小山(狂)

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最近の記事

「セックスできる男友達」を求める恋愛不可能時代の令和男子たち

男にとって理想の女性とは一体どんな女性だろうか。絶世の美女?家庭的な良妻賢母?運命的なファム・ファタール?もちろん違う。2024年現在、男にとっての理想とはセックスできる男友達である。 言っておくが、ホモセックスの話をしているわけではない。筆者はホモセックスではなくトランセンドの話をしている。つまり「気心の知れた友人」として男子高の部室でダベるような気楽な距離感を維持しつつ、いつもはダラダラと漫画を読んだり対戦ゲームをプレイしたりして時間を潰し、ときにはバカやって遊んだりも

    • 令和のブスには人権がない

      女社会はルッキズムによって支配されている、というのは今やひとつの常識だろう。 男社会がメリトクラシー(能力至上主義)を基礎する価値観に強くビルドインされているように、女社会では容姿こそが最も重要な価値基準となる。スポーツに秀でていても、学業成績が優秀でも、絵がうまい歌がうまいなど何か一芸を持っていても、その子が「ブス」であるなら女社会ではおしまいだ。運動や勉強の得意なブスに憧れる女子は存在しない。逆にどれほど運動や勉強が苦手でも、美人であるならそれだけでその女子には価値があ

      • 書評『トランスジェンダーになりたい少女たち』

        本稿はKADOKAWAの出版停止や脅迫による書店取り扱い中止などで話題となっている書籍、『トランスジェンダーになりたがる少女たち』の内容面に対する紹介と書評である。 出版停止や書店取り扱い中止に対する論評は既に多く出回っているが、肝心要の本の内容についてくわしい論評はないに等しい。書籍とはテクストの集合体であり、であるからにはテクストに準拠した批評が最も重要であることは論を待たない。本の「内容」を知らずにある本について論じるほど無益かつ不誠実なことはない。 そういう意味で

        • カスとしか言いようのない米国の教育制度と、アファーマティブ・アクションがあの国で必要だった理由

          いわゆる大学入試の「女子枠」の話題が盛んである。 2022年に実質男子校と名高い東京工業大学が先鞭をつけ大いに話題になった大学入試の「女子枠」だが、その後も国立大学を中心に導入が相次いでいる。東京工業大学、金沢大学、京都大学など国公立は既に10大学が「女子枠」を新設し、私学も含めると既に15大学が女子枠を設けているらしい。 「女子枠」新設は各大学独自の施策というよりは文科省主導の教育政策というべきものであり、今後も「女子枠」の新設は加速度的に増加していくだろう。合衆国の大

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          育休・産休制度のせいで女性の社会進出は遠ざかる

          あまりに勘違いしている人間が多いので、議論を整理するためにそろそろまとめておこう。 産休・育休制度の拡充は「女性の社会進出」を阻害する効果しか持たない。保育園や企業内保育所の増設等も同様である。 「仕事と家庭を両立するための支援」は女性を就労から遠ざけ家事育児といった「女性的」なケア役割に女性を誘導する効果しか持たないのだ。これは論理の必然であるばかりか、諸外国の例を見る限り経験的にも明らかである。 にも関わらず、「女性の社会進出を後押しするため」として政府や企業が躍起

          育休・産休制度のせいで女性の社会進出は遠ざかる

          「古文漢文が存在しない民族」の哀しみ

          『ブラックパンサー』という作品をご存じだろうか。 米国発祥の、いわゆるマーベル作品群のひとつである。2018年に映画化され、『アベンジャーズ』を超える史上最大のヒットを記録し話題になった。 しかし『ブラックパンサー』を語る上でより重要なのは売上よりもその作品性と社会現象だ。ヴィジュアルを見れば一目瞭然のように、本作は主要登場人物のほとんどが黒人なのである。それまで白人中心で進められてきたハリウッド映画としてこれは画期的なことであり、「黒人主体の映画でも大ヒットを記録できる

          「古文漢文が存在しない民族」の哀しみ

          ホストクラブの歴史 「1億円稼ぐホスト」はなぜここまで一般的になったのか

          かつては有閑マダムが集い、ダンスを楽しみながら飲食する貴族的な社交サロンだったホストクラブ。前編でもお伝えしたように、 「愛本店」がホストクラブの基本システムを作ってから料金体系は大きくは変わっていない。売掛金などの制度自体も昔から存在している。 しかし今では少なくないホストクラブが札束で殴り合うホス狂の煉獄になり果てている。そうした業態を巡ってメディアからのバッシングも後を絶たない。しかしそもそも、なぜここ10年ほど異常なホストブームが吹き荒れているのだろう?インタビュー

