学習政策研究所(旧Dr.美子塾)

社会学者。学習政策研究所所長。旧Dr.美子塾 代表。早稲田大学首席卒業、東工大大学院史…

学習政策研究所(旧Dr.美子塾)

社会学者。学習政策研究所所長。旧Dr.美子塾 代表。早稲田大学首席卒業、東工大大学院史上最短で博士号(Ph.D.)取得。著書『地域イメージとまちづくり』(技報堂出版)が修士号と東工大にて認定。早稲田大学非常勤講師、千葉商科大学大学院教授の傍らカリスマ家庭教師,生徒数593人。

最近の記事

「貧困大国」日本ーこのまま行くと?神宮再開発事業は今すぐストップせよ! Part4

今、日本が失って行きつつあるものを、Part4と次回とで書いてみます。  樹木は一度切ったら、戻るまで数万年掛かります。最近、西日本で台風や大雨警報などが出ると、すぐに川が氾濫し、土砂崩れなどで家を失い、家族を失う方々の悲惨な姿をTVで観ますが、あれは、山の上流の現生林を伐採したことによるものも大きいのです。  何万年も生きている樹木の根は素晴らしい程に山に大きな根を張り、下の草木と共に、水を根の中・土の中に貯める機能を持っています。しかし、そういった樹木を切ってしまったた

    • 「貧困大国」日本ーこのまま行くと?Part3

      前回はとても反響が大きく、皆さま、ご自身の問題として捉えて頂いた方が よろしいのではないか、と思います。 ー というのは、前回は「そのうちこうなるかもよ〜!」って警告を発した雰囲気で書いておりましたが、あれからこの連休も沢山ある、営業日10日程で、我が学習政策研究所に企業の人事担当者から、「スリランカ人、30名、うちで内定出して、まだ日本に居ないんですが、オンライン授業で日本語講師はやって頂けますか?」とか、「特に建設関係なんですが、補助言語を日本語として、片言の日本語しか

      • 「貧困大国」日本ーこのまま行くと?Part2

        失われた10年、20年、30年と言われて、20世紀末にバブルが弾けて以降、 日本のGDPは、どんどん下降し、今や「貧困大国」。 大企業は「内部留保」という形で税制を優遇され、その利益を労働者に分配せず、景気の良かった時代は企業内に雇用していた人員のレイオフが一般化されています。で、空前の円安で、外国の機関投資家が日本企業を買っているのです。だから、労働者の賃金は30年上がらない所も! かつては、東南アジアに中国・韓国に低廉な広大な土地と人件費でより儲かる現地工場で生産し、

        • 「貧困大国」日本ーグローバリゼーションの中、ビジネス英語開講してるの、ご存知でした?  Part 1

          ご無沙汰してしまいました。台風一過、明日は東京はまた35度の猛暑だそうです。皆さま、お元気でしたか? 今日は、当研究所のメニューの中に元々あったのですが、小・中・高生のための講座しかないように思われているので、今回は生涯学習の一環というより、実践としてのビジネス英語の需要が益々増加しつつあるので、改めて、ビジネス英語クラスの開講のお知らせです! 大学では、高校までの学校教育では「論理的思考」に基づいて「書くこと」を教える立場の人が居ないので、早稲田大学7年でも大学院18年

        「貧困大国」日本ーこのまま行くと?神宮再開発事業は今すぐストップせよ! Part4

          ゴールデンエイジープロスポーツ界を目指し、ヤリ過ぎな我が子の行方? Part4

           夏期講習が受験の天王山であることは、よく知られていますが、何せ、事務員など間接部門がいない当研究所では、今深夜1時を過ぎても、まだ浪人生のオンライン授業がある状況。  このお話、随分間が空いてしまってすみません。 さて、色々なスポーツがある中で、特にサッカーが、今クラブチームのセレクションのピークだとか。しかし、剥離骨折が見つかり、医師から「安静にしているように」と言われたのに、まだ練習している生徒がいます。  そもそも、こうした「ゴールデンエイジ」を意識する親は富裕層

