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#講談社現代新書
わかりあえないことから ─ コミュニケーション能力とは何か (平田 オリザ)
(注:本稿は、2022年に初投稿したものの再録です。)
講談社のpodcastで紹介されていたので手に取ってみました。
著者の平田オリザさんは日本の劇作家、演出家です。
本書でのコミュニケーションに関する議論の出発点として、平田さんは、最初に「企業が求めるコミュニケーション能力はダブルバインド(二重拘束)状態にある」と規定します。「ダブルバインド」とは、“二つの矛盾したコマンドが強制さ
日本の構造 50の統計データで読む国のかたち (橘木 俊詔)
(注:本稿は、2021年に初投稿したものの再録です。)
講談社のpodcastで紹介されていたので手に取ってみました。
財政・教育・労働・生活・福祉といったジャンルの50項目について、その統計データを示しながら簡単な解説を加えていくという体裁でまとめられた本です。
アマゾンの書評での評価は低いのですが、その一因は、本書に求めるものの違いによるのだと思います。
個々の項目ごとのしっかりし
同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか (鴻上尚史・佐藤直樹)
(注:本稿は、2021年に初投稿したものの再録です。)
“同調圧力”、とりわけ昨今の世の風潮の中、よく耳にするフレーズです。
本書は、その “同調圧力” をキーワードにした、作家の鴻上尚史さんと評論家の佐藤直樹さんとの対談集です。
お二人の議論の共通の起点は “日本における『同調圧力』は「世間」が生み出している” との認識です。
「世間」は、「社会」とは異なるものです。このあたり、佐藤
クオリアと人工意識 (茂木 健一郎)
(注:本稿は、2021年に初投稿したものの再録です。)
以前、茂木健一郎さんの著作はかなり集中して読んだことがあるのですが、このところちょっと離れていました。
本書は昨今話題の「AI」がテーマになっているとのことなので、久しぶりに手に取ってみました。
人工知能/人工意識についての入門書的な本とのことですが、茂木さんの考察・立論の中から押さえておきたい説明や指摘を覚えとして書き留めておきま
日本文化の核心 「ジャパン・スタイル」を読み解く (松岡 正剛)
(注:本稿は、2020年に初投稿したものの再録です。)
松岡正剛さんの本を読むのは本当に久しぶりです。
今までも「日本という方法」「多読術」「日本力」等々、何冊か読んでいますが、ともかく松岡さんの知識の質量や概念の構成力には圧倒されます。
今回のテーマは大胆にも「日本文化」です。
いろいろな切り口で論考が進むので、順不同になりますが、気になる指摘を書き留めておきます。
まず、「第五
未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること (河合 雅司)
(注:本稿は、2020年に初投稿したものの再録です。)
前著である「未来の年表」も読んでいます。
「未来の年表」はその書名どおり “年表”形式 で時間軸に沿ったトピックを解説していましたが、こちら「2」の方は “具体的な生活の場面” を切り口にして、そのテーマごとに深掘りするというスタイルです。
その中で特に印象に残った指摘をいくつか書き留めておきます。
まずは、「3.あなたの仕事で