「ゴールデンエイジ」ープロスポーツ界を目指し、ヤリ過ぎな我が子の行方? Part2

 夏期講習のお申込みが殺到し、日程調整に追われて、間隔が空いてしまいましたが、「ゴールデンエイジ」のPart2をお届けします。

まず定義ですが、一般に、人間の運動能力は、子どものある時期の運動量・運動習慣で決まるといわれ、その時期を「ゴールデンエイジ」と呼びます。
個人差はありますが、そのまま訳すと「黄金の成長期」ですから、興味深いところですが、個人差はありますが、6歳から12歳頃までを指すことが多いようです。

この理論の元になっているのが、1930年にアメリカの医学者スキャモンが発表した「発育・発達曲線」です。更に3~6歳頃を「プレゴールデンエイジ」、
6〜12歳頃を「ゴールデンエイジ」、12〜14歳頃を「ポストゴールデンエイジ」と呼ぶのが一般的です。

しかし、本当にそうなのか?スキャモンの研究は1世紀前です。「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉にあるように、発達期に子どもに特定の筋肉や骨を酷使し過ぎて、私の知る限りでも、柔道を少年の時にやり過ぎて背骨が曲がってしまった友人や、高校時代にハンドボール部部長だった彼が腰をひねるので(高校時代、ゴール決めるの、カッコ良かったのに)椎間板ヘルニアで車椅子になった例もあるのです。

プロ野球選手でも、リトルリーグで名を馳せた早実の荒木大輔は、高1で投手として甲子園で優勝しましたが、プロでヤクルト球団に入ってからは、それまで過酷な筋肉の使い方をしていたので(大輔世代が生まれたのは親が彼のファンだったからです)、逆に甲子園に縁の無かった進学校の古田敦也氏は
立命館大学に古田あり、と言われた彼はヤクルトをそれこそ「黄金時代」に導きました。

 しかし、我が子をプロのサッカー選手にしたい、と父親がもう熱心になり過ぎて、子どもの体力の限界を超えて、まるで中学受験でノイローゼの母親よりも視野狭窄状態です。怪我や発熱の頻度が高く、しかも勉強よりサッカーな父親は、授業中に疲れ切っているひ弱で小柄な生徒もいます。

 かつ、プロのスポーツ選手の寿命は短い。古田氏程の実績や人気があれば、CMでも指導者としてでも生きていけますが、2軍にすら入れない選手が殆どです。しかも、ピークは20代。教育は一種の投資ですから、投資はリスクが高いので、分散するのが常識。しかし、いくらやんわりと言っても、
もう耳には何も入らない状態です。

皆さま、どうお考えになりますか? 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?