方に健康的な食生活を送ってもらうための動機付けはすごく難しいことを経

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どっちが太る?じゃがいも 300 kcal vs. アーモンド 300 kcal ;じゃがいもの正体

どっちが太る?じゃがいも 300 kcal vs. アーモンド 300 kcal ;じゃがいもの正体

1. この記事を読むとじゃがいものよい事がこれまでよりも少しだけわかります

じゃがいもは、炭水化物が多くて、エネルギー(カロリー)が高い。そんなイメージはありませんか?
そのため、時に、じゃがいもは、穀類と同様の扱いがなされることもあります。しかし本当にそうでしょうか。

下の表は、食品100 gあたりの栄養価を示したものです。これを見ると、じゃがいもは「いも類」であり、穀類じゃないことを思い出

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