橘祐介

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出版を考えてる方。でもなかなかハードルが高くて…。 でも、そうはいっても本は出したい。 僕は運よく知り合いのクリエーターがG研系の電子書籍の出版社の責任者で、 その方のお力添えで、出版できました。 いろいろありましたが、今は自分で出版社「TUMUGU出版」を 立ち上げて、数冊リリースしました。 そうなんです、今はその気があれば出版は出来る時代なのです。 知恵を出し合えば、出版はそんなにハードルが高いものではないのです! じゃあ、みんなでそんな情報をシェアして、夢を応援しあいたいなと思い このコミュニティを開設しました。 タウン情報誌の編集長の経験がありますので、 少しはお役にたてるかもです。 一緒に楽しいコトやりましょう!

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記事一覧

海猫

海猫 鈍色の海の波間に海猫の群れ 飢えの悲しささえ分からないまま 灰色の群れとなる 遠くの海見つめる君の瞳 左手の薬指の指輪が もう会えないことを無言で語る 瞳…

橘祐介
4か月前
4

光る海

忘れてしまったことさえ 忘れつくして ふるえる心を持ちきれなくなって 光る海に静かに入る 青くて蒼い時間に包まれて ゆっくりと ゆっくりと ここまで来てしまった…

橘祐介
5か月前
8

素直に

入院してたらいつになく神妙な気持ちになります。(普段がいいかげんですから・笑😀)メタファーを使わないで素直に書きました。何だか照れくさいです🐻 失敗する 挫折す…

橘祐介
5か月前
10

雨の輪舞曲

一粒 二粒 三粒 空から雨のダンサーたちが乾いた舗道に舞い降りる 一人肩をすぼめてる 壊れたメリーゴーランドのような日々 そう 君を失ってから 舞い降りてきた雨…

橘祐介
5か月前
2

雨の日曜日

雨はいやだ 僕は言った 雨が好き 君がつぶやいた 窓を開く 賑やかで憂鬱な原色の街が 銀の糸に包まれて モノクロに 今は ずっと前を見てた 僕は 立ち止まりもせ…

橘祐介
5か月前
3

けっこう長いこと詩を書いてませんでした。只今入院中です。今回も死にかけたのできっと、いのち、とか重いのを書くのかと思ってたら、なんだかふわふわしたものになっちゃ…

橘祐介
5か月前
4

エッセイ集「ほっとクリスマス」

もうすぐクリスマス。前に電子書籍「ほっとクリスマス」というエッセイ集を出版しました。ほっこり出来るかもです。無料でご覧いただけるようにようにしてますので、よかっ…

橘祐介
9か月前
5

夜の湖

眠れない 深くて昏い海の底のようなベッドに泥のように横たわり 死んでもいいかもなんて思いながら 時計の音だけを聞いている 胸の奥に棲んでいる黒い塊たちが 今夜も疼き…

橘祐介
11か月前
3

わたしの涙

わたしの泥のような涙が 鏡のような水面に ポトリ ポトリ ポトリと落ちる 小さな水の輪が ひとつ ふたつ みっつ よっつ ゆぉーん ゆぉーん ゆぉーんと広がって 水の…

橘祐介
1年前
3

朝顔

橘祐介
1年前
3

父さんの笑顔

毒々しい紫色の苔の花 幼かったわたしは綺麗だと想った  素直に綺麗だと想った それを片両手で摘んで父さんに見せた ぼんやりだけど覚えてる 父さんは笑顔でわたしを迎え…

橘祐介
1年前
8

川土手に小さな花が咲いてる

12月にがんの告知を受けて、1月、3月と2回手術入院などをしました。 普段はノー天気な僕もさすがにいろいろ考えました。 「肝臓がん・ステージ2」。 先生が優秀で発…

橘祐介
1年前
6

僕の街、大好きな川土手に小さな花が咲いてる

よく近所の川土手に行く。 僕の街の自慢の川だ。 土手の上が散歩道になっていて、川に降りるコンクリートの小さな 階段がある。 そこに座って流れる水面をぼーっと眺めるの…

