佐々田 法男

東京在住のビジネスマンです。30年ほど勤めたテレコム系会社を退職し、BPOビジネス会社…

佐々田 法男

東京在住のビジネスマンです。30年ほど勤めたテレコム系会社を退職し、BPOビジネス会社を経て現在はグループの電力関係の会社で働いています。他のBlog(https://blog.goo.ne.jp/sasada)で公開中の読書メモの転載の他、折々のトピックも書き留めています。

マガジン

  • OMOI-KOMI 我流の作法 -読書の覚え-

    私の読書の覚えとして、読後感や引用を書き留めたものです。

  • ひとつ覚えのススメ -Shopping-

    買物・外食等の覚えです

  • ひとつ覚えのススメ -考えるヒント-

    新聞や雑誌の記事を材料に、思い浮かんだことを書き留めています

  • ひとつ覚えのススメ -雑感徒然-

    ノンジャンルの雑感です

最近の記事

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール (ビル・パーキンス)

(注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  少し前に、大江英樹さんによる「90歳までに使い切る お金の賢い減らし方」という本を読んだのですが、その中で本書が紹介されていました。  私も「定年」を目の前に控え、僅かではありますが手元にある “資産の処し方” について考えてみなくてはならない歳になりました。  そのあたりのヒントにと手に取った著作ですが、結構参考になるアドバイスや新鮮な気づきが得られました。その中から特に有益だと感じたところを覚えとして書き留めて

    • ナマケモノ教授のムダのてつがく ―「役に立つ」を超える生き方とは (辻 信一)

      (注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  いつも聴いているピーター・バラカンさんのpodcast番組に著者の辻信一さんがゲスト出演していて紹介された著作です。  辻さんは文化人類学者で「スローライフ」の提唱者でもあります。  昨今の「コスパ(cost performance)」「タイパ(time performance)」という言葉に象徴されるような “効率性重視の生活” のアンチテーゼとしてどんな議論が提示されているのか興味を抱いて手に取ってみました。

      • 親密な手紙 (大江 健三郎)

        (注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  いつも利用している図書館の新着本リストで目につきました。  大江健三郎さんに関わる本は、以前「同じ年に生まれて-音楽、文学が僕らをつくった」という小沢征爾さんとの対談集ぐらいしか読んだことはないと思います。  本書は、小冊子「図書」連載のコラムを収録したものとのことで、第一印象では読みやすそうな印象をもったので手に取ってみました。  数々の興味深いエピソードや大江さんらしい思索の紹介がありましたが、それらの中から

        • 恐山殺人事件 (内田 康夫)

          (注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  かなり以前に読んでいた内田康夫さんの “浅見光彦シリーズ” ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。  ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら “浅見光彦シリーズ” の制覇にトライしてみようと思い始ました。  この作品は「第21作目」です。今回の舞台は “恐山”。  恐山には、大学時代に東北を

        DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール (ビル・パーキンス)

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          3本

        記事

          錆びない生き方 (五木 寛之)

          (注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  いつも利用している図書館の新着本リストで目につきました。  「サンデー毎日」連載のコラムの書籍化です。定番の「五木寛之」さんの最新版といってもいいエッセイなので、条件反射的に手に取ってみました。  早速、私の関心を惹いたところをいくつか書き留めておきましょう。  まずは、1972年春、モハメッド・アリさんへのインタビューの思い出から。  モハメッド・アリさんとはじめて会った五木さんは、繊細で知的な人物だという

          錆びない生き方 (五木 寛之)

          殺人のスポットライト (森村 誠一)

          (注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  いつも行く図書館の返却本の棚で目につきました。  今読みかけている海外ミステリーのページがなかなか進まないので気分を変えたかったのと、ちょっと前に読んだ森村誠一さんの作品が今ひとつだったリベンジをということで手に取ってみた次第です。  本書は、新宿のホームレスの世界を舞台とした8編の短編小説集です。  ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、やはりミステリーの「短編」というのは物足りなさが拭えませんね。

          殺人のスポットライト (森村 誠一)

          大人のための生物学の教科書 最新の知識を本質的に理解する (石川 香・岩瀬 哲・相馬 融)

          (注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  いつも利用している図書館の新着本リストで目についた本です。  高校生のときは文系クラスだったので、理科は「化学Ⅰ」「生物Ⅰ」を選択していました。そのころから生物はそこそこ得意で、今でも「生物学」については結構関心があります。  本書は、ブルーバックスの新刊ということもあり、さっそく手に取ってみました。  最近の話題を踏まえたテーマの選択は、私のような “生物学素人” にはありがたいですね。  それそれの章ごとに

          大人のための生物学の教科書 最新の知識を本質的に理解する (石川 香・岩瀬 哲・相馬 融)

          古代文字の解読 (高津 春繁・関根 正雄)

