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AugLab活動まとめ

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身体的・感性的な拡張技術によるWell-beingの実現を目指して、パナソニックが進めるAugLabの活動メモです。
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記事一覧

2023年度のロボティクス推進室の活動を振り返り。

2023年度のロボティクス推進室の活動を振り返り。

23年度、終わりました!
年度のキリで特に何かが変わるというわけではありませんが、是非メンバーの活動も知ってほしいということで、組織長をさせてもらっているパナソニックホールディングスのロボティクス推進室の23年度の活動を振り返ってみます!

今年度も多くの社内外の皆様のご支援、ご協力により、1年間を乗り切ることができました。本当にありがとうございました!!

屋外を移動するロボットたち近年強化をし

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3歳児と分身ロボットカフェに行って気付かされたこと。

3歳児と分身ロボットカフェに行って気付かされたこと。

先週末、京都で期間限定でオープンしていた分身ロボットカフェに家族で行きました。

私自身は東京日本橋の本店?に何度か伺ったことがあったのですが、初体験の家族と一緒に行くことで、「なるほどなぁ〜!!!」と思わずにはいられない新たな発見が2つありました。

そのカフェでは、分身ロボット「OriHime」と呼ばれる遠隔操作型のロボットが、お話をしてくれたり、注文を受けたり、食事を運んできてくれたりします

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ペットロボット、ぬいぐるみ、愛着のあるものの終わり方はどうなっていくのか。

ペットロボット、ぬいぐるみ、愛着のあるものの終わり方はどうなっていくのか。

今月頭に、「AIの遺電子」の山田胡瓜さんと京大の塩瀬先生と日本科学未来館でトークイベントをさせて頂きました。

特に、「ロボットの引き際」という言葉が印象的というか新しい感じがしたのか、いくつかのサイトで少し話題になったようです。

ロボットの引き際というのは、要はロボットの最期をどう考えるのかという話なのですが、話としてはそんなに新しい問題ではなく、アイボのお葬式があるということで数年前から結構

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好き・得意が活かし合えるハイタッチな社会になったら良いですね!

好き・得意が活かし合えるハイタッチな社会になったら良いですね!

先日、紹介させて貰った藤沢で行っている配送ロボット「ハコボ」×分身ロボット「オリヒメ」の融合による”街歩きツアー”に関して、ファンディング元のJST(科学技術振興機構)という文部科学省傘下の組織のnoteで取り上げて頂きました!!

取り組み自体は、以前のnoteでもご紹介していましたが、JSTの方には実際に藤沢に来ていただき、体験頂いたので、どんな感じで2つのロボットによる街歩きが実現されている

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七夕にオリヒメはロボットに乗ったよ!

七夕にオリヒメはロボットに乗ったよ!

お星さまの話ではないですが、
オリィ研究所の分身ロボット"OriHime"が、我々が開発中の屋外配送ロボット"ハコボ"に文字通り、乗りました!

この融合ロボットを使うことで、たとえ病気、介護などで外出しにくい人であっても、ご自宅から移動ロボットに関連した屋外での仕事をして貰えるようになりました!!

まずは、藤沢のスマートシティ(藤沢SST)での街案内をリモートからしてもらっています〜

なぜに

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コケロボットってやっぱり好き。笑

コケロボットってやっぱり好き。笑

今週は名古屋で開催されていたROBOMECHというロボット系の学会に参加してきました。お気に入りの「コケロボット」についての発表をしてきました。

2年前に発表して以来、これまでプレス発表や展示会などではデモしたことはあったのですが、アカデミックな場では初めてのお披露目です。

発表のタイトルは、以下のような感じで、「自然物を使ったインタフェースの設計論」という文脈で、共同研究先のロフトワークさん

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ラジオ出演で思い出したパワポで誤魔化さないトーク力の重要性。

ラジオ出演で思い出したパワポで誤魔化さないトーク力の重要性。

4月前半に2週連続のラジオ出演をさせていただきました!
(内容にご興味持っていただける方は、前編・後編からどうぞ~)

いつも自分の声とか話し方ってこんなのなのか…と違和感があるのですが、久しぶりにラジオというもので、ロボットについて比較的長い時間の話をさせて頂くことができ、大きな勉強になりました。

