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暮らしと仕事のウェルビーイングというのにやっと腹オチしたという話。

今頃かよ!!という突っ込みを社内外から受けてしまいそうですが、タイトル通りの話を書いてみたいと思います。

2019年に「何気ない日常をより豊かに Augmentation for Well-being」ということを目標にAug Labというバーチャル組織を立ち上げました。

コンセプト段階のプロトタイプから積極的に発信してきたので、結果的に社内外の多くの方から意見を頂きました。特に、発信してきたプロトタイプは、家の中などで使って頂くようなユースケースが多く、B2Bというよりかは、B2C(B2B2C)というイメージのプロダクトがメインだったこともあってか、「B2B(仕事)におけるWell-beingはしないのか?」という問いを受けることが多かったです。おそらく、ロボティクスというコア技術もあったので、業務用の方が相性が良いという理由もあったのかと思います。

もちろん、B2BにおけるWell-beingが大事なことはわかっているつもりでいましたが、当時の心境としては、B2Bでは生産性とか業務効率化が最も重要になるので、Well-beingが下がる要因があるのであれば、自動化してしまえば良いのではないか?(費用対効果などの理由で自動化できないという現実も理解しています)ということを思っていたりしました。

もしくは、働くという観点では、組織風土、業務環境、評価制度みたいなものを本質的に変えないと、B2Bというか仕事におけるWell-beingは根元からは変わらないのでは?とも考えていたりしました。

とはいえ、人類から「働く」という仕事はなくなりません。
当たり前の話です。

そして、改めて考えてみると、もっと当たり前のことに気づきました。

日々の一人一人の快適で便利な「暮らし」は、名前も知らない沢山の人の懸命な「仕事」の上に享受できている。

もちろん、家の中で、自分たちで、ご飯を作ったり、掃除をしたり、話したり、寝たりするのも暮らしの一部です。でも、それを実現するためには、毎日野菜を作ったり、荷物を届けてくれたり、通信環境を維持してくれたりする「仕事」を、面と向かって「お願い」とか「ありがとう」と言われることがあろうがなかろうが、毎日毎日、一生懸命してくれる人がいるわけです。

めちゃくちゃ当たり前の現実です。
にもかかわらず、名前の知ることのない方々が、どれだけ苦労していても、頑張っていても、それを知ることもありません。
そして、仮にテクノロジーの発展により、自動化しても、仕事をする人がなくなることはありません。

今まで気づいていなかったのかと問われると、気づいていたけど、特に強く意識していなかったという表現の方が正しいのかもしれません。むしろ、「暮らし」と「仕事」は別々の存在として区別していたという表現の方が近い感じです。

暮らしと仕事は表裏一体。違うものではなく、1つのものである。むしろ、最近はテレワーク、テレオペレーションという流れの中で、裏と表というよりも、「暮らし」と「仕事」は同じ面の中で斑(まだら)になっていくのかも知れません。

そんな中で、仕事のウェルビーイングをもっとちゃんと考えていかないといけないと改めて思った次第であります。笑

ロボットという文脈では、自動化、効率化とか安全確保とかこれまでも取り組まれてきたこともありますが、もっと働きたい、もしくは楽しく働けるために、ロボティクス含めたテクノロジーができることはまだまだ沢山ある気がします。

サービス産業領域においては、「サービス・プロフィット・チェーン(SPC)」ということで、ザックリ言えば、企業の成長・利益の前に、顧客満足度、その前に従業員満足度が重要ですよ、というようなことが言われておりますが、おそらくサービス産業だけではなく、製造業などの他の産業でも当てはまる内容なんだろうかと思います。

振り返ってみれば、Aug Labを立ち上げるときに、Well-beingの専門家でもある石川善樹さんから、Well-beingを考えるためには、目の前のユーザだけでなく、サプライチェーン全体で考える必要があるよ、というアドバイスを貰っていました。その後も、「Well-beingは金持ちの道楽か?」という問いに対して、サプライチェーンや社会・地球全体として考える重要性も自分自身で発信もしてきました。

にもかかわらず、、、

いつの間にか、というか、目の前の開発テーマに追われているうちに・・・
視座は下がり、視野は狭くなってしまいました。

もちろん、リソースに限りはあるので、すべてのことを同時にすることができませんが、「暮らし」と「仕事」というのは表裏一体である、もしくは、繋がっているというのを意識した上で、暮らす人、働く人のそれぞれをどのように充実した日々にできるのかということを考えていく必要があると再認識した次第です。

逆に、それらの両方ができないと社会の持続性(サステナビリティ)は保てないのだろうとも思います。


とくに新しいことは書いていないのですが、自社の方針の中で「くらしとしごとのウェルビーイング」というのが発信されている中で、自分の中で妙に腹オチしたので、ツラツラと書かせて頂きました。
※今回の記事での解釈が会社としての解釈とあっているかは確認しておりません。

では、また来週~
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安藤健(@takecando)

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