橘祐介
1年前
5

桜がはじける

先日おだやかな日差しの中、父さん、母さん、じいちゃん、ばあちぁんが眠るお墓参りに行きました。 がんの手術で入院となり、いろいろ大変でしたが、無事退院できたので、…

橘祐介
1年前
11

父とチューリップ

橘祐介
1年前
1

闇の色

闇 闇 気が狂うほどの闇 絶望 漆黒 行き止まり 沼 沼 沼 蛭 フナ 藻 からむ からみつく 闇 闇 気が狂うほどの闇 沈む 沈む 沈んでいく 深く 深い 闇の底に 時間が消えた …

橘祐介
1年前
2
海猫

海猫

海猫

鈍色の海の波間に海猫の群れ

飢えの悲しささえ分からないまま

灰色の群れとなる

遠くの海見つめる君の瞳

左手の薬指の指輪が

もう会えないことを無言で語る

瞳が向き合うことは

今はない

岬に落ちる最後の夕日

二人だけが染められる

幾度その瞳の輝きに心奪われたろうか

差し出す右手を

そっと握り締め

やわらかな刹那を二人過ごした

ここまできてしまった

戻らない覚悟は

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光る海

光る海

忘れてしまったことさえ

忘れつくして

ふるえる心を持ちきれなくなって

光る海に静かに入る

青くて蒼い時間に包まれて

ゆっくりと ゆっくりと

ここまで来てしまった後悔は

いつのまにか消えてしまって

ただ月あかりに照らされて

ずっと ずっと押さえこんでた

素直な気持ちが蘇る

今も電車は走り

ビルは息をして

君は家路に向かってるだろう

 

素直に

素直に

入院してたらいつになく神妙な気持ちになります。(普段がいいかげんですから・笑😀)メタファーを使わないで素直に書きました。何だか照れくさいです🐻

失敗する

挫折する

やりたいことをやるのだから

その覚悟は当然

きらいな人と付き合う

義務感だけで仕事をする

やりたくないこと

そんな時間はもう人生に残されてない

そう腹に決めたら

見える景色が

がらりと変わった

雨の輪舞曲

雨の輪舞曲

一粒

二粒

三粒

空から雨のダンサーたちが乾いた舗道に舞い降りる

一人肩をすぼめてる

壊れたメリーゴーランドのような日々

そう 君を失ってから

舞い降りてきた雨粒たちが

輪舞曲を踊りはじめる

いつしか僕も輪の中に

踊って 踊って 踊って 踊る

街路樹が ビルが 信号機が 鳥たちが

みんな みんな艶めきだって 踊りはじめる

やがて一つの光になり

すべてが許される

どこま

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雨の日曜日

雨の日曜日

雨はいやだ

僕は言った

雨が好き

君がつぶやいた

窓を開く

賑やかで憂鬱な原色の街が

銀の糸に包まれて

モノクロに 今は

ずっと前を見てた 僕は

立ち止まりもせずに

今のままでしあわせと 君は

どこまでも続く線路のような平行線

ふいに君は窓から右手を差し出した

雨の粒が

ひとつ

ふたつ

みっつ

君を濡らす

濡し続ける

不覚にも

涙がこぼれた

傘

けっこう長いこと詩を書いてませんでした。只今入院中です。今回も死にかけたのできっと、いのち、とか重いのを書くのかと思ってたら、なんだかふわふわしたものになっちゃいました。不思議。(ぜったい歳バラさない、顔出ししないようにしないといけない作品・笑😀)

こんな路線で詩集を作ったらみなさんに読んでいただけるか、とか?良かったら、お暇な時にでもご覧いただいてコメントなどもらえれば嬉しいです。
来週、た

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エッセイ集「ほっとクリスマス」

エッセイ集「ほっとクリスマス」

もうすぐクリスマス。前に電子書籍「ほっとクリスマス」というエッセイ集を出版しました。ほっこり出来るかもです。無料でご覧いただけるようにようにしてますので、よかったらご一読ください🎅https://bccks.jp/bcck/166997/info