          ゴールデンエイジープロスポーツ界を目指し、ヤリ過ぎな我が子の行方? Part4

          「ゴールデンエイジ」ープロスポーツ界を目指し、ヤリ過ぎな我が子の行方? Part3

           パリのオリンピックが始まりましたね。 かつての私の大学の研究室にも、体操でインターハイで優勝した、とか、T県の水泳のある種目の個人成績は未だに破られていない、国体に出場してあの北島康介と並んで泳いだ、というゼミ生が普通にいて、驚いたものです。  で、「水泳を続けるなら、筑波大学に行っていた」はずの彼がなぜ辞めたのかを問うと、ボソッと「疲れたんです」と。秒単位の記録更新、大会毎のメダル、肉体的鍛錬もさることながら、精神的にもキツい、ということです。 彼らは、大学生ですから

          「ゴールデンエイジ」ープロスポーツ界を目指し、ヤリ過ぎな我が子の行方? Part3

          「ゴールデンエイジ」ープロスポーツ界を目指し、ヤリ過ぎな我が子の行方? Part2

           夏期講習のお申込みが殺到し、日程調整に追われて、間隔が空いてしまいましたが、「ゴールデンエイジ」のPart2をお届けします。 まず定義ですが、一般に、人間の運動能力は、子どものある時期の運動量・運動習慣で決まるといわれ、その時期を「ゴールデンエイジ」と呼びます。 個人差はありますが、そのまま訳すと「黄金の成長期」ですから、興味深いところですが、個人差はありますが、6歳から12歳頃までを指すことが多いようです。 この理論の元になっているのが、1930年にアメリカの医学者ス

          「ゴールデンエイジ」ープロスポーツ界を目指し、ヤリ過ぎな我が子の行方? Part2

          夏期講習受付開始!今なら、入会金19,800円が無料キャンペーン!(2024年7月20日まで!)

           いつの間にか、梅雨入りで、明日から7月。夏休みの計画は作りましたか? 今日は、受験なら「天王山」と言われる、夏を制するものは受験を制す。 夏期講習の受付開始のご案内です!  もちろん、受験対策だけでなく、私の研究所の生徒様に多いのが、頑張って第一志望校に入れたのは良いけれど、周囲のレベルが高過ぎて、ついていけない・・・という補習をお望みの方も少なくありません。  ぼーっと過ごしているとあっという間に終わってしまう夏休み。 今なら、7月20日までに夏期講習をお申し込みの

          夏期講習受付開始!今なら、入会金19,800円が無料キャンペーン!(2024年7月20日まで!)

          「ゴールデンエイジ」ープロスポーツ界を目指し、ヤリ過ぎな我が子の行方? Part1

           暫く、一生にこんなに忙しい時期があるのかと思う程、完徹の連続で、少しご無沙汰しました。最近、高齢者向けの話題が続いたので、今日は学習政策研究らしく、子どものスポーツに関して取り上げますね。  子どもの将来について、考えない保護者はいません。ただ、格差社会なのでやれることは何でも投資できる富裕層と、そう思っても、食べることにも事欠く、という親に分かれるのは前提として。  最近、大変幼い時期から、スポーツをやらせ、その為に全てを犠牲にして、子どもの体力の限界も考えられなくな

          「ゴールデンエイジ」ープロスポーツ界を目指し、ヤリ過ぎな我が子の行方? Part1

          国策としての少子化対策ー人口減少時代で切実なのは超高齢者の絶対人口増大 Part6

           「人口減少時代って悪いこと?」と疑問視し、日本は小さな島国の4分の3が山地で、残りの平野に殆どの人口が住み、特に大都市圏では過密だ、と触れました。 かつて高齢化は過疎地域の問題でしたが、その原因は少子化なので国策として少子化対策を重視していますが、カナダのような広大な国の人口が3千万人で、これは首都圏(1都3県)と同じ規模。介護保険や老老介護を考えた際、問題なのは割合ではなく、絶対人口なのです。 「高齢化」の定義は総人口に占める65歳以上人口の割合で、高齢化率は過疎地域

          国策としての少子化対策ー人口減少時代で切実なのは超高齢者の絶対人口増大 Part6

          国策としての少子化対策ー「子ども」政策の根底の問題は、格差社会 Part5

           前回「少子化対策」、「子ども真ん中社会」、が選挙受けするのか、私はを疑問を呈しました。その結果、予想通り、東京で盛んに衆院補選で演説していた候補は5位で落選。立憲民主党3議席獲得が報じられました。  裏金問題で自民党への国民の政治不信を裏付けた結果であり、思考停止状態で「子どもを大切に」を謳ったところで、ウケないのです。なぜなら、この問題の根底には、社会学者として言わせて貰えば、もっと深刻な問題、「格差社会」があるからです。  Part4でも、少し触れましたが、富裕層は

