田中裕士

本に関わる仕事をしています。面白い人に会うことと、美味しいものを食べるのが好き。

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マガジン

  • 57歳からのセブ島英語留学

    昭和生まれ、57歳の英語が苦手なのおじさんが、1カ月間フィリピンのセブ島で英語留学してきました。そこで見たり経験したことで、他の方のお役に立ちそうなことを書き記しておきます。誰かのご参考になれば幸いです。

  • 正月新聞広告のマニアックな世界

    お正月の楽しみのひとつが、特別編集の分厚い新聞をゆっくりめくること。各出版社が年に一度の舞台のために工夫を凝らした書籍、雑誌広告も見逃せません。知っていると益々楽しくなる、マニアックな世界へお誘いします。

  • 書籍年間ベストセラーランキングを分かりやすく解説

    「本は世相を映す鏡」。年末に発表される年間ベストセラーランキングを眺めながら、今年の世相を振り返ってみましょう。年末年始に読む本を探している人にも、出会いのキッカケがあるかも知れません。(記事は個人の見解であり勤務先の意見を代表しません)

  • 出版関連SNS フォロワーランキング

    出版関連のSNSのフォロワーを集計してランキングしていきます。

  • わさびと日本人

    世界文化遺産ともなった和食に欠かせないわさびですが、全国津々浦々で日本人がわさびを食すようになったのは意外と最近のことなのです。身近だけど知らない歴史を楽しみながら紐解いて行きます。

最近の記事

学生寮(ドミトリー)か、コンドミニアムか 人生の分かれ道

昭和生まれ、57歳の英語が苦手なのおじさんが、1カ月間フィリピンのセブ島で英語留学してきました。そこで見たり経験したことで、他の方のお役に立ちそうなことを書き記しておきます。誰かのご参考になれば幸いです。 今回は、宿泊施設の選択と、学生寮の生活の便利にするマメ知識です。 コンドミニアムの長所と短所 大げさなタイトルをつけましたが、どこで寝泊まりするかは、食事と同じくらい大事な問題です。 選択肢としては、学生寮(ドミトリー)、学校紹介のコンドミニアム、社会人であれば近隣ホテル

    • セブ島留学したいと思ったら(入学プランの設計、航空券の手配など)

      昭和生まれ、57歳の英語が苦手なのおじさんが、1カ月間フィリピンのセブ島で英語留学してきました。そこで見たり経験したことで、他の方のお役に立ちそうなことを書き記しておきます。 今回は、留学計画の参考になりそうな情報をまとめておきます。 どの時期に留学するのが良い? 旅行ガイドの定番「地球の歩き方」によると、セブのベストシーズンは1月下旬から5月中旬ということです。 参考までに、こちらのサイトも貼っておきますね。 「フィリピンの気候と季節ごとの服装、マニラ、セブの今週の天気

      • なんでセブ島留学? 57歳からのセブ島英語留学

        昭和生まれ、57歳の英語が苦手なのおじさんが、1カ月間フィリピンのセブ島で英語留学してきました。 そこで見たり経験したことで、他の方のお役に立ちそうなことを書き記しておきます。誰かのご参考になれば幸いです。 なぜ書こうと思った?本当は内緒にしておきたかったんです。 会社の人達にも行き先を伝えず休みを取りました。 「英語留学してきた」なんて言ったら、帰国早々、英語で話しかけてくる人がいるかも知れません。それって、嫌じゃないですか。 加えてあまりに英語の出来無さ具合が分かったら

        • 第170回芥川賞直木賞(2024年1月17日発表) ニュース拾い読み

          2024年1月17日発表の芥川賞直木賞関連記事を拾い読みしました。 ※最初に記事を公開した18日10時より後の記事については公開日時を付して追加しています。1月29日分まで収集しています。 中継ニコニコニュース 第170回 芥川賞・直木賞発表&受賞者記者会見 PAGE 第170回「芥川賞・直木賞」発表 芥川賞に九段理江氏 直木賞は河﨑秋子氏と万城目学氏がダブル受賞(2024年1月17日) テレビNHK 第170回芥川賞に 九段理江さんの「東京都同情塔」 首都圏

        学生寮(ドミトリー)か、コンドミニアムか 人生の分かれ道

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        • 新聞記者署名記事研究会
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        記事

