小鳥猊下

テキストサイト管理人

小鳥猊下

テキストサイト管理人

マガジン

  • よい大人の映画批評

    テキストサイト「猫を起こさないように(よい大人のnWo)」の管理人による映画の感想です。

  • よい大人のゲーム批評

    テキストサイト「猫を起こさないように(よい大人のnWo)」の管理人によるゲームの感想です。

  • よい大人のアニメ批評

    テキストサイト「猫を起こさないように(よい大人のnWo)」の管理人によるアニメの感想です。

  • よい大人の雑文集

    テキストサイト「猫を起こさないように(よい大人のnWo)」の管理人がSNS等で公開した雑文です。

  • よい大人の漫画批評

    テキストサイト「猫を起こさないように(よい大人のnWo)」の管理人による漫画の感想です。

最近の記事

  • 固定された記事

追悼「シン・エヴァンゲリオン劇場版:呪」

*以下のリンク先を読んでおくと、呪いの効果が高まります。 アニメ「2021年のエヴァンゲリオン」雑文集(1/25~3/5)  旧劇のときにはこの世にいなかった人と席をならべて見て、終わったあとはいっしょに少し話をして、本作を目にすることのないまま、この世を去った人たちに思いをはせました。旧劇からのファンと新劇から入ったファンでは、シンエヴァの受け止め方はかなり違うだろうことは理解しています。なので、ファースト・インプレッションでの言い過ぎをまず少し修正しておきますね。

    • 映画「オッペンハイマー」感想

       大量虐殺を受けた側の部族の末裔として、もはや義務感から「見なきゃな……」と思いつつも、3時間にもおよぶ長丁場に二の足を踏みまくっていたのが、いよいよ近隣のハコではIMAXから上映を追いだされ、終映間近(マジか!)の気配がただよってきたため、イヤイヤ劇場へ向かうこととなった。この億劫さがどこから来ているのかと問われれば、小学生時分の夏休みに近所の生協の薄暗い2階会議室に集められ、なぜかあずきバーをわたされてから視聴した劇場アニメ「はだしのゲン」に由来するものであろう。腕の皮が

      • 雑文「政治的アべンチュリン礼賛(近況報告2024.4.20)」

         エフエフ7リバース(嘔吐)のせいで長く放置していた、崩壊スターレイル第3章中編?を実装部分まで読了。もうほとんどゲームというよりは小説か戯曲で、複数の視点から2つの死の真相を追いかけるという超絶のSFミステリーに仕上がっています。ホヨバの幹部が熱烈な日本ファルコムのフォロワーであることは有名な話で、原神の世界的ヒットを受けて着手された崩スタは、ミステリアスな大組織における2つ名を持った幹部たちの登場など、いよいよ4以降の英雄伝説シリーズっぽさを隠さなくなってきました。その上

        • ゲーム「ファイナルファンタジー7リバース」感想(初回クリア)

           コスモキャニオン到着  ファイナルファンタジー7リバース、85時間で初回クリア。ここまでずっと120点の評価だったのが、最後の最後で80点ぐらいに収束したことを、まず最初にお伝えしておきます。全マップにおける探索要素の9割くらいを達成し、もう20時間はレベリングとミニゲームで遊び続けることもできたのですが、とりあえずエンディングをいちど見ておこうと、「もう戻れません」の警告を越えてストーリーを進めたのが運のつきと言いましょうか、好印象のさがり目でした。FFシリーズのラスト

        • 固定された記事

        追悼「シン・エヴァンゲリオン劇場版:呪」

        マガジン

        • よい大人の映画批評
          253本
        • よい大人のゲーム批評
          148本
        • よい大人のアニメ批評
          104本
        • よい大人の雑文集
          157本
        • よい大人の漫画批評
          49本

        記事

          アニメ「バーンブレイバーン」感想

           今期の話題作だったバーンブレイバーンを最終話までまとめて見る。序盤は毎週のようにエッキスのトレンド入りをしてすごい盛りあがりだったのが、終盤にさしかかるとタイムラインで作品名を知るだけの人間にはほとんど何も聞こえてこなくなり、いったい何が起こっているのか首をかしげていたのですが、全話を見終えたいま、その理由がわかりました。勇者シリーズの顧客ではない第三者が、今回の状況を客観的に分析しますならば、魔法少女という古びた物語類型を逆手にとった驚愕のミステリー要素とループ展開で大ヒ

