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AugLab活動まとめ

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身体的・感性的な拡張技術によるWell-beingの実現を目指して、パナソニックが進めるAugLabの活動メモです。
運営しているクリエイター

#デザイン

暮らしと仕事のウェルビーイングというのにやっと腹オチしたという話。

暮らしと仕事のウェルビーイングというのにやっと腹オチしたという話。

今頃かよ!!という突っ込みを社内外から受けてしまいそうですが、タイトル通りの話を書いてみたいと思います。

2019年に「何気ない日常をより豊かに Augmentation for Well-being」ということを目標にAug Labというバーチャル組織を立ち上げました。

コンセプト段階のプロトタイプから積極的に発信してきたので、結果的に社内外の多くの方から意見を頂きました。特に、発信してきた

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「エスノグラフィー」って元はデザインシンキングではなく、文化人類学の言葉だったのね

「エスノグラフィー」って元はデザインシンキングではなく、文化人類学の言葉だったのね

2019年にデザインシンキングというものに触れるようになって以来、ちょこちょこ聞くようになった「エスノグラフィー」。

そもそもエスノグラフィーって??ネットで調べると、

と書いてありました。感覚的には、ユーザというか、対象者の日常に入り込んで、困りごととか特徴とかを何気ない行動とかから紐解いていく、みたいな印象です。

業務の中で必要なところで活用するという感じの接し方だったなので、あまり深く

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ヒトより1000万倍大きい地球と1/1000万小さいウイルス。

ヒトより1000万倍大きい地球と1/1000万小さいウイルス。

『マルチ・スピーシーズ・デザイン』ーーー。
この言葉を初めて聞いたのは10月頃。そこから2ヶ月くらいで、違う人から5回ほど聞いた。流行っている???

これまでの人類は人のことを主に考えてきたけど、人以外の動物はもちろんのこと、植物や微生物など複数の生物種との共生をしっかりと考えて行きましょう!というのがざっくりした概念かと思います。

マルチスピーシーズ海外だと「Multispecies sus

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そもそもヘルスケアとは何なのか??ヘルスケアはライフケア!?

そもそもヘルスケアとは何なのか??ヘルスケアはライフケア!?

今週は中外製薬が開催したCHUGAI DIGITAL DAYというところで、取組みのご紹介やパネルディスカッションをさせて頂く機会を頂きました。

動画自体はそのうち公開されるということなので、興味ある方は少々お待ち頂いて、そちらをご覧ください。

テーマが『ヘルスケア×デジタル』ということだったのですが、今回のNoteでは、そもそも【ヘルスケア】とは何なのか?ということを考えてみたいと思います。

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ユーザが消費者から生産者になるとき持続的なWell-beingが生まれる

ユーザが消費者から生産者になるとき持続的なWell-beingが生まれる

今月のDIGITAL Xでのコラムは、『偏愛』が感性価値の高いプロダクト/サービスを生むということで、書かせて頂きました。

今週のNoteはこのコラムの補足的な記事を書いてみたいと思います。コラムの中では、偏愛からプロダクト/サービスの開発のプロセスとして、

(1)偏愛マップの作成
(2)偏愛マップの共有・対話
(3)偏愛情報の拡張

というのを紹介しました。この中で、一番難しいのは、(3)の

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AugLabパートナー公募始めました:2021年度テーマは「関係性」

AugLabパートナー公募始めました:2021年度テーマは「関係性」

テクノロジーの活用でWell-beingなくらしの実現を目指す「Aug Lab」の共創パートナーの募集が今年度も始まりました!

今年のテーマは「関係性」。と言うことで、ヒトとヒト、ヒトとモノ、ヒトと自然、など様々な関係性を良くすることを目的としたプロダクト、サービスを一緒に創ってくれるパートナーを公募しています。

〆切は5月末ですので、興味持って頂ける方は是非応募の検討をお願いします!!

