「貧困大国」日本ーこのまま行くと?Part3
前回はとても反響が大きく、皆さま、ご自身の問題として捉えて頂いた方が
よろしいのではないか、と思います。
ー というのは、前回は「そのうちこうなるかもよ〜!」って警告を発した雰囲気で書いておりましたが、あれからこの連休も沢山ある、営業日10日程で、我が学習政策研究所に企業の人事担当者から、「スリランカ人、30名、うちで内定出して、まだ日本に居ないんですが、オンライン授業で日本語講師はやって頂けますか?」とか、「特に建設関係なんですが、補助言語を日本語として、片言の日本語しか話せない内定者に、英語を教えて頂くことは可能ですか?」って、何件もの電話依頼が。その対応に追われてました!
もう、日本語しか話せないけど、それなりの有名大学出て、うちはまあ大手だし、そんなに業績も悪くないし・・・なんて言っているうちに、トップはM&A(吸収合併)など考えているかも知れませんよ。ましてや、お子様が難関大系列小学校・中学校に行っているからって必ずしもついていけてない。
それから、喫茶店に入ると、若いO Lさんやまだ30代位のビジネスマンが、必死にTOEICの勉強をしているのを見ますが、TOEICが900点台だからと言って、海外のクライアントと、対等に交渉ができるとは限りません(だって、日本語でも、より我が社に有利に、と思ったら難しいですよね)。
で、TOEIC650点が、かつて単独海外渡航可能、という目安がありましたが、上記のように、そもそもネゴシエーションの能力(コミュニケーション能力より遥かに高度な)を求めようと思ったら、それは「英語を学ぶ」のではなく、「英語で、いかに有利に交渉するか?」という能力が求められるので、英語をどう活用するか、という更に上位の能力が求められるのです。
東大の値上げ反対、という問題で学生が怒っていましたが、今や、東大でも学部卒では「高3の頃は頭良かったんですね」という意味しか持ちません。学歴社会が意味を為すとすれば、ある時期、皆が一生懸命にやらなければならないことを必死に頑張った、という証明にはなっても、このグローバルな時代に「できるヤツ」になるには別の能力が必要です。
随分前に、筑波大学と茨城大学と図書館情報大学は統合されましたが、それによって各大学にある間接部門(総務・人事・会計など)は3つ大学があればそれなりにスタッフの人数が必要でも、1大学になれば激減。
言い方を変えれば、極端な話、文系の難関な大学を出たからって、ホワイトカラーの仕事はどんどん機械やAIに任されてしまうし、ミャンマーやネパール、スリランカから来た日本企業で働くために、英語が日本語と一緒に必要、という必死な方々に勝てない時代がもう来ている、ということです。
つまり、Part 2の話は、近未来ではなく、現在進行形、もっと言えば、ネイティブは知らないと言っていた「未来完了進行形」。当然、上記に挙げた企業案件、学習政策研究所では、スタッフ総出で対応しています。
特に介護・建設部門では相当進んでいることを追記しておきます。 これは、ブルーカラーも東南アジアで必死に日本語を学んだ方が優先されつつあることを意味します。Part 1で当研究所で創立当初から、大人用のTOEIC対策やビジネス英語などが開講していることをご紹介したのは、こういう危機的状況に、もう既に入ってしまっているから。ですから、皆さま、危機意識を!
1日も早く、英語で交渉できる能力を身につけましょう!
勿論、初心者歓迎!
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