          アニメ「バーンブレイバーン」感想

          ゲーム「ファイナルファンタジー7リバース」感想(コスモキャニオン到着)

           ゴールドソーサー到着  ファイナルファンタジー7リバース、コスモキャニオンに到達。プレイタイムは60時間を越えたが、すべてが新しいのになつかしいという、不思議な感覚は続いている。いっさいの情報を遮断しているので、この先なにが起こり、ストーリーがどこまで進み、エアリスがどうなるかも、まったく知らない状態を維持していることを付記しておく。初代プレステで発売されたオリジナルをとても嫌っているーースーファミへの裏切りをふくめてーー話は前にもしたと思うが、それは裏をかえせば、いまよ

          ゲーム「ファイナルファンタジー7リバース」感想(コスモキャニオン到着)

          雑文「猫を起こさないように(nWo)・復活のテキストサイト」

           よい大人のnWo  エイプリルフール限定で、伝説のサイトがまさかの復活! 管理職も新入社員も、入社式の合間にチラ見せよ!  「エイプリルフール限定」というのが、エイプリルフールのネタであったわ! よい大人のnWoは、いつだってオタク諸君にとっての恒常スーパー・ウルトラ・レアであるッ! 読了し、賞賛し、拡散しろ!  昭和のクドくてカンにさわる、不適切にもほどがあるテキストサイトの大復活を、みたびここに宣言する! 特に、サイト開設日である1999年1月10日から2024年

          雑文「猫を起こさないように(nWo)・復活のテキストサイト」

          雑文「続・ドラゴンボールとはずがたり」

           雑文「ドラゴンボールとはずがたり」  訃報を受けて、一時代の終わりを再確認するため、ドラゴンボールを最初からぽつぽつ読みかえしている。原作をどこまで熱心に追いかけたかは、前回お話しした通りで、アニメ版はZの途中くらいまで、後番組のGTは内容をいっさい知らず、数ある映画版は1本も見ていません。ちょうど引きのばしに入る前後ぐらいで離れており、言ってみれば、まさに少年漫画として理想的な時期での邂逅と別離をはたしたわけです。この黄金期の少年ジャンプに連載されていた作品の、二次創作

          雑文「続・ドラゴンボールとはずがたり」

          ゲーム「ファイナルファンタジー7リバース」感想(ゴールドソーサー到着)

           開始20時間  ファイナルファンタジー7リバース、インターネットが存在しなかった時代のように遊びたくて、攻略サイトのいっさいを遮断し、検索ウィンドウに文字列すら入力せず、本当にゆっくりと、ゆーっくりと進めている。ゴールドソーサーに入ったばかりの段階で、プレイ時間はすでに40時間へとせまるいきおいである。たったいま、同園長との格闘ミニゲーム・バトルを終えたところだが、ノムさん手づからデザインしたというこの人物の造形の「もしかしなくても、ギャグではやっていない」シリアスさは、

          ゲーム「ファイナルファンタジー7リバース」感想(ゴールドソーサー到着)

          漫画「ブルージャイアント・エクスプローラー9巻」感想

           ブルージャイアント・エクスプローラーの最終巻を読む。驚くことに、これまでの石塚真一ならぜったいに描かなかった、虚構による称揚で現実の冷たさを温めるようなエピソードが語られる。この変節の理由は、まちがいなく劇場版アニメによる無印ストーリーの結部改変を見たことによるものだろう。「右腕を潰せば、もう演奏家としての再起はかなうまい」としてトラックをつっこませたのに、劇場版のラストでは上原ひろみの楽曲と本物のピアニストによる技巧が、その漫画家の想像力をはるかに超えてきたのだった。結果