夜の湖

夜の湖

眠れない
深くて昏い海の底のようなベッドに泥のように横たわり
死んでもいいかもなんて思いながら
時計の音だけを聞いている

胸の奥に棲んでいる黒い塊たちが
今夜も疼きはじめる
ブリキのようなとげとげで
鈍い痛みが時折わたしを苦しめる

傷つけられたこと
傷つけたこと

届かなかった想い
受け止めなかった想い

裏切られたこと
裏切ったこと

弔うことが出来なかった
想いたちの黒い塊

眠りに落ちて

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わたしの涙

わたしの涙

わたしの泥のような涙が
鏡のような水面に
ポトリ ポトリ ポトリと落ちる

小さな水の輪が
ひとつ
ふたつ
みっつ
よっつ

ゆぉーん ゆぉーん ゆぉーんと広がって

水の踊り子たちが
くるくる くるくる
ひらひら ひらひら
踊って 踊って 踊って

わたしの泥のような涙は
水の精たちに癒されてろ過されて

生れた時にはじめて流した涙のように
綺麗な 綺麗な とても綺麗な 
星になりました

父さんの笑顔

父さんの笑顔

毒々しい紫色の苔の花
幼かったわたしは綺麗だと想った 
素直に綺麗だと想った

それを片両手で摘んで父さんに見せた
ぼんやりだけど覚えてる
父さんは笑顔でわたしを迎えてくれた
綺麗だねと言ってくれた
それはとてもあたたかくて しあわせだった

いつからだろう
自分を変えたいとずっと思ってきた
人ごみに押されてタイムカードを押して
夕暮れのホームからひとりで帰る
電気がついていない部屋のドアの鍵をま

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川土手に小さな花が咲いてる

川土手に小さな花が咲いてる

12月にがんの告知を受けて、1月、3月と2回手術入院などをしました。
普段はノー天気な僕もさすがにいろいろ考えました。
「肝臓がん・ステージ2」。
先生が優秀で発見が早かったので大事に至りませんでした。
一応腫瘍は除去。
ひとまずは安心ですが、予断は許されない状況ではあります。
5年生存率40%。なかなか悩ましいデータ。
でも、感謝を忘れないで日々を楽しく、丁寧に生きるコトが一番大切かなぁ、
と思

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僕の街、大好きな川土手に小さな花が咲いてる

僕の街、大好きな川土手に小さな花が咲いてる

よく近所の川土手に行く。
僕の街の自慢の川だ。
土手の上が散歩道になっていて、川に降りるコンクリートの小さな
階段がある。
そこに座って流れる水面をぼーっと眺めるのが好きだ。
在宅ワークで広告制作の仕事をしているので、一日中パソコンと
格闘する日もある。
誰とも話しをしない時もある。
煮詰るので、そんな時には近所の川土手に行く。

「やっぱり、がんですね」
12月のある日R病院のM先生に告げられた

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桜がはじける

桜がはじける

先日おだやかな日差しの中、父さん、母さん、じいちゃん、ばあちぁんが眠るお墓参りに行きました。

がんの手術で入院となり、いろいろ大変でしたが、無事退院できたので、そのお礼にと…。

「いのち」についていろいろと考えさせれました。

お墓に手を合わせて、その帰り道それは見事な桜が満開。はじけそうなくらいの生命力を感じました。

その時の想いを詩に書きました。

「桜がはじける」

ぱちんと張り裂けそ

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闇の色

闇の色



気が狂うほどの闇
絶望
漆黒
行き止まり




フナ

からむ
からみつく


気が狂うほどの闇

沈む
沈む
沈んでいく
深く
深い
闇の底に
時間が消えた
呼吸も出来ない
蜘蛛の糸がぷつりと切れた
いきなり
そう
それはいきなり
色が観えた
闇の中で見えないはずの
色が観えた
それは音
音になって
色が観えた
あか

群青
山吹
薄桜
鈍色
瑠璃色
やわらかくて
あた

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