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今日の扉をノックする

朝起きて見る空はとても小さくて
この両手でつかめそうなくらい小さくて

いつもの朝
いつもの食事
いつもの寝ぐせ
いつもの服
コンコンと鳴らす靴音は
扉の向こうへ呼びかける

「行ってきます」
「行ってらっしゃい」

その瞬間、空と私がつながる

「いらっしゃい」
もう両手でつかめそうもない空が応える

一瞬で小さくなった私だけど
それでもこの胸は、負けないぐらい大空だ

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