佐々田 法男

東京在住のビジネスマンです。30年ほど勤めたテレコム系会社を退職し、BPOビジネス会社…

佐々田 法男

東京在住のビジネスマンです。30年ほど勤めたテレコム系会社を退職し、BPOビジネス会社を経て現在はグループの電力関係の会社で働いています。他のBlog(https://blog.goo.ne.jp/sasada)で公開中の読書メモの転載の他、折々のトピックも書き留めています。

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  • OMOI-KOMI 我流の作法 -読書の覚え-

    私の読書の覚えとして、読後感や引用を書き留めたものです。

  • ひとつ覚えのススメ -Shopping-

    買物・外食等の覚えです

  • ひとつ覚えのススメ -考えるヒント-

    新聞や雑誌の記事を材料に、思い浮かんだことを書き留めています

  • ひとつ覚えのススメ -雑感徒然-

    ノンジャンルの雑感です

最近の記事

美濃路殺人事件 (内田 康夫)

(注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  かなり以前に読んだ内田康夫さんの “浅見光彦シリーズ” ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。  ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら “浅見光彦シリーズ” の制覇にトライしてみようと思い始ました。  この作品は「第15作目(13冊目:この前の作品「鏡の女」は3編の短編集でした)」です。

    • 新・地図のない旅 II (五木 寛之)

      (注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。  五木寛之さんのエッセイ本をみると、いまだについ手が伸びてしまいます。「地図のない旅」というタイトルの本ははるか昔読んだ記憶があるのですが、長い年月を経ての “新” 版です。  先に読んだのは「Ⅰ」で、こちらは同時期に出版された「続編」になります。  内容は、「Ⅰ」と同じく、特に目新しい視点があるわけではないのですが、それでもやはり気にな

      • 玄奘三蔵 (前嶋 信次)

        (注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  最近聴き始めたpodcast番組で「玄奘三蔵」の解説をしていて、その人物と業績に興味を持ちました。  「大唐西域記」にトライしようかとも思ったのですが、まずは「玄奘」その人に焦点をあてた新書レベルで様子をみようと手に取った本です。  ともかく、“途轍もない人” ですね、玄奘という人は。  仏法のみならず諸学を極めた卓越した知力、そしてどこまでも根源に迫ろうとする止めどない探求心、それを行動にまで導く強靭な意思。

        • 鏡の女 (内田 康夫)

          (注:本稿は、2024年に初投稿したものの再録です。)  かなり以前に読んだ内田康夫さんの “浅見光彦シリーズ” ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。  ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら “浅見光彦シリーズ” の制覇 にトライしてみようと思い始ました。  この作品は「第12作目」です。  珍しく3編収録されている短編集なので作品数としては「第

        美濃路殺人事件 (内田 康夫)

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        記事

          NHKラジオ深夜便 絶望名言 (頭木 弘樹・NHK<ラジオ深夜便>制作班)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  いつも聴いているpodcast番組(ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」)の企画で、ジェーン・スーさんと堀井美香さんがそれぞれ書店で自分が気になった本を買って紹介していたのですが、その中で堀井さんが手に取った一冊です。  私もその奇抜なタイトルに惹かれたので、近所の図書館で見つけてきました。(ちなみに最近、続編も含め一冊の文庫本として再出版されたようで、堀井さんが買ったのはそちらの方だと思います)

          NHKラジオ深夜便 絶望名言 (頭木 弘樹・NHK<ラジオ深夜便>制作班)

          きみが校長をやればいい 1年で国公立大合格者を0から20名にした定員割れ私立女子商業高校の挑戦 (柴山 翔太)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  東洋経済ONLINEの記事を読んで興味を持ったのですが、ちょうど同じタイミングでいつも利用している図書館の新着本リストにアップされていたので手に取った本です。  テーマは今までにも時折見かけたものですが、やはり実際の取組みを当事者本人がリアルに描いた内容は刺激に満ちています。  そういった多彩なエピソードの中から、私の関心を惹いたくだりをいくつか覚えとして書き留めておきます。  まずは、私立福岡女子商業高校の挑戦

          きみが校長をやればいい 1年で国公立大合格者を0から20名にした定員割れ私立女子商業高校の挑戦 (柴山 翔太)

          友よ、静かに瞑れ (北方 謙三)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  いつも聴いている笑福亭鶴瓶さん、上柳昌彦さんのpodcast番組に北方謙三さんがゲストで出演していて、そこでのお話がとても面白く印象に残りました。  北方さんの著作は、かなり以前に何冊か読んだことがあります。  まだ “ハードボイルド” をお書きになっていたころですが、お話を聴いていると何とも懐かしく、往時の作品を読み直してみようと思い手に取った本です。  やはり、時代感でしょうか、そのころの「和製ハードボイルド

          友よ、静かに瞑れ (北方 謙三)

          新・地図のない旅 I (五木 寛之)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。  五木寛之さんのエッセイを見かけると、いまだについ手が伸びてしまいます。「地図のない旅」というタイトルの本ははるか昔読んだ記憶があるのですが、長い年月を経ての “新” 版です。  内容は、最近の五木さんの語りのとおりで、特に目新しい視点があるわけではないのですが、それでも日々の暮らしのなかでの気づきや想いを辿るにつけ、やはり気になるフレー