なによりも、、、『ラジオむずかしいっっ!!!』ラジオの中で聞かれた内容の多くは、「ロボットの定義

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第1回Wellbeing Awardsの表彰式に参加したら、頑張ろっ!と前向きに思った。

第1回Wellbeing Awardsの表彰式に参加したら、頑張ろっ!と前向きに思った。

今週は17日発表のあった第1回となるWellbeing Awardsの表彰式について。
ありがたいことに、自分たちのAug Labという「テクノロジーでWell-beingに貢献しよう!」という取り組みもGold賞というのを頂くことができ、表彰式に参加させていただくことができました。

表彰式に参加して思ったのは、受賞者の皆さん想いをもって活動されているな~というある意味では当たり前のことでした。

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「ホントはロボットよりヒトのが好き」というロボット開発者の原点

「ホントはロボットよりヒトのが好き」というロボット開発者の原点

「いつからロボットの研究を始めたんですか??」

今週は就活生と話したり、インタビューを受けたりと「キャリアの原点」的な質問をいくつか受けたので、それに関連した話題として、自分の事例も踏まえながら、スキがどのように仕事に繋がっていったのかを書いておきたいと思います。

noteのプロフィールにも書かせてもらっているのですが、「ホントはロボよりヒトが好き」というのが、私の中に結構なコアな想いとして存

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君の仕事は夢を見せることだ!

君の仕事は夢を見せることだ!

会社に入って11年が過ぎました。笑
(思っていたより早かった。そして、企業で10年以上働けるとも思っていなかったです。)

組織の名前は変わりながらも、ずっとロボティクスに関する仕事に従事させて頂き、7年前には課長、そして、今の室長というポジションになって1年半が過ぎました。何十人という組織のマネジメントをするというのは、思ったより難しく、日々勉強というか、悪戦苦闘しています。

そんな中で、幹部

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暮らしと仕事のウェルビーイングというのにやっと腹オチしたという話。

暮らしと仕事のウェルビーイングというのにやっと腹オチしたという話。

今頃かよ!!という突っ込みを社内外から受けてしまいそうですが、タイトル通りの話を書いてみたいと思います。

2019年に「何気ない日常をより豊かに Augmentation for Well-being」ということを目標にAug Labというバーチャル組織を立ち上げました。

コンセプト段階のプロトタイプから積極的に発信してきたので、結果的に社内外の多くの方から意見を頂きました。特に、発信してきた

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異分野融合を阻む社会的境界と認知的境界

異分野融合を阻む社会的境界と認知的境界

この3年くらい日本機械学会の中で、「少子高齢化社会を支える革新技術の提案」という学会横断の取り組みを担当させて頂いています。活動の一環で、年1回の講演会みたいなものを開催。

ご興味ある方向けには、2021年、2022年の公開動画を貼ってきます。

今年の話の中で、ヘルスケアに限らず一般論としても面白いなと思った話があったので、紹介しておきたいと思います。それは、「異分野連携における壁」の話。

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動物園のウェルビーイングから学んだ与えないことの大切さ

動物園のウェルビーイングから学んだ与えないことの大切さ

今日は昔からお世話になっている学会の特別講演で、旭川市旭山動物園元園長で現在、札幌市環境局参与(札幌市円山動物園担当)の小菅正夫先生のお話を伺いました。

タイトルは、『動物たちと 人間たちの共生 -動物園にみるウェルビーイング』。

あー面白かった!

いろんな観点での話があったわけですが、特になるほどなーと思ったのは、動物園の動物にとってのウェルビーイングとはどういう環境かという話。

「アニ

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コミュニケーションロボットを作ることで教えて貰ったアンコンシャス・バイアス。

コミュニケーションロボットを作ることで教えて貰ったアンコンシャス・バイアス。

昨年度末に発表したcocoropaという離れた家族に想いを届けるロボット。それ以来、コミュニケーションというものについて議論したり、色々な家の在り方を聞いたりという機会が増えました。今回のnoteは、そんな中で改めて気付かされたコミュニケーションの当たり前について。

まずはFace to Faceとかリアルが一番良いという意識。
新型コロナ以降、なかなかリアルに会ってのコミュニケーションが難しい

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