一日遅れですが……

昨日、11月24日は哲学者、スピノザの誕生日だったそうです。 岩波文庫のツイッターにそうありました。『エチカ』と『知性改善論』の画像と共につぶやかれていました。 今日はスピノザの誕生日(1632年)。無神論的傾向のためユダヤ人共同体を破門、レンズ磨きで生計を立てたと言われています。デカルト的二元論に対し、自然界の万物は神の属性の諸様態であるとする汎神論的一元論を樹立しました。主著に『エチカ』『知性改善論』など。☞ https://t.co/0jLgXTxqMU pic.t

スキ
1

なぜ日本人は学ばなくなったのか (齋藤 孝)

 最近の著者の齋藤孝氏が好んで使っている「あこがれにあこがれる」「心の不良債権」「私淑」「技化」といったフレーズを駆使して、現代日本の「教養崩壊状況」に警鐘を鳴らすことを試みた著作です。 (p204より引用) かつて三木清やその周辺を読んで自己形成した旧制高校の学生たちが、Jポップばかりを聞き、「ガンダム」やマンガを読んで世界観を形成している今の三十歳代を見たら、おそらく絶句することでしょう。  それほど、今の日本は思想的なバックボーンを失っています。  著者は、いろいろ

スキ
7

「昭和」を点検する (半藤 一利・保阪 正康)

 たまたま図書館の書架で目に付いたので読んでみたものです。  半藤一利氏と保阪正康氏という気心の知れたお二人の対談ですが、面白いのは、第二次大戦を中心とした昭和史について、「五つのキーワード」を設定して語り合うという趣向です。  その「五つのキーワード」とは、 ・世界の大勢 ―近代日本の呪文 ・この際だから ―原則なき思考 ・ウチはウチ ―国家的視野狭窄の悲喜劇 ・それはおまえの仕事だろう ―セクショナリズムと無責任という宿痾 ・しかたなかった ―状況への追随、既成事実

スキ
3

Asian Reading アジアの活読

半七捕物帳は古典として最後に残った捕物語 スマホアプリで、視聴しているのは中田敦さんのYoutube大学と横山信弘さんの草創花伝です。聞いているのは、NHKらじるらじるの聴き逃しから、 Jazz Tonightと朗読。この朗読で「半七捕物帳」をやっています。 ウルトラマンタローを演じた篠田三郎の朗読です。我が座右の書、知的生活の方法(講談社現代新書)古典をつくるP63にそれはでています。本を読むようになり、捕物帳をいろいろ読み始めたが、銭形平次、人形佐七、右門、顎十郎など

スキ
1

渡部昇一「知的生活の方法」講談社現代新書 渋谷教育学園幕張中学校過去問

渋谷教育学園幕張中学校で平成11年、渡部昇一さんの「知的生活の方法」が出題されました。「刀の目利きになる一番確実な方法は、自分の所有物として持ってみることでしょうな」と私の恩師である故斎藤順太先生は言われた、という、身銭を切るという話です。(同書P70) 素人でも自分で身銭を切って刀を買って手元におくと、だんだん価値が分かって来る、という話である。これはまさに本にも当てはまる話ではないだろうか。と著者は述べています。(同書P70) そして、若いうちは収入が少なくても少ない

スキ
2

【2020年読了】『貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち』

『貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち』 著者:藤田孝典 出版社:講談社 (講談社現代新書) 発行年:2016年3月20日 -------------------------------------------------------- 【 2020年12月に読んだ時の感想をそのまま一年越しに載せます 】  本書の著者は、『下流老人 一一億総老後崩壊の衝撃』という本も出しています。ベストセラーになったり、流行語大賞に「下流老人」がノミネートされたりしたのが

スキ
1

若者のための政治マニュアル (山口 二郎)

 読売新聞の「本の欄」で紹介されていたので読んでみました。  著者の山口二郎氏は北海道大学教授・政治学者(注:現在は法政大学法学部教授)です。  50年ほど前のことですが、私は、著者の山口氏と小学校のとき同じクラスになったことがあります。年は山口氏の方が一つ年長なのですが、私が通っていた小学校には、3・4年がひとつの学級を構成する「複式学級」が置かれていて、そこで一緒だったと言うわけです。そういう縁もあり、以前から山口氏の著作には関心を抱いていました。  本書は、政治初心

スキ
2

新書らしい新書だなあと思いました

コロナが落ち着いてきた東京のハロウィン。例によってテレビの情報番組は渋谷の様子を伝えていました。 こんな時に渋谷へ出かけて行くなんて信じられないと思っていたら、「数年前のこの日」としてOneDriveがこんな写真を出してきてくれました。喫茶店で美味しいスイーツを食べている写真ですが、この日の晩(夕方?)に丸善&ジュンク堂書店渋谷店でトークイベントがあり、それを聞きに行ったのでした。 書店が入っている東急百貨店のトイレに「ここで着替えないでください」という貼り紙があったので

スキ
2

連載:「新書こそが教養!」【第40回】『ヘイトスピーチと対抗報道』

2020年10月1日より、「note光文社新書」で連載を開始した。その目的は、次のようなものである。 ■膨大な情報に流されて自己を見失っていませんか? ■デマやフェイクニュースに騙されていませんか? ■自分の頭で論理的・科学的に考えていますか? ★現代の日本社会では、多彩な分野の専門家がコンパクトに仕上げた「新書」こそが、最も厳選されたコンテンツといえます。この連載では、哲学者・高橋昌一郎が「教養」を磨くために必読の新刊「新書」を選び抜いて紹介します! 現在、毎月200

スキ
16

知的生活の方法 (渡部 昇一)

 渡部昇一氏の著作は、以前、「日本史から見た日本人 昭和編」という本を読んで、納得できるところのもあれば、ちょっと?というところもあったのですが、今回は「歴史観」とは別のテーマの本です。  初版は30年ほど前(注:今回の再投稿時からは40年以上前)のものなので、時の移ろいを感じつつも、興味深い考え方がそこここにありました。  タイトルにある「知的生活」という言葉自体耳慣れないのですが、それ以上に私にとって新しかったのは、「知的正直」という単語です。著者によると、英語には「I

スキ
4