時田桜

旧さくらちゃん教 自己紹介:東大修士2年。ラブホテルオーナーになりたい。 隔週木曜日に…

時田桜

旧さくらちゃん教 自己紹介:東大修士2年。ラブホテルオーナーになりたい。 隔週木曜日に記事更新したい。

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一番はじめの記憶を思い出したい

さくらちゃんへ 今日は、一日中、前世の記憶を思い出そうとしていました。 こういうことをしようと思った経緯をまずお話ししたいと思うのですが、実は昨日、ある人とけんかをしてしまいました。さくらちゃんなら相手が誰かは察することはできると思うので、あえてここでは誰かというのを書かないことにします。それで、なんでけんかをしてしまったかというとですね、約束を破られてしまったんです。私にとってはとても楽しみにしていて、大事な約束だったのに相手にとってはそうでもなかったみたいです。こうい

    • "松本人志"を30%インストールしたい。

      ロールモデル、という言葉がある。 言動や振る舞い、キャリアなどにおいて、自分にとって参考になるような人のことだ。 自分で勉強したことをもとに動いてみるよりも、誰かの真似をした方がうまくいくということはよくある。私がそのことにはじめて自覚的になったのは中学1年生で、スラムダンクを読んだら急にバスケが上達したときだ。 人生を振り返ると、私は結構人の真似をするのが得意で、自己流ではうまくいかないなと思ったときには、誰かを自分に憑依させることで生き延びてきた。 そして今、私が生

      • 推せない、オタクになれない。

        急にハエトリソウが欲しくなって、日本食虫植物愛好会の会合に参加したことがある。 1人で参加するのは怖かったので、元恋人Aを召喚した。 花、草、きのこ、貝や動物昆虫などの写真を送ると一瞬で名前を教えてくれる「生物特化型AIみたいな人」である。昔、デートでサンシャイン水族館に行ったときには、サンシャイン水族館にある魚の名前を全部知っていて、逐一目の前の魚の名前と特徴を教えてくれた。そのときは、今ほど画像認識AIの精度が高くなかったので「歩く音声ガイドみたいな人」だなと思っていた

        • 生活のない生活

          自分が鬱になった原因を考えていた。 生活をすることを考えずに全ての計画を考えていた。 母親のおかげ、同居人のおかげ。 料理も洗濯も掃除も気が向いた時だけすればいいものじゃなくて、毎日の生活なのに、自分でそれをやらずに生きてきてしまっていた。 家庭科とか図工みたいな感じでしか料理や掃除ができない。家庭科とか図工の教科としてなら、同居人よりずっと料理は得意だし、掃除も得意だけれど、生活の中の料理や掃除だと思うと一切のやる気を失う。東京の人は、いつから生活に対する責任感というもの

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        一番はじめの記憶を思い出したい

          ラブホテルの対義語は海

          一人で出張をしていた。私はラブホテルが好きなので、その日は一人でもその土地の有名なラブホテルに泊まろうと思っていた。 でも、本当は一人よりも二人でラブホテルは行きたいから、誰か一緒に行ってくれる人がいないか探していた。そうしたら、たまたま同じ土地に知り合いの人がいたので白羽の矢を当てた。 高身長イケメンがっしり系スポーツマン高学歴理系卒。表面的な情報も悪くないし、まず飲みに誘ってみた。話している所感としてもまともそうなのと、私への好感度も悪くなさそうという手応えもあったの

          ¥300

          ラブホテルの対義語は海

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          今まで好きになった男の人の子供を一人ずつ産みたい

          1人で育てられるなら結婚せずに今まで好きになった人の子供1人ずつ産んでいきたい。 3年前くらいからずっとこう思っていましたが、倫理的にどのくらいアウトなのか分からないので、真剣な口調で言うことはあまりありませんでした。しかしもう24歳なので、子供を産むならいつ産むか、誰の子を産むか、私はどうしたいのか、これらをそろそろ真剣に考えた方がいいと思ったのです。 まず初めに考えられるのは、他の大多数の人たちがそうしているように、誰か一人の男性と結婚してその人の子供を1~3人産み、

          今まで好きになった男の人の子供を一人ずつ産みたい

          うつノート

          起き上がれなくなる、性欲も食欲もなくなる。このままでは死ぬしか無いという結論しか出なくなったのでまず死ぬ前に大学院を休もうと思って、履修していた授業を受けるのをやめ、応募してしまっていた学会から帰ってきてすぐに研究室のボスに少し休みますと連絡を入れた。やらないといけない発表を一つだけやってから休むことが許された。 休み始めて最初の方は、研究以外のことをするべく図書館に通って本を読んだり何か創作活動をしようと準備していた。しかし休んで1ヶ月ほど経ちそろそろ復帰した方がいいかな

          うつノート

          簡単な自己紹介

          1999年8月生まれ。2023年3月に東京大学教養学部卒業(学科総代)後、2023年4月から、東京大学大学院在学中。(よく文系だと勘違いされるが完全に大学では理系) 2019年の大学入学後から、恋愛や家族、性に関する話題を中心にエッセイブログを書き始める(https://note.com/sakurachan_kyo/n/n4ec9e4fc3f21)。 2020年〜2021年には、ラブホテルの魅力を語った記事が、note主催のクリエイターコンテストで6000人以上の中から最

          簡単な自己紹介

          「マジックミラー号でセックスする」という人類の夢を叶えられる部屋を作ったラブホテルオーナーの熱い想い

          SARAグループといえば、コンセプトルームで有名なラブホテルグループである。名前でピンと来なくても、TwitterやTikTokやYouTubeで一度は目にしたことのある人が多いはずだ。 前編の記事『❤️あんあんちゃん❤️と💙ぱんぱんくん💙に、どうしたら「ラブホテルオーナー」になれるか聞いてきた』では、どのような経緯でSARAグループが始まったのか、コンセプトルームが生み出されたのかについて聞いた。 今回後編では、SODとのコラボ作品であるマジックミラー号部屋についての話

