- 運営しているクリエイター
#講談社現代新書
戦争の地政学 (篠田 英朗)
(注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)
いつも利用している図書館の新着本リストで目についた本です。
このところ “地政学” という言葉をよく目にします。今日の世界情勢を理解するに必須の視点を提示しているようですが、私は全く勉強したことがありません。
ということで、手近な本書を手に取ってみました。
私のような初学者にとって、初めの一歩としては馴染みやすい構成ですね。さっ
今を生きる思想 福沢諭吉 最後の蘭学者 (大久保 健晴)
(注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)
いつも利用している図書館の新着本リストで目についた本です。
“福沢諭吉” という人物には以前からちょっと関心があったので、今までにも、その著書である「学問のすゝめ」「福翁自伝」や北康利氏による「福沢諭吉 国を支えて国を頼らず」といった本を読んだことがあります。
本書は、久しぶりの “福沢本” ですが、ここで紹介されている福沢諭吉
海外メディアは見た 不思議の国ニッポン (クーリエ・ジャポン (編集))
(注:本稿は、2022年に初投稿したものの再録です。)
いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。
日本が “先進国” と言われていたのはもう昔の話でしょう。社会状況を表す様々な指標を国際比較すると、むしろ “日本の後進性” が際立ちます。
本書は、海外の記者が感じる数々の「日本社会の特殊性」を紹介したものです。
取り上げられたテーマをいくつか書き連ねてみましょう。
なぜ日
わかりあえないことから ─ コミュニケーション能力とは何か (平田 オリザ)
(注:本稿は、2022年に初投稿したものの再録です。)
講談社のpodcastで紹介されていたので手に取ってみました。
著者の平田オリザさんは日本の劇作家、演出家です。
本書でのコミュニケーションに関する議論の出発点として、平田さんは、最初に「企業が求めるコミュニケーション能力はダブルバインド(二重拘束)状態にある」と規定します。「ダブルバインド」とは、“二つの矛盾したコマンドが強制さ
日本の構造 50の統計データで読む国のかたち (橘木 俊詔)
(注:本稿は、2021年に初投稿したものの再録です。)
講談社のpodcastで紹介されていたので手に取ってみました。
財政・教育・労働・生活・福祉といったジャンルの50項目について、その統計データを示しながら簡単な解説を加えていくという体裁でまとめられた本です。
アマゾンの書評での評価は低いのですが、その一因は、本書に求めるものの違いによるのだと思います。
個々の項目ごとのしっかりし
同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか (鴻上尚史・佐藤直樹)
(注:本稿は、2021年に初投稿したものの再録です。)
“同調圧力”、とりわけ昨今の世の風潮の中、よく耳にするフレーズです。
本書は、その “同調圧力” をキーワードにした、作家の鴻上尚史さんと評論家の佐藤直樹さんとの対談集です。
お二人の議論の共通の起点は “日本における『同調圧力』は「世間」が生み出している” との認識です。
「世間」は、「社会」とは異なるものです。このあたり、佐藤
クオリアと人工意識 (茂木 健一郎)
(注:本稿は、2021年に初投稿したものの再録です。)
以前、茂木健一郎さんの著作はかなり集中して読んだことがあるのですが、このところちょっと離れていました。
本書は昨今話題の「AI」がテーマになっているとのことなので、久しぶりに手に取ってみました。
人工知能/人工意識についての入門書的な本とのことですが、茂木さんの考察・立論の中から押さえておきたい説明や指摘を覚えとして書き留めておきま
日本文化の核心 「ジャパン・スタイル」を読み解く (松岡 正剛)
(注:本稿は、2020年に初投稿したものの再録です。)
松岡正剛さんの本を読むのは本当に久しぶりです。
今までも「日本という方法」「多読術」「日本力」等々、何冊か読んでいますが、ともかく松岡さんの知識の質量や概念の構成力には圧倒されます。
今回のテーマは大胆にも「日本文化」です。
いろいろな切り口で論考が進むので、順不同になりますが、気になる指摘を書き留めておきます。
まず、「第五
未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること (河合 雅司)
(注:本稿は、2020年に初投稿したものの再録です。)
前著である「未来の年表」も読んでいます。
「未来の年表」はその書名どおり “年表”形式 で時間軸に沿ったトピックを解説していましたが、こちら「2」の方は “具体的な生活の場面” を切り口にして、そのテーマごとに深掘りするというスタイルです。
その中で特に印象に残った指摘をいくつか書き留めておきます。
まずは、「3.あなたの仕事で