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福岡市で塾講師をしています。担当科目は数学、物理、化学です。元プロ家庭教師です。成績U…

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福岡市で塾講師をしています。担当科目は数学、物理、化学です。元プロ家庭教師です。成績UPの戦略的な話が好きです。合格実績は、京都大(工)、山口大(医・医)(複数)、鹿児島大(医・医)、産業医科大(医・医)(複数)、宮崎大(農・獣医)、九州大、他は九州の国公立大や福岡大などです。

マガジン

  • デジタル化は、たぶん人をダメにする

  • 医学部関連記事のまとめ

  • 一般入試が終わった世界を考えてみた

  • 多くの人に読んでもらいたい、おススメ記事

  • 私たちがこの30数年で失ったものを問う

    「今」と「30年前」とは何が変わったのか。時の変遷を通して、何がわかるのかを考えていければと思い、記事を作成しています。

最近の記事

AIは、「利用する」だけでないではない視点も必要だと実感できる番組【NHKBS世界のドキュメンタリー「生成AIの正体 シリコンバレーが触れたがらない代償」】

NHKBSで4月23日放送された↓のオランダ制作のドキュメンタリー。 AIについて、違った視点を授けてくれる作品でした。 「よく知りもしないテクノロジーを、あまりにも信用しすぎている」 ハッとさせられる言葉から始まる。本作。 この言葉が象徴するように、AIを考える上で、私たちはいくつもの視点を見落としている。 そのことに気づきを与えてくれたように思います。 「立ち上がって部屋の灯りをつけることさえ面倒だと感じる人のために、情報はここからアメリカに行って帰ってきます。

    • 地方の塾講師が考える地方出身の東大生が少ない理由【リアリティ、環境、地域性、そしてメンタリティー】

      地方出身の東大生が少ないことは、昨今よく指摘されています。 それはいろんな要素から成り立つと思っています。 今回は、この点について、地方の塾講師の視点から考えをまとめてみました。 まずは、こちらのデータから。 少し古いのかもしれませんが、このデータとても興味深い。 地方の塾講師の「実感」とマッチしているからです。 私が考える地方出身の東大生が少ない最大の理由は、 そもそも東大を志望していない だと思っています。 受からないと思っていることもありますが、それ以上に

      • グリコのシステム障害から見えてくる現代社会のディストピア感【このニュースで覚醒した学生時代のある記憶】

        江崎グリコでシステム障害が発生したとのことで、プッチンプリンなどの冷蔵商品が出荷停止されているとのこと。 このニュース、興味深く見ています。 昨今、機械化、システム化が図られない産業は、当たり前のように労働生産性が低いといわれる時代になりました。 とはいうものの、生産性、生産性と繰り返し重要性を説かれるとそれなりに納得感はあるものの、労働集約型産業の典型である塾業界に身を置いていると、今一つピンと来ないところもあるのも事実で、このようなニュースに接すると自分の置かれた環

        • 都会の受験生は、「ある点では絶対的に不利」であるが、そのことを理解されることはない不思議【誰もが「あたりまえ」を疑わないという心理】

          今回も、個別指導塾CASTDICEの動画から。 動画の内容そのものには、違和感はないのですが、地方の人間から言わせてもらうと、 地方の受験生は、大変お気の毒ですね・・・ という前提となっているように見えてしまうスタンスに強烈な違和感があります(笑)。 都会の受験生には、アドバンテージしかないというスタンスは、恐らく地方の受験生の実態をご存じないのでしょう。 というのも、そもそも都会と地方の受験生の比較において、都会の受験生の方に不利な点があるという前提で考えたことが

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        • 地方の塾講師が考える地方出身の東大生が少ない理由【リアリティ、環境、地域性、そしてメンタリティー】

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        • マイナンバーカード問題に潜む恐ろしい「思考」
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          本日は急用のため、記事の投稿はお休みします。 よろしくお願いします(・o・)

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          朝日新聞デジタルに加入して、感じる紙とデジタルの併用のメリット3選【併用で広がる新聞活用の広がり】

          朝日新聞購読者は、解約に制限があるものの、安価でデジタルを併用することができる制度があります。 約1年前にこれに加入しましたが、やはりデジタルとの併用はメリットが多いなと実感していますので、そのメリットをご紹介します。 その1 スクラップが楽 これまでは、いい記事はいわゆる「自炊」していました。その前は、スクラップブック(私の場合はファイル)を作って保存していました。 デジタル自炊になったのは、検索の問題でした。 あの記事を見直したいと思ったときはやはりデジタルで管理する

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          衆議院議員補欠選挙「自民党全敗」に見るダメージコントロールのしたたかさ【自民党2選挙区不戦敗の深謀遠慮と立憲の勝利を吹き飛ばす不穏な報道】

          昨日、衆議院議員補欠選挙が行われました。 事前の予想通り、立憲民主党の3候補が当選となりました。 SNSではリベラル界隈の方々が喜びの声を上げておられます。これで、流れが変わると主張されている方もいらっしゃるようです。 ただ、自民党の支持者の方は、この選挙結果について、割と冷静に受け止められているのではとみています。 個人的には、自民党の選挙スキルは、きわめて高いものであると理解しているので、負けは負けでも、「上手に負けた」印象を持っています。 ↓で書いたように、自

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          日曜日の本棚#39『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子(講談社)【食を通じて描かれる「正しさ」に翻弄される現代人のリアル】

          毎週日曜日は、読書感想をUPしています。 前回はこちら。 今回は、第167回(2022年上半期)芥川賞受賞作で、高瀬隼子さんの『おいしいごはんが食べられますように』です。 タイトルにもあるように「食」を通じて描かれる、現代人の複雑な感情が織りなす物語です。第167回芥川賞は、候補作すべてが女性作家だったことで話題になりました。純文学こそが時代を最も反映するのであれば、それは当然のことだろうと思います。 なぜなら、時代が生み出す矛盾やしわ寄せは、その大半が女性に襲い掛かる