A

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共に育ち、共に創る。オープンイノベーション、共創、リビングラボのハブとしてのSTEAM教育。

共に育ち、共に創る。オープンイノベーション、共創、リビングラボのハブとしてのSTEAM教育。

昨日、パナソニック センター東京に"AkeruE"というクリエイティブミュージアムがオープンしました。

博物館と美術館と工房が混ざったような体験型のその施設は、本当に素敵で、子供だけでなく、大人も楽しめること間違いなし!のオススメスポットです。

そんなAkeruEのオープニングイベントのトークセッションに参加させてもらいました。

テーマは、未来の教育。特に、STEAM教育。

ということで、

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細部まで描かれたビジョンの強さ。

細部まで描かれたビジョンの強さ。

JR高輪ゲートウェイ駅や2025年の大阪万博にも携わられているパノラマティクス(旧:ライゾマティクス・アーキテクチャー)主宰の齋藤精一さんにインタビューをさせて頂きました。

私自身の中で「こうなるべき」という形があります。基本的には私のビジョンの中で必要なものを、それを持つ方々と連携しながら作りたいと思っています。(インタビューより)

齋藤さんと初めてお話しさせて頂いたのは、ちょうど1年くらい

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道具、パートナーと進化してきたロボットは、私の一部になるのか?

道具、パートナーと進化してきたロボットは、私の一部になるのか?

今回は「ロボット」と「ヒト」の関係性について、特に「人称」の変化という視点でなんとなく思っていることを書いてみます。結論としては、三人称、そして二人称的位置付けとして活躍してきたロボットは、今後一人称としての存在価値が高まってくるのではないかと思っています。要は、ロボットが私の一部になってくると言う話です。学術的に整理されている状況ではないですが、色々とご意見頂けると嬉しいです。

ロボットの語源

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ロボット開発者が京都市美術館で現代アートに出会い、『で??』と思った話。

ロボット開発者が京都市美術館で現代アートに出会い、『で??』と思った話。

「考えるな、感じろ!!」

そんなことを昔、言われた気もする。もしかすると、アートというのはそういうものかもしれない。

でも、そんなこと言われたって考えちゃうんですよね。

『アートとは何なのか??』

初めての美術館展示きっかけは京都市美術館。リーダーを務めるAug Labでコネルさんと作った『ゆらぎかべTOU』を展示させて頂ける機会を貰えた。

12/6まで展示中なので、もし宜しければ是非!

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エンジニアがRCAでデザイン思考を体験して感じたこと

エンジニアがRCAでデザイン思考を体験して感じたこと

少し前になりますが、現在担当している自己拡張augmentationをテーマとして、世界トップのアート、デザイン系大学として有名なイギリスのRoyal College of Art (RCA)とワークショップを行いました。行く前に日本で感じていたプロセス、手法としてのデザイン思考というものと、結構違う印象を受けて帰国したので、現時点での考えを纏めてみたいと思います。
もしかしたらデザイン職能の方

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デザイン部門トップから問われた日本らしさのあるロボットとは。

デザイン部門トップから問われた日本らしさのあるロボットとは。

自己拡張技術によりWell-beingな暮らしを目指すというミッションで立ち上げた「Aug Lab」でのインタビュー企画。今回はパナソニックのデザイン部門トップの臼井重雄さんに色々と伺いました。

Aug Labインタビュー企画とは?「Augmentation for Well-being~何気ない日常をより豊かに」ということをキャッチフレーズとして掲げている「Aug Lab」ですが、まだまだ「A

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慶應大学・コネル社のBTC人材と連携してWell-beingのための技術と社会実装に挑む

慶應大学・コネル社のBTC人材と連携してWell-beingのための技術と社会実装に挑む

11月18日にパナソニックの"Aug Lab"において、「Augmentation for well-being~何気ない日常をより豊かに~」というコンセプトを一緒に目指して頂ける共同研究パートナーの公募結果発表させて頂きました。

まず、短い公募期間にも関わらず、多くの研究者、クリエータの方々から応募を頂きましたこと、感謝申し上げます。公募に応募するということは何度もありましたが、公募する側にな

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ロボットエンジニアがデザインに足を踏み入れた1年:Who am I? Who are you? Who are we?

ロボットエンジニアがデザインに足を踏み入れた1年:Who am I? Who are you? Who are we?

2019年度も最終週になりました。今回はこの1年を振り返った感想を書いてみたいと思います。今年も基本的にはロボット関係の仕事がメインなわけですが、会社の人のオススメで7月にNoteを始めた一発目の記事で書いたように「人手不足が加速する中で自動化により生産性を向上させていく取り組みと、個人がしたいことをし続けられるように支援する取り組みを両立する」ということを目指し続けた形です。

人手不足解消へ少

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