          「マジックミラー号でセックスする」という人類の夢を叶えられる部屋を作ったラブホテルオーナーの熱い想い

          ❤️あんあんちゃん❤️と💙ぱんぱんくん💙に、どうしたら「ラブホテルオーナー」になれるか聞いてきた

          私の夢は、ラブホテルオーナになることだ。そのために最近、気になるラブホテルのオーナーさんや関係者の方に話を聞きに行っている 今回は、コンセプトルームで有名なSARAグループの方々にお話を伺った。名前でピンと来なくても、TwitterやTikTokやYouTubeで一度は目にしたことのある人が多いのではないか。 去年、五反田にオープンしたSARA GRANDEでは、SODとコラボしたマジックミラー号部屋が大注目を集めている。 実は、SARAは、私がラブホテルを好きになった

          ❤️あんあんちゃん❤️と💙ぱんぱんくん💙に、どうしたら「ラブホテルオーナー」になれるか聞いてきた

          「キスは追加料金で」はしゃぎすぎてしまった非日常のラブホ

          やったわ。わたし。とうとう渋谷にもお城を見つけてしまったわ。 22時。ちょうど、ラブホテルは宿泊でチェックインできる時間帯だ。ラブホ街として知られる渋谷円山町は、すでにラブホテルの光で暗闇が賑わっている。私と当時の私の恋人は、さっきから、同じカップルと何度も鉢合わせていた。そのカップルは、ラブホテルのロビーに出たり入ったりして、「高くね?」とか「もうちょっと他見ようよ」とか、大きな声で口々に言いながら、円山町のラブホテル街を歩き回っていた。 なぜ、私たちが、そのカップルに

          「キスは追加料金で」はしゃぎすぎてしまった非日常のラブホ

          今日で別れるつもりの恋人と、教室みたいなラブホにいく

          2月の終わりの話。 ててててっ ててててっ ててててー I have a pen. I have an apple. あぉんっ Applepen! 『SARA錦糸町』の505号室で、裸になってからというもの、私の頭の中では、ピコ太郎のPPAPがずっと流れ続けている。といっても、まだ3周目だけど。「私、いま、ピコ太郎のことを考えている」と言うと、同じく裸になって、学校用の木製の椅子に座っている私の恋人は怪訝な顔をした。 「どうして?」彼が聞き返すのは当然だ。この部屋を見渡

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          衰退産業の令和ラブホテル業界で次々とバズラブホテルを生み出すための「絶対真似をしたくない精神」

          Best Delightグループといえば、スイーツホテル、恐竜ホテル、花魁ホテルなどのバズラブホテルを次々立てているラブホテルグループである。 しかし今、ラブホテルが新しく作られることはほとんどない。令和時代にラブホテル事業で成功するのは、景気が良く、住宅事情も悪く、マーケットが大きかった昭和後期・平成初期の頃に成功するのとはまるで違うのだ。 前編記事『元大手コンサル社員が、衰退産業のラブホテル業界に新規参入した理由とは』では、Best Delightグループ代表取締役の

          衰退産業の令和ラブホテル業界で次々とバズラブホテルを生み出すための「絶対真似をしたくない精神」

          元大手コンサル社員が、衰退産業のラブホテル業界に新規参入した理由とは

          今の日本に、このようなホテルが存在するのをご存知だろうか? !!!!!スイーツホテル!!!!! !!!!!恐竜ホテル!!!!! !!!!!花魁ホテル!!!!! 実はこれは全部、Best Delightグループというラブホテルグループが建てたものである。 そもそも今日、ラブホテルが新しく作られることはほとんどない。令和時代にラブホテル事業で成功するのは、景気が良く、一般の住宅事情が悪く、利益率が高かった昭和後期・平成初期の頃に成功することとはまるで違うのだ。 オーナ

          元大手コンサル社員が、衰退産業のラブホテル業界に新規参入した理由とは

          ここは男の子と行ったら損するラブホ

          恋人と別れて一週間後、私は、女ともだちと傷心旅行に出かけた。傷心旅行なんて言っているけれど、私が恋人と別れたことは、旅行するためのただのいいわけだ。だって、別れたから傷心旅行をする、なんて普通すぎる。普通すぎることをするときは大体、頭を働かせることなくトクをしたいときだけだもの。「旅をして、気持ちを切り替えるわ」なんてうそぶきながら、私は気の許せる女ともだちと、久しぶりに、遠くへ遊びに行けることを純粋に心待ちにしていた。 それに、楽しみを共有している女ともだちと行ってこそ、

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          吉祥寺のラブホで演技くさい喘ぎ声を聞きながら飲むお酒

          東大で哲学を学んでいる女の子と、吉祥寺のラブホに来た。私は基本、男が好きだけど、彼女だけは別だ。一緒にいるとドキドキしてしまう。ラブホに一緒に泊まるのは4回目だけど、今日こそ何か起きそうな予感がする。 「ラブホをディズニーランドなんて言わない方が良いよ、ラブホって少し怪しげな感じがするからこそ、私は好き」 彼女の言うことよく分かる。ディズニーランドみたいな健全な場所と、ラブホを一緒にするなんて、いくら構造が似てても良くないような気がする。それはもちろん、ディズニーランドに

          吉祥寺のラブホで演技くさい喘ぎ声を聞きながら飲むお酒