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塾講師を悩ませる○○ベースの××××××気質の受験生対応の難しさ【私が出した結論は・・・?】

塾講師として、いろんな受験生のマネジメントをしてきましたが、やはり性格的に難しさを感じる受験生というのは、一定数おられます。

今回は、そのような受験生について書てみます。

私が対応が難しい感じる受験生とは、「感情ベース」で行動をとってしまう方です。お気持ち次第で、いかようにも行動が変わってしまうタイプです。

このようなタイプの受験生は極端に言えば、昨日と今日とでは考えていることが180度違うということなど珍しいことではありません。

人間は感情をもつ生き物ですが、一方で、理性をもつ生き物でもあります。多くの場合、意思決定は理性有利で判断を下すものだと思いますが、時に感情が上回ってしまう人がいます。

そのようなタイプの方は、思考を一定期間持続させることができないことが多いなとも感じます。

そのため、勉強法であったり、使っている参考書であったり、志望校選びなどで一貫性がないように感じられる行動をとってしまう場合があります。
感情が意思決定を支配しやすいタイプの方は、どうしても揺れ幅が大きい行動になってしまいがちです。

それはそれで個性なのでしょうが、論理的な整合性が取れていないことも多く、結果として多難な選択をしてしまうことも多い。

また、そのような方は、時に「ギャンブラー体質」でもあります。数字に論拠を置かないことも多く、無理筋の受験をすることも珍しくはありません。

若い時は、そのような方に対して、どうしたら、うまく行動を制御することができるのだろうと頭を悩ませていましたが、私なりに出した結論は、

「このような性格は、第三者がどうすることもできないので諦める」ということです。身も蓋もありませんが(^^;

匙を投げるというわけではないのですが、揺れ幅大きく、持続性もない感情ベースのギャンブラー体質の受験生は、ひとつの個性として認め、そっと見守るしかないと思って対応してます。

感情のバイオリズムとこちらのアドバイスが一致すれば、ラッキーと思うようにしています。

誰しもそうですが、受験の結果は、うまくいくこともありますし、うまくいかないこともありますが、それはその方の人生なので、どのような結果となっても、その方が納得すればいいのかなと思っています。

このような受験生は、感情がベースなので、どのような結果となっても、ご自身が納得されれば、大きな問題になることもほとんどありません。

ある種の自己完結した思考なので、他者の責任にすることも、ほとんどないもの経験上わかってもいます。

若いころはもっと成績が伸びるのでは、または伸ばせるのではと悩んだことも多かったですが、第三者が介在して、成績が伸びるという点では、もっとも結果につなげることが難しいタイプと理解できてからは、そのような悩みからも解放されたように思います。

また、受験の失敗を経て、感情ベース思考から脱し、論理的思考に行動が変わる人もいます。人はなかなか変われるのもではないと思いますが、受験は、心理的な圧が大きいこともあり、性格の変化(というか、思考の優先順位の組み替え?)も生み出せる力があることは不思議なこともでもあります。

可能な限り、論理的な思考を獲得する方が、トータルでは人生を豊かにするものではないかなと私は思っているので、なおせるものであれば、感情ベースの意思決定は修正できる方がいいのではと思っています。

ただ、それが無理であれば、無理をして修正する必要もないとも思っています。



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