アニメ「ルックバック」感想
アニメ版ルックバックを劇場で見る。発表時、意味深な公開日とあいまってタイムラインを沸騰させた原作には、主人公の名前のモジりとか、11巻で休載するシャークキックとか、藤本タツキの自伝的な物語として読ませようとする誘導を強く感じたものである。「喪失を乗り越えて、描き続ける」というテーマは、創作を生業とする人々に深くささるものだったろうと推測するのだが、作者の半生を仮託していると考えた場合、「身近な現実として、その喪失を経験したのか?」は、作品の評価にかなり影響を与える問いのよう