          正月新聞広告のマニアックな世界 2024年

          この年の見どころ1月1日の能登を中心とした北陸の大地震、2日の羽田空港での航空機事故と、信じられないような悲劇が重なる新年の幕開けでした。3日以降の一面は、一般紙は震災報道を中心に展開。スポーツ紙は箱根駅伝か否かで判断が分かれました。 テレビCMの場合はACに切り替えることもできたと思いますが、新聞の場合はどうなることか。特に出版社は印刷所や物流が止まる年末年始は完全にオフに入っている場合も多いので、広告代理店が担当者と連絡とろうとしても大変だったのではないかと思います。裏で

          正月新聞広告のマニアックな世界 2024年

          正月新聞広告のマニアックな世界 2023年

          この年の見どころこの年の正月は多忙で、あまりチェック出来ていませんでした。 宝島社の見開き広告が復活しました。 自由国民社の広告から「現代用語の基礎知識」が消えました。2015年以来かと思います。代わって「世界の暮らし365日」シリーズの訴求。 幻冬舎が読売新聞3日3面を2022年までで手放し、この年から5日3面に移転しました。 ダイヤモンド社が予算の見直しを行ったようです。3日の日本経済新聞で東洋経済新報社と2面、3面の見開きに向かい合わせで入るという美しい構図が数年間続い

          正月新聞広告のマニアックな世界 2023年

          正月新聞広告のマニアックな世界 2022年

          この年の見どころ小学館、文藝春秋がそれぞれ創業100周年広告を出していて、カラーに違いが現われていました。 「婦人公論」がリニューアル。 アシェット婦人画報社が「婦人画報のお取り寄せ」をカラー全15段で日本経済新聞と朝日新聞に展開。しかも原稿別という贅沢。出版社の紙以外のビジネス展開のなかでも特筆すべき展開です。アシェット婦人画報社は日経BPと組んで25ansブランドでセミナービジネスのやっていますね。 産経新聞で講談社とフジテレビのダブルスポンザー全15段カラーで「うる星や

          正月新聞広告のマニアックな世界 2022年

          正月新聞広告のマニアックな世界 2021年

          この年の見どころコロナ禍で迎えたお正月、元旦の朝日新聞と毎日新聞で2面、3面向かい合わせの新潮社、文藝春秋の時代と向き合った切り口の違いが面白い。新潮社は巣ごもり生活のなかで『スマホ脳』の話題をもってきた。文藝春秋はスペイン風邪の状況を描いた創業者菊池寛の『マスク』を菊池寛がマスクをかけた写真とともに展開した。光文社は全員がマスクをかけた通勤電車の写真に「ニュー・ノーマルな、朝の絶景。」というキャッチ。 毎年秀逸な集英社は「今日から、進年。」のキャッチで広告展開したが、人々の

          正月新聞広告のマニアックな世界 2021年

          正月新聞広告のマニアックな世界 2020年

          この年の見どころ東京オリンピックの年で、スポーツや語学の盛り上がりに期待した広告が並んでいますが、この後1月16日に帰国者の感染が国内で初確認され、社会が大きく変容していく年の幕開けでした。 集英社が毎年、正月新聞広告の作り方が上手なのですが、特にこの年はアンビグラム(逆さにしても読める文字)を使ったクリエイティブが秀逸でした。 新潮社の『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』のヒットにあわせた広告は「他人の靴を履いてみる。」というキャッチとビジュアルがマッチして、これ

          正月新聞広告のマニアックな世界 2020年

          正月新聞広告のマニアックな世界 2019年

          この年の見どころ コンビニ元旦雑誌棚に「おしり探偵」が参戦して話題となりました。主婦の友の魔法のパッドもありましたね。 元号が発表になる年で、文藝春秋が、「平成の次はなんだろう?」。どうして戦後昭和のアイコンである美智子様ご成婚なのか? というツッコミは入りそうですが、読者層への訴求力はばつぐん。最終的な意味での昭和の終わりを暗喩する結果ともなって良い広告ではと思います。 中央公論新社の作家そろい踏みも迫力ありました。 朝日新聞で東野圭吾さん原作の『マスカレード・ホテル』公

