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ラジオ出演で思い出したパワポで誤魔化さないトーク力の重要性。

4月前半に2週連続のラジオ出演をさせていただきました!
(内容にご興味持っていただける方は、前編後編からどうぞ~)

いつも自分の声とか話し方ってこんなのなのか…と違和感があるのですが、久しぶりにラジオというもので、ロボットについて比較的長い時間の話をさせて頂くことができ、大きな勉強になりました。

なによりも、、、『ラジオむずかしいっっ!!!』

ラジオの中で聞かれた内容の多くは、「ロボットの定義は?」「ロボットの価値は?」「最近どんなところでロボットが使われている?」「ドラえもんは実現できそう?」などなど、どれもこれまでにどこかで一度は聞かれたことがある内容です。

でも、難しい!!
思ったより2段階くらい難しい。

特に、痛感させられたのは、
・語彙力のなさ…
・パワーポイント依存
の2つです。

語彙力のなさは、いろんな文章に触れ続けるしかないのかなという気もしていますが、「パワポ依存」は思ったよりも体に染みついている要改善課題であることを痛感させられました。ラジオ、偉大です。というか、ラジオで活躍している方々、尊敬しますっ!!!

ロボットのプレゼンは動画が一番の魅力!?

「ロボットは動いてなんぼ」というか、動いてこそ初めて役に立つというのが、最も魅力的な部分だと思っています。だからこそ、動いているロボットは、専門家だけでなく、一般の方も含めて多くの人々を惹きつけることができる。

だからこそ、私のプレゼンでは、数式とか文字よりも、意図的に動画とか写真とかを多用しますし、大学時代からそういう説明の仕方を叩き込まれてきました。

一方で、ラジオは?となると、収録のスタジオに入るまで、というか実際に質問に答えるまで気づいてなかったのですが、手元には紙とペンしかないわけです。当たり前の話ですが、ラジオではパソコンは使えません。

みんなが知っているロボットの話をするときは問題なかったです。例えば、ルンバの名前を出せば、リスナーの多くの方は持っていなくてもイメージが沸くと思います。一方で、ほぼ誰も知らないロボット。たとえば、我々が開発したコケロボットUMOZ。「六本の足があって、コケで覆われています。光とかに反応して好きな場所に移動するロボットです!!」

ん~~~伝わらない。確実に伝わらない。。。
レベル高いですね。笑

いかに自分が写真や動画に頼ったプレゼンをしていたのかというのを再認識しました。動画を有効活用することは、全く悪いとは思わないのですが、言葉だけで適切に伝える表現力、語彙力ともしっかりと養わないといけないですね。良い勉強になりました!!

パワポ依存は、動画だけではない!!

ただし、パワポ依存になっていたのは、動画・写真だけの話ではありません。

文字だけの発表資料だとしても、かなり依存していました。
例えば、「ロボットの提供価値」「なぜ今ロボットなのか?」ということに答えようとした場合には、パワーポイントにメモに近い言葉が書いてあるわけです。提供価値なら、省人化、遠隔化などのいくつか話のトピックのキーワードが書かれていて、なぜ今ロボットなのか?に対してならば、具体的にどれくらいの労働人口が減少するのかというリアルな数字が書かれています。

ある程度は頭に入っている「つもり」ではありましたが、メディアの収録という緊張?したような場面では、
・論点毎に整理された引き出し
・引き出しの中にはロジカルに整理された検討事項や主張
・検討内容や主張を支える数字や事例を含めたファクト
みたいなものが、かなりロジカルかつ明確に頭の中で整理されていないとスムーズにはレスポンスできないなと実感しました。

例えば、プレスリリースのように、こちらが言いたいことも明確で、こちらのアウトプットがメインとなるようなタイミングでは、数字も含めて意図的にインプットをし直すことがあります。

一方で、今回のような日常的に起こるイベント、かつ、どちらかというと受け身で質問に答える、かつリアルタイムなインタラクティブ性が求められるイベントでは、普段からどれだけ納得いくまで考えているかというのが、とても大事なのだと思います。

そして、そのときにはパワポで整理するというよりは、文字ベースで整理する、思考を深めるというのが個人的には有効です。(パワポで整理すると、論理の飛躍とかを矢印とかで誤魔化せてしまう。気持ちの強さの問題かもしれませんが)というわけで、noteも自分にとっても大事な場として引き続き発信していきます!!笑

過去イチ、度肝を抜かれた大前研一氏のトーク力

このようなパワポ依存を「再認識」と書いたのは、そういえば、以前に一度パワポを使わずにしっかりとしたプレゼンができるようになりたい!!と思ったことを思い出したからです。

15年くらい前でしょうか。まだ学生だった私は、コンサルタントとして有名な大前研一さんの事務所にあったアタッカーズ・ビジネススクールでインターンシップをさせてもらっていました。2年くらいさせてもらっていたのですが、与えられた仕事の一環で、定期的に大前さんの受講生への話を聞かせて頂くことがあったのです。

時間にして各回60分くらいだったと思うのですが、パワーポイントどころか、資料も1枚も使いません。時間になったら、受講生の前に現れて、椅子に座って、いきなり話し始める。ユーモアも混ぜながら、もちろんファクトも混ぜながら、ひたすら1時間にわたり話続けていました。

確か、今はなきビーナスフォートを当時どのように構想したかという話をしたときだったと思います。開発前のお台場の風景からどのようなコンセプトでどう開発したのかというのを、まるで当時にタイムスリップしたかのようにリアリティたっぷりというか、聞いている方が勝手に妄想して、脳内に想像を膨らませてしまうような話を聞かせて頂いたことを今でも覚えています。

当時すでに大学の研究室で、研究発表とかをしていた私にとっては、本当に衝撃的でした。パワーポイントを使わずに、こんなロジカルだけでなく、ワクワクさせる話ができるのかと。

今思えば、単に話がうまい!という話だけではなく、先にも書いたような構想力に加えて、それらを実現するネタが論理的に脳内に整理されているんだろうなとシミジミと思います。

いつかはこんなプレゼンができるような人になりたい!!と思ってから、15年以上経ってしまいましたが、久しぶりに当時のワクワクした感を思い出した4月でした。

うん、まだまだ頑張らねば!!!

では、また来週~!!
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安藤健(@takecando)
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