          新・地図のない旅 I (五木 寛之)

          パワハラ上司を科学する (津野 香奈美)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  いつも聴いている大竹まことさんのpodcast番組に著者の津野香奈美さんがゲスト出演していて、本書についてお話ししていました。  科学的データに基づくパワーハラスメントの発生要因や対策等の研究成果を体系的に整理し解説した著作です。  私が今まで勤務した会社でも少なからずパワハラは発生し、それらへの対応に関与してきた経験もあることから、この手の話題はちょっと気になって手に取ってみました。  数々の興味深い指摘があり

          パワハラ上司を科学する (津野 香奈美)

          動物たちは何をしゃべっているのか? (山極 寿一・鈴木 俊貴)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。  霊長類学者の山極寿一さんと若手動物言語学者の鈴木俊貴さんとの対談ですが、タイトルをひと目見て惹き付けられました。  類人猿や鳥類をはじめとしたさまざまな動物のコミュニケーションの最新研究成果から「ヒト」という生物の本性まで興味深い話題が尽きないのですが、それら中から、私の関心を惹いたくだりをいくつか覚えとして書き留めておきます。  ま

          動物たちは何をしゃべっているのか? (山極 寿一・鈴木 俊貴)

          カササギ殺人事件〈上・下〉(アンソニー・ホロヴィッツ)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  以前勤めていた会社の同僚の方が、アンソニー・ホロヴィッツの作品のファンで最新刊の感想を投稿していました。  本格推理小説の名手とのことですが、恥ずかしながら私はまだ読んだことがなかったので、彼の代表作をまずは手に取ってみたというわけです。  で、読み終えての感想です。  【本屋大賞翻訳小説部門第1位獲得! ついに5冠達成! !ミステリを愛するすべての人々に捧げる驚異の傑作】との売り文句でしたが、残念ながら、私には

          カササギ殺人事件〈上・下〉(アンソニー・ホロヴィッツ)

          新訳 ジュリアス・シーザー (シェイクスピア・河合 祥一郎 (翻訳))

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。  シェイクスピアの翻訳ものを読むのは、かなり久しぶりですね。  本編の新訳だけでなく、詳しい注釈やシェイクスピアが創作するのに参考にしたと思われる文献(プルタルコスの「英雄伝(対比列伝)」)の抄訳も載せられている1冊です。  そういった多彩な内容の本書ですが、その中から、私の印象に残ったくだりをいくつか覚えとして書き留めておきます。  

          新訳 ジュリアス・シーザー (シェイクスピア・河合 祥一郎 (翻訳))

          「利他」の生物学 適者生存を超える進化のドラマ (鈴木 正彦・末光 隆志)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  いつも利用している図書館の新着本リストで目についた本です。  進化や生物の不思議については結構関心があるので、気になって手に取ってみました。  著者の鈴木正彦さんは植物学者、末光隆志さんは動物学者で、お二人の共同作業で動植物の様々な “共生” の姿を紹介してくれます。  興味深い話が多々ありましたが、その中から特に印象に残ったものをいくつか覚えとして書き留めておきます。  まずは、第二章「ミトコンドリアと葉緑体を

          「利他」の生物学 適者生存を超える進化のドラマ (鈴木 正彦・末光 隆志)

          IKKO 人生十転び八起き。ケ・セラ・セラ (IKKO)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  いつも聴いている笑福亭鶴瓶さん、上柳昌彦さんのpodcast番組にIKKOさんがゲストで出演されて紹介していた本です。  IKKOさんの半生、そしてその中で培われてきたIKKOさんならではの考え方などに惹かれるものがあって手に取ってみました。  とても興味深いエピソードが満載ですが、それらのうちから印象に残ったところをいくつか書き留めておきます。  まずは、IKKOさんが40歳代、タレントとしての人気が急上昇して

          IKKO 人生十転び八起き。ケ・セラ・セラ (IKKO)

          能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ (安藤 寿康)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。  “遺伝子” や “ゲノム” の話題に関しては、最近は「食糧問題」の文脈から堤未果さんの「ルポ 食が壊れる 私たちは何を食べさせられるのか?」を読んでいます。  翻って本書は、「人間の遺伝」の最近の研究成果を紹介したものです。ただ、私がイメージしていた内容(「分子遺伝学」的なジャンル)とはかなり異なっていました。  本書は「行動遺伝学」

          能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ (安藤 寿康)

          はーばーらいと (吉本 ばなな)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  いつも聴いている大竹まことさんのpodcast番組に著者の吉本ばななさんがゲスト出演していて、本書についてお話ししていました。  実は、この歳になるまで吉本さんの著作は読んだことがなかったので、タイムリーなモチーフという興味もあって手に取ってみました。  小説なのでネタバレにならないよう本編からの引用は避けますが、テーマの対象は私が想像していたものとちょっと違っていました。  そのあたり、吉本さんは「あとがき」

          はーばーらいと (吉本 ばなな)