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記事一覧

アニメ「2021年のエヴァンゲリオン」雑文集(1/15~3/5)

0.「新劇」過去の感想アニメ「シン・エヴァンゲリオン劇場版・本予告」感想

アニメ「エヴァQ IMAX版」感想その1

アニメ「エヴァQ IMAX版」感想その2

1.「序」実況 やっぱりこれ、葛城「ミサ」って言ってるよねえ? かつての伏線の残骸?

2.「破」実況 「碇司令と冬月副司令が同時に登場するとき、必ず副司令の台詞が先になる。これは新劇では、ナディアのガーゴイルよろしく、冬月の方が上位者

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白饅頭日誌:2月16日「知性の行き詰まり」

白饅頭日誌:2月16日「知性の行き詰まり」

 先日とても興味深いポストを見かけた。

 まさに最近、自分も同じようなことを考えていたところだった。

 もし皆さんのなかで、最近の世の中がなんだか「行き詰まって」いるような、なんともいえない閉塞感や停滞感を感じている人がいるとしたら、私はそれはけっして気のせいではないと思っている。

 かなり不穏な話をすることになるかもしれないが、書いておきたい。

マガジン限定記事「フェンスが建てられた理由がわかるまで」

マガジン限定記事「フェンスが建てられた理由がわかるまで」

 今年に入ってすぐのこと。

 これまで1~2年ほどの期間にわたって相談のやりとりをしていた読者の方から、うれしくも切ないお手紙を久しぶりに頂きました。

 そこには、「自分のこれまでの人生を振り返って、いまの世の中で女性に推奨されている生き方は、本当に女性にとって最適と言えるのか?」という思いがますます強まってしまった人からの切実な思いが綴られていました。

 承諾を得てシェアしたいと思います。

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小説「生きながら萌えゲーに葬られ(2005年)」

 「そもそも、愛や夢や希望などというものを虚構の中に持ち込まないで頂きたい。
  現実に可能なものは、ただちに戸外で実行すればよろしい。
  愛や夢や希望が虚構の上に体現されているのを見るとき、私は君たちの
  埃の浮いたコーヒーマグや、四畳半の万年床や、
  アルバイト情報誌の隣に転がる酒瓶を否応なく連想させられてしまい、
  段ボールの底に横たわる皮膚病の赤犬とつい目が合ってしまったときのよう

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自他境界がぶよぶよのまま気が付いたら二十年経ってる

※このnoteを表現規制や女性差別問題に関わる議論の参考にするのはやめてください。以前も言いましたが、表現規制や女性差別に関わる議論は「所詮個人の気持ちの問題だろ」で終わらせられる物ではないと思っています。

自分をカウンセリングする為だけに自分語りをしていいですか?いいよ!ありがとう!

自分の感情や欲望をいちいち他者に承認して許可してほしい欲求があります。自分語り文なんて勝手に書けばいいのに、

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「刺身にわさび」はいつからか?

「刺身にわさび」はいつからか?

 和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたのは、2013年12月4日。世界に知られるようになった和食、ことに寿司や刺身には、わさびの存在が欠かせない。しかし、日本人はどれほどわさびのことを知っているのだろうか。

 唐辛子であれば、かつて椎名誠さんも高く評価した『トウガラシの文化誌 』(アマール ナージ/晶文社)が思い浮かぶし、他にも唐辛子の文化史を巡る本は何冊かある。しかし、わさびに関してはどうだ

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おうちで中華 - 干貝豆腐湯(干し貝柱と豆腐のスープ)

おうちで中華 - 干貝豆腐湯(干し貝柱と豆腐のスープ)

今回ご紹介する干貝豆腐湯(帆立貝柱と豆腐のスープ)は、きっと皆さんのお気に召すことと思う。

なぜって、お手軽で、汎用性が高く、なにより美味しいからである。

干貝豆腐湯 干贝豆腐汤
gānbèi dòufu tāng

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マシュマロガチ回答「男はバカな女が好き……なのではない」

マシュマロガチ回答「男はバカな女が好き……なのではない」

 4月に「来月のネタ募集します!」とツイッターやnoteで告知したところ、3月以上にたくさんのお手紙が届けられました。

 最近はとくに女性からのお手紙が多くなっているように思います。

 今回届けられたのは、ひとつの失恋を経験したある女性からのマシュマロです。思いを寄せていた男性は「自立した知的な女性が好き」と言っていたはずなのに、自分は嘘をつかれていたのか――と、その悩みを綴ってくれています。

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Colaboの支援手法はプロの支援職からすると「資格剝奪ものの倫理規定違反」

Colaboの支援手法はプロの支援職からすると「資格剝奪ものの倫理規定違反」

「Colabo」と仁藤夢乃さんの最大の問題は、当事者への搾取を伴う支援手法であると筆者は考えている。

仁藤夢乃さん自身が常々公言しているように、「Colabo」が支援の対象としている少女たちの多くがメンタルヘルスに関連する困難を抱えている。発達障害や精神障害などのハンディキャップや性犯罪や虐待やDVなどのトラウマ的体験など、未成年者に限らずセックスワーカーの多くがこのような精神的・心理的な問題を

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マガジン限定記事「わきまえ」

マガジン限定記事「わきまえ」

 ある大学教員アカウントが、仕事が収まり暇を持て余す者たちが常駐する地獄のインターネットにとてつもない論争を巻き起こした。

マガジン限定記事「『理解のない彼くん』からの愛」

マガジン限定記事「『理解のない彼くん』からの愛」

 先月末、いつもの調子で「来月のマガジン記事のテーマやネタを募集しています!」と軽い気持ちでツイートしたところ、凄まじいオーラと磁場を纏った手紙が一通、私のメールボックスに届けられていた。

 ――それは、最近になってとある男性と結婚したという「元メンヘラ気質の女性」からの手紙だった。