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2020年8月の記事一覧

デザイン力としての分解と組立

デザイン力としての分解と組立

なにかをつくる上で大事なことの1つは、ものごとを要素に分解して考えることができ、その分割して理解した要素を元にその時々に適切な組立を行えることだと思う。

世の中のサービスデザイン系、UXデザイン系のフレームワークの多くは基本そのためにある。

ビジネスモデルキャンバスしかり、
カスタマージャーニーマップしかり、
サービスブループリントしかりだ。

いずれも共通しているのは、最終的にビジネスやサー

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しょうばいにん(商売人)という人間関係

 昨日、とある方とお会いしてお話しをさせていただいた。きちんとお話しをさせていただくのは2回目。小さなまちの電器屋さんの女性。大阪のことばでいう「おかみさん」だ。「おかみさん」もなにやらいまは相撲の世界や居酒屋世界のことばのようだが、私の中では、商店にも「おかみさん」がいる。店を切りもりしている女性の方をイメージすることば。
 私は大阪の「しょうばいにん(商売人)」の家で育っている。商売人の家とい

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「まだ大丈夫。なんとかなる」と考えたい空気が流れている

「まだ大丈夫。なんとかなる」と考えたい空気が流れている

“まだ大丈夫。うちとこは、なんとかなる。”
緊急事態宣言が解除されても、お客さまは帰ってこない。ソーシャルディスタンス対応でいろいろな場所の制約があるが、大丈夫、お客さまは必ず来てくれる。工場の稼働は2分の1、大丈夫、今までもうまくいった。来店客は3分の1だが、なんとかなる、イベントやキャンペーンをうったら、元に戻る。前期はオンライン講義、後期はなんとか大学の教室で対面講義したい、そうでないと来年

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私たちはほんとうに新しいメディアを手に入れているのだろうか?

 「自由なメディアは民主主義の柱である」。先日の香港のことをみるとこのことがよくわかる。アメリカのメディア論をみているとこの10年で既存のマスメディアへのアクセス度も信頼度も著しく低下していることが指摘されている。それは日本でもそうだろう。日本ではどちらかというと、テレビや新聞といった既存のマスメディアの話題は世代間分断の「象徴」のようにも使われていたりする(これはあまり正しくないと個人的に思って

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「のこす」ということ-古いを遺す?-

古民家をのこす
古い街並みをのこす
町屋をのこす
 「京町屋」を残すってどういうこと?みたいなSNSの書き込みがあった。京都のある町屋・長屋を全部買い取って表だけ残して中は全面改装して宿泊施設にしている企業の取り組みについての意見だった。
 政治でも「レガシーを残す」みたいな話が多く出てきて、本来の意味ではあまりなくて、ハードなものを残すっていう意味で使われていたりしますね。
 難しいなぁ、と正直

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市民の声を政策デザインに反映。民主主義を機能させるためのテクノロジー

市民の声を政策デザインに反映。民主主義を機能させるためのテクノロジー

前回まで行政府×デザインの事例を紹介したり、実際に自治体で実践するデザイナーへのインタビューなどを行ってきました。行政府自体のデザインの取り組みで、ニーズにあったサービス提供をしたり、より豊かな未来を想像していこうという動きはわかりましたが、今回はそもそもどんな政策を行うのか?というルールメイキングの取り組みを紹介したいと思います。

キーワード:立法・政策立案のデザイン、市民参加、民主主義、ルー

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まずは、政治と科学の間に吊り橋を掛けるのが第一歩ですね!

まずは、政治と科学の間に吊り橋を掛けるのが第一歩ですね!

