21世紀の日本では、利己心が肯定されている。 19世紀末のフランスの、ブルジョワの植民地主義者が書いた小説を読む。 利己心はゼロではないが、さほど感じられなかった。 むしろ社会を支えるエリートとしての責任感、そして「そもそも人間とは」と力強く生き方(倫理)を語る言葉に共感した。