          国策としての少子化対策ー「子ども」政策の根底の問題は、格差社会 Part5

          国策としての少子化対策ー自治体財政を逼迫する「子ども」政策って庶民にウケる? Part4

          今や、嫌と言う程「少子化対策」、「子ども真ん中社会」とか、国策として言われるけど、そんなに「子ども」が大切なの?選挙受けすると思うの? それが大衆受けするのか、私は疑問なのですが、思考停止状態で「子どもが幸せ」であるための政策を、東京で立候補者が盛んに衆院補選で演説しているの、聴きますが、日本国民は本当にそれを望んでいるのでしょうか? まず、人口論の基本から。人口の高齢化は少子化が理由で、合計特殊出生率(女性1人が一生の間に産む子供の数)が2.08を下回ると、現状の人口を

          国策としての少子化対策ー自治体財政を逼迫する「子ども」政策って庶民にウケる? Part4

          何と口コミ、人気度世田谷区で第1位獲得!皆様のお陰でございます!学習政策研究所(旧Dr.美子塾) 口コミの内容をご紹介!!

           前回の続編が好評ですが、ここでいったん、私どもの学習政策研究所(旧Dr.美子塾)が2024年4月に、口コミで人気度第1位になったときの、具体的な内容をお知らせ致します!  嬉しい限りです。最近、何だか本業について書く機会が減っていましたので、全て口コミは5点を頂いておりますが、具体的にそのサイトに寄せられた一部の口コミをご紹介いたしますので、ご覧になって下さいませ。  このサイトでは、「世田谷区で第1位」という扱いになってしまっておりますが、前回も訂正させて頂きましたよ

          何と口コミ、人気度世田谷区で第1位獲得!皆様のお陰でございます!学習政策研究所(旧Dr.美子塾) 口コミの内容をご紹介!!

          自治体の財政状況と介護保険ー人口減少時代って本当に悪いこと?  Part2

           続編へのご要望を頂いたので、続きを。 前回、「毎年出生数は過去最低を記録し、80万人を割る一方、死亡者が倍増し、人口減少社会が進む」と書きました。  超高齢社会の原因は、乳幼児死亡率の低下や少子化によるものです。平均寿命が延びたから、と誤解されている方も多いかもしれませんが、それは一因であって、主たる原因ではありません。沖縄は平均寿命は長いですが、高齢化率が第一位ではありません。 しかし、最近人口減少時代に既に突入していますが、それは本当に悪いことなのでしょうか?私は

          自治体の財政状況と介護保険ー人口減少時代って本当に悪いこと?  Part2

          自治体の財政状況と介護保険ー公立小中学校が荒れる原因と高校・大学の無償化が少子化に寄与するか?  Part1

           以前、当時の税制調査会長加藤寛先生に頼まれて、博士号取得したばかりの学者駆け出しの頃、介護保険の設計に当時の大蔵官僚と議論した、と書きました。  また、小池都知事が打ち出した高校無償化、岸田総理のいう3人目の大学費用は無償化について、いつか、書きます、と。  今回は、自治体行政を逼迫する最も大きな要因の一つとなってしまった介護保険と、それによる公立小中学校が荒れる原因、一見全く関係ないような問題をクロスして分析してみたいと思います(あくまで私論です)。  皆さまは、深夜

          自治体の財政状況と介護保険ー公立小中学校が荒れる原因と高校・大学の無償化が少子化に寄与するか?  Part1

          生徒が生命危機の日、教員達が忘年会!その後荒れる学校、実はデリケートな問題が・・・Part6

           例のS区の私の生徒が通っている小学校は、どんどん荒れていっているようです。校長については、既に保護者が「あれは仕事ができない」と諦めモード。  その結果、多くの保護者が地元の公立中学ではなく、他区への進学を考えているとか。おまけに、これまで「対応」らしきことをしてくれた副校長も、何か学校に保護者が伝えても、逃げ腰気味だとか。その加害生徒に発達障害の可能性があることも、認識しているにもかかわらず。  これまで、私の生徒の小学校の問題をいくつか挙げて来ましたが、旭川でのいじ

          生徒が生命危機の日、教員達が忘年会!その後荒れる学校、実はデリケートな問題が・・・Part6