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          私が未来の日本の医療が割と明るいと思っている理由【医学部入試の苛烈さが排除しているある人たち】

          先日、知人と話をして感じたことがありました。 それは、若いお医者さんへの高評価です。 私自身も感じていたことで、↓の記事にもしています。 その方と意見が一致したのは、若いお医者さんは、誠実に対応される方が多いということでした。 もちろん、ベテランの先生がそうではないという意味ではないのですが、 ただ、ヒロイズムに毒され、権威主義的なメンタリティーのお医者さんはやはり、ベテラン層に一定数いるというのも、間違いないところでもあります。 医学部の持つ社会的な機能は、権威主義者

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          二つのニューストピックをつなぐ点と線【急いで求められる衰退局面を前提とした新しい思考を創造できる人材】

          ここのところ、気になっているのが、あるニュースのトピックです。 それは、短大閉校とデパート閉店です。 それについては、↓で記事にしています。 なぜこの2つのニュースが気になるのかというと、衰退局面における「脆さ」です。 と書いたのですが、あまりに数字と結果の因果関係がリンクし過ぎていると感じます。まるでアルゴリズムのような動き。 短大閉校にしても、あまりにあっさりと土俵を割っている印象は否めない。 資本主義が跋扈する時代とはいえ、そんなに簡単に白旗を上げていいもの

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          九州大理系数学2024年総括&2025年展望【現役生と浪人生では異なる戦略が必要か?】

          2023年のあまりに厳しいセットを踏まえ、易化は規定路線だったとしても、ここまでグレードダウンするのは、想定外でした。 何より驚いたのは、計算量の激減。まともな計算があるのは、[2]と[5](1)くらいでした。 2023年の「まっしろしろすけ」の答案だったとは推測されるとしても、あまりの現実にすっかり弱気になってしまったのでしょうか。 また、共通テスト時代の新しい方向性なのかと思われた「長文問題」は予想通り姿を消しました。これについては、私は方向性を間違えていると思って

          九州大理系数学2024年総括&2025年展望【現役生と浪人生では異なる戦略が必要か?】

          九州大理系数学2024年解説【[5]積分の形が誘導する「必然性」に従うという思考】

          2024年の九州大学の入試問題の解説をアップしています。 前回はこちら。 [3][4]は文理共通問題でした。こちらをご参照ください。 今回は[5]です。問題はこちら。 これまでの九大だったら[1]でできそうな問題でした。その意味では、重量感のない今年の九大理系数学のセットの象徴的な問題だったのかもしれないですね。 今年も体積は出題がありませんでした。来年こそは・・・ということなんでしょうか。 さて、(1)ですが計算系の積分問題です。 まずは形に注目しましょう。exp(

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          教える側が勘違いしている「あるタイプの生徒さん」の特長【どんな生徒さんでもラクはできないのです】

          新年度に入り、人の入れ替わりがある時期です。 塾にも新しい生徒を迎えています。 そんな中、ある生徒さんが入塾。医学部を目指しておられるということで、高2ですが、すでに勉強のピッチを上げている様子です。 この生徒さん、とても「素直な方」です。 成績が上がりやすい性格というのは、やはりあって、その一つが「素直である」ことです。 もちろん、素直であれば誰でも成績が上がるわけではないのですが、やはり医学部や難関大に合格する人の中に、素直な方が入りやすいのは経験上、理解させられ

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          福岡県宇美町の自治体バス「のるーと」の新しい発想【路線バスの概念を根本から見直すことで生じる新しい需要の可能性】

          2024年の春のダイヤ改正で、西鉄バスは大幅な減便に踏み込みました。 運転士不足が主な理由ですが、労働者不足を背景もあり、今後は今の路線バスの発想では事業を維持することは難しいのかもしれません。 一部のお金持ちの人たちにとっては、どうでもいい話なのかもしれませんが、多くの人にとって、公共交通機関はとても重要な存在です。 私の周辺でもコストの問題で車を持たない選択をしている人は多く、カーシェアリングの活用は合理的な選択である一方で、自分で車の運転ができない、こどもや高齢者

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          『機動戦士ガンダム』(ファーストガンダム)が今も尚、おじさんの心をつかむ理由【人生経験の糧が「再発見」を導く格別の面白さ】

          CSのアニメ専門チャンネル「アニマックス」で『機動戦士ガンダム』(ファーストガンダム)の再放映が始まっています。 ちょっと観るかという程度の軽いノリで録画したのですが、やっぱり面白いですね(^^) どうして、こんなに面白いのか。 岡田斗司夫さんなど「識者」がいろんな解説をしていますが、やはり、子供時代に熱狂的にみていたお話の中に、大人にならないと理解できない要素があるからなのでしょう。 第2回のシャア・アズナブル少佐の何気ないセリフ、 戦いとは、常に二手三手先を読ん

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          動画付き参考書・問題集は未来を変える力を持つか【授業という「3次元ティーチング」はシームレス化する時代へ】

          私立高校を中心に学校現場へのタブレット端末の貸与(これがちょっといろいろ問題を起こしているようですが・・・)が一般化されたこと、スマートフォンの普及が広がっていることもあり、問題集、参考書を出している各出版社は、映像の活用に動きだしているようですね。 数研出版のチャート式シリーズ(数学)やリードシリーズ(理科)にも解説動画がつくようになりました。背景には、AIの活用などにより、制作コストが劇的に下がったことがあるのではと思います。 そうなると、学校や塾・予備校の生授業との

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