          (注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。  エジプト聖刻文字、楔形文字、ヒッタイト文書、ウガリット文書、ミュケーナイ文書、「古代文字の解読」という日ごろ触れることのないジャンルは大いに気になりますね。  1964年発刊の著作が底本ということなので、今から半世紀以上前の内容ですが、当時の時代感も合わせて感じられる興味深いものでした。  ただ、とても残念で情けないことに、本書に記され

          古代文字の解読 (高津 春繁・関根 正雄)

          ゼロから分かる! 図解落語入門 (稲田 和浩)

          (注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  いつも利用している図書館のテーマ本コーナーで目についたので手に取ってみました。  私は結構「落語」が好きで、夜、寝る前に布団に入ってCDで落語を一席聞くのが、このところの習慣のようになっています。  さて、本書、改めて「落語の入門書」にはどんなことが書かれているのか楽しみに読み始めたのですが、落語の演目や落語家の紹介、寄席への誘い、落語家の平生をはじめ、落語で描かれた江戸風情の解説まで多彩なトピックが取り上げられ

          ゼロから分かる! 図解落語入門 (稲田 和浩)

          精選女性随筆集 第九巻 須賀敦子 (川上 弘美 編)

          (注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  須賀敦子さんの作品は、10年以上前に「ヴェネツィアの宿」を読んだことがあるのですが、それ以来になります。  ずっと気になっていた作家さんですが、今般「精選女性随筆集」の中に見つけたので手に取ってみました。  どの作品も上品で繊細な感性が漂いながらも、しっかりと須賀さんの思索の流路が綴られていますね。  ということで、載録された作品の中から、特に、私の印象に残ったくだりを(かなりの長文になりますが)覚えとして書き留

          精選女性随筆集 第九巻 須賀敦子 (川上 弘美 編)

          街場の成熟論 (内田 樹)

          (注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  いつも聴いている大竹まことさんのpodcast番組に著者の内田樹さんがゲスト出演していて、本書についてお話ししていました。  内田さんの著作はいままでも「日本辺境論」をはじめとして何冊か読んでいます。  内田さんの主張は、ご自身の “思考の軸足” にブレがないので、昨今のいろいろな社会事象に関する私自身の考え方の揺らぎをアジャストするのにとても参考になります。  ということで、いつもながら興味深い気づきは多々あり

          街場の成熟論 (内田 樹)

          佐用姫伝説殺人事件 (内田 康夫)

          (注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  かなり以前に読んでいた内田康夫さんの “浅見光彦シリーズ” ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。  ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら “浅見光彦シリーズ” の制覇にトライしてみようと思い始ました。  この作品は「第20作目」です。今回の舞台は佐賀の “唐津” “有田”。  唐津には昔熊

          佐用姫伝説殺人事件 (内田 康夫)

          黒い海 船は突然、深海へ消えた (伊澤 理江)

          (注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  いつも聴いている大竹まことさんのpodcast番組に著者の伊澤理江さんがゲスト出演していて、本書についてお話ししていました。  漁船(第58寿和丸)沈没事故発生(2008年6月23日 千葉県銚子市犬吠埼灯台の東方沖350 km)から11年後の2019年、別の取材で訪れた小名浜港(福島県いわき市)での事故関係者たちの会話をきっかけに、その沈没時の状況とそれに対する公式報告の不自然さを奇異に思った伊澤さんが、事故の真相

          黒い海 船は突然、深海へ消えた (伊澤 理江)

          訂正する力 (東 浩紀)

          (注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。  東浩紀さんの著作は「ゲンロン戦記-「知の観客」をつくる」に続いて2冊目です。  先の本は “ビジネス書” 的な内容だったので、この著作では、本来?の東さんらしい思索的メッセージに触れられるかと期待して読んだものです。  多彩なテーマに関する東さんらしいコメントや示唆がありましたが、それらの中から特に私の関心を惹いたところをいくつか書き留

          訂正する力 (東 浩紀)

          暇と退屈の倫理学 (國分 功一郎)

          (注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  いつも聴いている茂木健一郎さんのpodcast番組に著者の國分功一郎さんがゲスト出演していて、茂木さんと本書についてお話ししていました。  なかなか面白そうなやり取りだったので、ちょっと気になって手に取ってみました。(数年前に出版された本ですが、文庫化されて、近場の図書館ではいまだに10人以上の待ち行列でした)  数々の興味深い思索の解説がありましたが、それらの中から、私が関心を惹いて理解できたような感触を得たと

          暇と退屈の倫理学 (國分 功一郎)

          札幌時計台殺人事件 (木谷 恭介)

          (注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  このところ気分転換に読んでいるミステリー小説は、全シリーズ読破にチャレンジしている内田康夫さんの “浅見光彦シリーズ” に偏っているのですが、時折は、ちょっと息抜きとして、今まであまり読んだことのない作家の方々の作品にトライしてみようと思っています。  今回は、いつも利用している図書館で目についた本です。  北海道が大好きな私にとって“旅情ミステリー” と小さく付記された「札幌時計台殺人事件」というタイトルは問答無

          札幌時計台殺人事件 (木谷 恭介)