          正月新聞広告のマニアックな世界 2019年

          正月新聞広告のマニアックな世界 2018年

          この年の見どころ小学館、集英社が元日の広告を複数原稿で魅了してくれています。一方、講談社が全紙で山中伸弥さん推し。山中さんにとっては良かったと思いますが、インパクトが強すぎで企業メッセージが伝わりにくかったかも。 小学館は前年の正月新聞広告をフックに年間ベストセラー1位となった『90歳。何がめでたい』(佐藤愛子)の年間ベストセラー1位カラー広告を日刊スポーツで展開。まだ取り切れていない読者の開拓でしょうか。 小学館は1月5日の日本経済新聞で電子書籍の文学全集を訴求していますね

          正月新聞広告のマニアックな世界 2018年

          正月新聞広告のマニアックな世界 2017年

          この年の見どころ とても、贅沢なお正月でした。 『九十歳。何がめでたい』(佐藤愛子)が正月の新聞広告から売上の伸して年間ベストセラー1位となった年です。 しかし、すべての新聞をこの広告原稿にかけたのかといえば、そうではありませんでした。朝日新聞、毎日新聞には掲載がありますが、部数が多い読売新聞では「コロコロコミック」「ちゃお」の広告で「夢は技術で見るものじゃない。」のキャッチコピーを付しています。子どもが3Dヘッドセットをかけたビジュアルで、この頃の小学館の紙回帰志向を感じさ

          正月新聞広告のマニアックな世界 2017年

          正月新聞広告のマニアックな世界 2016年

          この年の見どころ 2015年には全15段広告を元日2紙に出していた数研出版ですが、2016年には教科書謝礼問題で読売新聞の1面を飾ることになりました。このあと、正月広告からは姿を消していきます。 また、セブンイレブンの元日発売週刊誌に取り組む出版社が増えて、コンビニの雑誌売場が賑やかになった年でした。 私が好きな、講談社が五郎丸歩を起用した広告が掲載された年です。 集英社も、日経で女性誌、朝日で文芸、読売でコミック、毎日で児童書と違う広告を展開。小学館は朝日のドラえもんの広

          正月新聞広告のマニアックな世界 2016年

          正月新聞広告のマニアックな世界 2015年

          この年の見どころ コンビニが元日に発売出来る雑誌を企画して集客につなげようと動いた年でした。(1日読売17面) 集英社の元日各紙への出し分け広告が楽しいです。朝日新聞ではジャンプ+の訴求をしていて、今では当たり前になった電子コミックにこの頃からしっかり取り組んでいたことが分かります。 サンヤツをみると、東京大学出版会(1日日経、朝日。4日読売)、名古屋大学出版会(3日毎日)、東海大学出版部(4日読売新聞。5日朝日、毎日)、事業構想大学院大学(5日日経、)とこの頃は大学出版が元

          正月新聞広告のマニアックな世界 2015年

          正月新聞広告のマニアックな世界へようこそ

          明けましておめでとうございます。 お正月の楽しみといえば、初日の出、おせち、お年玉、初詣と色々ありますが、元旦に届く分厚い新聞も正月らしい風物詩です。 お正月のテレビ番組表、著名人のインタビュー、占いなどなど。ヒマを持てあました正月のゆっくりした時間のなかで、コンテンツてんこ盛りのページをめくっていくのも良い物です。 そうした正月の紙面をさらに賑やかに盛り上げているのが、様々な出版社の正月広告。 新聞社は1面をはじめとする前ページの広告枠を書籍や雑誌の広告に優先的に割り振って

          正月新聞広告のマニアックな世界へようこそ

          書籍年間ベストセラーランキングを読み解く 10年分を一挙振り返り 2014年~2023年

          「書籍年間ベストセラーランキングを読み解く 総合 2023年」、「書籍年間ベストセラーランキングを読み解く ジャンル別 2021年~2023年」と見て来ましたが、より大きな背景を理解するために、過去10年分の総合ランキングを振り返っておきたいと思います。 ランキング表を眺めるだけでも、あれやこれやと、懐かしい思いが浮かぶ人もあるのではないでしょうか。 (記事は個人の見解であり勤務先の意見を代表しません) 2014年~2016年 「テレビで話題」から本が売れる時代 2013

          書籍年間ベストセラーランキングを読み解く 10年分を一挙振り返り 2014年~2023年