          漫画「ブルージャイアント・エクスプローラー9巻」感想

          雑文「ドラゴンボールとはずがたり」

           以前、一方的に好意を寄せていた面識のない恩人がご逝去された際、おずおずとお気持ちを表明したところ、「故人を利用して自分語りをすることの、なんという醜悪さか」みたいなエアリプを頂戴したことがありました。もう脊髄反射的な情動失禁は決してすまいとおのれを律してきたのですが、今回はゼロどころかゼット規模の訃報なので、すこしくらい昔話をしても太古の森の濡れ落ち葉くらいに目だたぬことでしょう。ドラゴンボールを読みはじめたのがいつだったのかは記憶にありませんが、リアルタイムで追いかけるの

          雑文「ドラゴンボールとはずがたり」

          ゲーム「ファイナルファンタジー7リバース」感想(開始20時間)

           ファイナルファンタジー7リバースを驚愕しながらダウンロード。なんとなれば、まさかこの「リメイク2」が発売どころか開発にいたっていたなんて、夢にも思っていなかったからである。前作はタイトルからもわかるように、オリジナルの全長を現在の技術で作りなおすプロジェクトとして始まったはずなのに、参加メンバーのだれも進捗とリソースの管理を行わないまま、キャッキャ言いながらーーチームとは名ばかりの、かつてのスタークリエイターとそのファンたちの集まりなのだから、無理からぬことであろうーー制作

          ゲーム「ファイナルファンタジー7リバース」感想(開始20時間)

          ゲーム「風来のシレン6」感想

           小鳥猊下が、全盛期のファミ通ーーいま発刊されているのは、ハッピーそねみ等を代表とする当時のアナーキズムをわずかも残さない、ゲーム会社たちの広告誌ーーの広めた用語である「シレンジャー」の重篤な状態であったことを知る人間は、もはや少ないであろう。スーパーファミコン版「風来のシレン」こそがローグライク至高のオールタイムベストであり、土曜の晩から日曜の朝にかけて徹夜で99階ダンジョンを踏破した経験は、血脈に埋設された運命力による偶然から、「毎日きまった時間に、必ずその場所へ肉体を移

          ゲーム「風来のシレン6」感想

          映画「ナポレオン」感想

           ホアキン・フェニックス目的でナポレオンを見る。「暴の雰囲気を濃厚にまとわせる無表情から、突然のチャーミングな大破顔」というどこぞの宮崎駿みたいな役作りをしていて、現代へいたる法体制を整備した「稀代の政治家」ではなく、戦争ですべてを解決する「狂気の戦術家」としての側面に強いフォーカスがあり、そこへジョセフィーヌとの関係性を歴史ミステリーの軸にすえた「人間ナポレオン」の物語として全体は進行していきます。戴冠式のアレを始めとして、有名な西洋画の構図をそこここにノールック・スリーポ

          映画「ナポレオン」感想

          ゲーム「崩壊スターレイル・第3章前半」感想

           崩壊スターレイル、ピノコニー編を実装部分までクリア。本作のシナリオは、同社の他作品と比して「情の原神、理の崩スタ」とでも評すべき、仮面ライダーみたいなテイストの棲み分けになっています。「新規のSF的概念」「組織と人物の相関図」「各キャラの台詞と、その裏」を、かなり丁寧に読みこんでいかないとストーリーの本筋が理解できない作りになっていて、グラフィックというよりテキストに強く依存した形式は、かつてのゲームブックを彷彿とさせます。その一方で、JRPGに向ける怖いような畏敬から造形

          ゲーム「崩壊スターレイル・第3章前半」感想

          ゲーム「原神・閑鶴の章」感想

           原神の最新アップデート部分をクリア。「フォンテーヌと璃月はつながっている」という伏線の解消に、シルクロード的なエリアをはさんでくるのかと考えていたら、璃月エリアの拡張を中華の願望そのままに、ガチャッとフォンテーヌの隣へ接続させたのには、思わず苦笑してしまいました。原神はチャイナ発のゲームなので、同国をモチーフにしたエリアやキャラが増えていくのは仕方のないことですが、「鶴の仙人(鶴仙人!)をメガネ美女として擬人化するのは安直にすぎませんかね、更新頻度が高すぎてついに息ぎれです

          ゲーム「原神・閑鶴の章」感想