気になる記事が出ていました。

この記事の書き出しはこうです。

工学や科学技術分野の産学官で組織する日本工学アカデミー(小林喜光会長)は7月上旬に「政策共創推進委員会」を発足させた。科学技術やイノベーションに関わる事柄について政治家と意見を交換しながら政策作りに取り組むことを目指す。6月には国会議員とアカデミーのメンバーが意見を交わすワークショップを開いた。政治と科学技術コミュニティーの間を連携

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一流こそ、基礎に忠実たれ。

一流こそ、基礎に忠実たれ。

こんにちは、イメージコンサルタントの古橋香織です。

私、8月は自分のブラッシュアップ期間と称して新規のお客様をお迎えしていません。

代わりに気心の知れたお友達にモデルをお願いして、パーソナルカラー診断、メイク、骨格スタイル分析などなど、私の行うイメージコンサルティングについてさまざま感想を述べていただいています。

自分で事業をするとどうしても自分の強みの方に意識が向きがちになりますが、人って

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安全なイメージのうしろに危険な現実を隠して

安全なイメージのうしろに危険な現実を隠して

最近本気でちょっと怖くなっている。
何が?って、世の中の反動的な傾向が、だ。

COVID-19をきっかけとした世界的な危機の兆候がみえはじめてから、気づけば、この日本でもすでに半年ほど経っている。
危機的状況の長期化によって、経済はもちろん、人それぞれの精神的にも大なり小なり打撃を受けている状況だろう。

こう弱った状態になれば、誰しもが、まわりのいろんなものが敵に見えてきてしまうのは、ある意味

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【開催報告】公務員×おしゃれの勉強会

【開催報告】公務員×おしゃれの勉強会

皆様こんにちは、イメージコンサルタントの古橋香織です。

以前から企画していた公務員ファッションアカデミーの第1回勉強会が本日終了しました。

あらゆるところに貼りまくっていたこのバナーです❤︎

あ!あれか!という方もいるかもしれません(笑)

公務員ファッションアカデミー、、、あたかもファッションを極めようみたいな名前ですが、今回の講座ではファッションだけではなく、お仕事や生活に役立つ色使いの

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なぜまず政策は攻めより守りが必要か。政策の壁の突破方法(前篇)/「3つの壁」を理解しよう!【3】

なぜまず政策は攻めより守りが必要か。政策の壁の突破方法(前篇)/「3つの壁」を理解しよう!【3】

前回は人口縮小時代において正しい開発を進めていくプロセスについて整理をしました。3つの壁のうち、事業の壁はすべての軸となるべきところで、地域で無理のない実情に沿った事業を進めていく上での重要な鍵となります。

開発そのものは行政であろうと、民間であろうと、基本的な経営的なフレームは同じ。しかしながら、事業だけでなく、政策的な視点から正しい開発を可能にするために必要な変化も存在する。

○ 政策がま

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大西正紀 お問い合わせ先/略歴

大西正紀 お問い合わせ先/略歴

いつも読んでいただいている方も、はじめましての方もこんにちは!大西正紀です。本格的にnoteに書きはじめてから、約2年半が経ちました。noteにはプロフィールをつくれる機能があって知っていたのですがずっと手つかずでした。いつも文末に数行のプロフィールだけでしたので、ここで改めて簡単な略歴をまとめさせていただきます。

ぜひ一緒に何かトライして、まちやコミュニティー、企業や組織も変えていきましょう。

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その名も「ハタメキ」!清澄白河にオープンした「喫茶ランドリー」の従兄弟は、クライアントの“やりたい”を喚起させ続けるべく、間口5.5m、あの有名長屋の1階に誕生。

その名も「ハタメキ」!清澄白河にオープンした「喫茶ランドリー」の従兄弟は、クライアントの“やりたい”を喚起させ続けるべく、間口5.5m、あの有名長屋の1階に誕生。

「喫茶ランドリー」のような場所を私もやってみたい。

そういう問い合わせを年に何度もいただけるようになりました。それは企業や組織からの依頼もあれば、個人の方からの場合もあります。でも特に個人の方の場合は、「やりたい」という純粋な気持ちだけの方も少なくありません。

そんな中でも本気で物件やつくりたい場のイメージを持って、可能な範囲で予算のことを考え、そして何よりも依頼をいただく前に、何度も喫茶ラン

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