          ホストクラブの歴史 「1億円稼ぐホスト」はなぜここまで一般的になったのか

          ホストクラブの歴史 ─なぜホスクラの店舗数は30年間で50倍になったのか─

          いま、ホスト産業に激震が走っている。 その原因はもちろん悪質ホストクラブをめぐる急激な世論の高まりだ。若い女性に多額の借金を負わせ、性風俗店で働くことを強要し、組織的に女性を搾取しときには時には死に追いやってしまう──。そんな「悪質ホスト」の問題が、急速にメディアで囁かれるようになっている。 こうした世論の高まりは政界をも揺るがしており、今国会において立憲民主党は「ホスト新法」なる新法案を用意しているとも報じられている。「青少年を守る父母の連絡協議会」のような「ホス狂」の

          ホストクラブの歴史 ─なぜホスクラの店舗数は30年間で50倍になったのか─

          成人女性の運動能力は9歳男児とほぼ同等

          これは全世界的な傾向なのだが、フェミニズムの浸透が著しい先進国各地で「ある犯罪」が増加している。女性の暴力犯罪である。 たとえば中高生を対象にした大阪府の調査によると、男子は女子の2倍以上デートDVの被害に遭っており、特に殴る蹴るなどの直接的暴力の被害に遭う男子児童が著しく増加している。交際相手から暴力を振るわれたことのある女子は10%程度だが、男子は驚くべきことに30%以上が直接的な暴力の被害にあっているわけで、直接的暴力に限定するなら今や「被害者」の過半数は男性であるよ

          成人女性の運動能力は9歳男児とほぼ同等

          なぜ韓国は性被害の「虚偽告訴」を厳しく取り締まるのか

          サッカー日本代表、伊東純也選手の「虚偽告訴」報道が話題だ。 子細は読者諸兄もご存じだろう。女性2人から「レ○プされた」として刑事告訴され週刊誌にも報じられたのだが、逆に伊東選手は事実無根であるとして女性2人を虚偽告訴罪で告訴し返した。伊藤選手の代理人弁護士は事実関係について相当の自信を持っているようであり、今後司法がどのような裁きを下すのかを含め、様々な意味で注目を集めている。 伊藤選手のケースは、単独の事件と見るよりは大きな流れの中のひとつと見做す方が適切だろう。読者諸

          なぜ韓国は性被害の「虚偽告訴」を厳しく取り締まるのか

          実話BUNKAタブーは本当に「良心的人権派雑誌」になってしまうかもしれない

          先日の記事でも軽くお伝えしたが、いま各メディアで空前の弱者男性ブームとでも言うべき現象が進行している。

          実話BUNKAタブーは本当に「良心的人権派雑誌」になってしまうかもしれない

          最も典型的な「弱者男性」はジャニーズJr.のタレントである

          週刊誌などを手に取る習慣がある読者の方はご存じかもしれないが、いまメディア業界において空前の弱者男性ブームとも言うべき現象が起きている。 この潮流はTwitterやnoteなどのテキスト系ネットメディアのみならず、AbemaTVやYoutubeなどの動画メディアや週刊誌などのオールドメディアに至るまで広がっており、「弱者男性」をテーマにした番組や企画が様々な形で世に出はじめている。しかし残念ながら、その大半が「不可視化される男性困窮者」という問題概念を根底から見誤っているの

          最も典型的な「弱者男性」はジャニーズJr.のタレントである

          ようやく退院

          というわけで、ようやく退院の日取りが決まりました。

          ようやく退院

          なぜ風俗嬢はホストの「本命」彼女になれないのか

          実は最近、ホスト業界に対する取材を重ねている。 いわゆる「悪質ホストクラブ」の問題が警察のみならず国会などでも論じられている昨今、ホスト産業は歌舞伎町ローカルの問題ではなく国民的な問題として認識されはじめている。しかし、実のところホストクラブの実態や産業史についてまとめた研究はほとんどない。 筆者の関心は「ホストクラブ」という産業それ自体の成立や発展史についてなのだが、「ホストにハマる少女の闇!」的なエモを前面に押し出したルポやエッセイは数あれど、そうした産業史的な研究は

          なぜ風俗嬢はホストの「本命」彼女になれないのか

          まーーーたTwitterが凍結されてます。現在はサブ垢↓に避難してるので、そちらをフォローして頂けるとありがたいです。 https://twitter.com/akihiro_koyama

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          『ゴジラ-1.0』を観ると、日本人の「戦後」が終わったことがよくわかる

          ※ネタバレ全開です というわけで見てきました「ゴジラ−1.0」。 いや先週は講演会とかやったんだからその話しろよと言われそうですが、現在持病の消化器疾患がだいぶアカンことになっており、ハードでまじめな内容の長文テキストを書ける体調ではないんですよね。なので申し訳ないのですが軽め(?)の映画批評をとりあえず先に出させて頂こうと思います。もう11月だけで4回も検査のために通院してるんすよ。 さて「ゴジラ−1.0」ですが、本作は戦後日本の総括というテーマに加えて、シン・ゴジラ

          『ゴジラ-1.0』を観ると、日本人の「戦後」が終わったことがよくわかる