佐々田 法男

東京在住のビジネスマンです。30年ほど勤めたテレコム系会社を退職し、BPOビジネス会社…

佐々田 法男

東京在住のビジネスマンです。30年ほど勤めたテレコム系会社を退職し、BPOビジネス会社を経て現在はグループの電力関係の会社で働いています。他のBlog(https://blog.goo.ne.jp/sasada)で公開中の読書メモの転載の他、折々のトピックも書き留めています。

マガジン

  • OMOI-KOMI 我流の作法 -読書の覚え-

    私の読書の覚えとして、読後感や引用を書き留めたものです。

  • ひとつ覚えのススメ -Shopping-

    買物・外食等の覚えです

  • ひとつ覚えのススメ -考えるヒント-

    新聞や雑誌の記事を材料に、思い浮かんだことを書き留めています

  • ひとつ覚えのススメ -雑感徒然-

    ノンジャンルの雑感です

最近の記事

人類の起源 - 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」 (篠田 謙一)

(注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  会社の大先輩がSNSで紹介されていて気になった本です。  いつもの図書館に所蔵されていたので、さっそく借りて読んでみました。最新の遺伝子研究の成果から人類誕生以降の足跡を顕かにしようと試みた著作です。  さっそく数多くの私の興味を惹いたところから、いくつか覚えに書き留めておきましょう。  まずは、「ホモ・サピエンス」の起源に関する最新の研究成果です。  このあたり、化石の形状や年代推定だけでなく、DNAやアミ

    • ルポ 誰が国語力を殺すのか (石井 光太)

      (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  いつも聴いている大竹まことさんのpodcastの番組に著者の石井光太さんがゲスト出演していて、本書の紹介をしていました。  石井さんの著作は、以前にも「ルポ 自助2020- ― 頼りにならないこの国で」という本を読んだことがあります。本書も前作と同様に、石井さんの現場に入り込んだ渾身の取材からの多面的な考察は刺激に富んでいて、なかなかに面白いものがあります。  その中から、私の関心を惹いたところをいくつか書き留め

      • 歌枕殺人事件 (内田 康夫)

        (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  かなり以前に読んだ内田康夫さんの “浅見光彦シリーズ” ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。  今回は “宮城” です。  宮城(仙台)は、今勤務している会社でも、以前勤めていた会社でも拠点があったので年に数回は訪れていました。  ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、この作品の主な舞台は「多賀城」。仙台からそれほど離れていないので、光彦

        • プリズン・ドクター (おおたわ 史絵)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  いつも聴いている大竹まことさんのpodcast番組に著者のおおたわ史絵さんがゲスト出演していて、本書の紹介をしていました。  刑事施設内の職場という特殊な環境下での経験を綴ったエッセイはとても興味深いものがありました。  その中で語られたエピソードや思うことの中から、私の関心を特に惹いたところをひとつ書き留めておきます。  矯正医官として被収容者と診察を通して接する中で、おおたわさんが痛感した日本の医療の現状の一

        人類の起源 - 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」 (篠田 謙一)

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        記事

          『失敗の本質』を語る なぜ戦史に学ぶのか (野中 郁次郎)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  いつも利用している図書館の新着本リストで目に付いた本です。  野中郁次郎教授の著作は、今までも有名な「失敗の本質」を皮切りに「知識創造企業」「戦略の本質」等々、何冊か読んでいます。  本書は、数々の著作で語られた野中教授の戦略理論等を俯瞰するとともに、それらの研究の背景やプロセス等につき、野中教授自身が語ったものだということで大いに関心を持ちました。  予想どおり興味を惹いたところは数多くありましたが、その中か

          『失敗の本質』を語る なぜ戦史に学ぶのか (野中 郁次郎)

          平家伝説殺人事件 (内田 康夫)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  このところ、かなり以前に読んだ内田康夫さんの “浅見光彦シリーズ” の中から私の出張先が舞台となった作品を読んでいます。  その流れで、先日、シリーズ第一作目となる「後鳥羽伝説札事件」を読んだのですが、まだ少々尖がっていたころの内田さんの筆致を目にし、その後の変化の道程が気になりました。  ということで、「出張先フォロー」から外れますが、第二作目ではどんな感じかと手に取った次第です。  ネタバレになるとまずいので

          平家伝説殺人事件 (内田 康夫)

          水のない川 暗渠でたどる東京案内 (本田 創)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。  こういう感じの “街歩き” 本は、今から15年以上前に読んだ中沢新一さんの「アースダイバー 」、最近では、高橋源一郎さんの「失われたTOKIOを求めて」等を読んだことがありますが、本書は「暗渠」をテーマに東京を巡ります。  まず、序章「暗渠スケープと景観・空間・時間」で本田創さんはこう語っています。  時代を追ったその街・土地の変化の様はとても重層的で興味深

          水のない川 暗渠でたどる東京案内 (本田 創)

          米朝らくごの舞台裏 (小佐田 定雄)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  SNSで紹介されていたので目に付いた本です。  私は「落語」は結構好きな方で、その中でも「三代目桂米朝」師匠はお気に入りの噺家さんの一人です。  もちろん “人間国宝” でいらっしゃるので言うまでもありませんが、その上品な芸風と演目の幅広さでは上方の他の噺家さんとは一線を画していましたね。  本書は、米朝師匠にまつわる数々のエピソードを記したものですが、著者が落語作家として米朝師匠、枝雀師匠の近くで活躍されていた

          米朝らくごの舞台裏 (小佐田 定雄)

          遺譜 浅見光彦最後の事件 上・下 (内田 康夫)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  このところ、かなり以前に読んだ内田康夫さんの “浅見光彦シリーズ” の中から、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみているのですが、図書館でそれに該当する本を探していたおり、目についた作品です。  ともかく “浅見光彦最後の事件” という副題はインパクト十分ですね。まんまと内田さんの餌に食らいついてしまった気分です。  ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、主な舞台は浅

          遺譜 浅見光彦最後の事件 上・下 (内田 康夫)

          世界珍食紀行 (山田 七絵)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  たまたま、となりの自治体の図書館に寄った際、新着図書の棚で目についた本です。  この手の内容の本はいくつもありそうですが、編者の山田七絵さんが開発途上国の専門家(アジア経済研究所新領域研究センター環境・資源研究グループ研究員)だということで、よくある奇を衒ったものとはちょっと違った感じではないかと興味をもって読んでみました。  そういえば本書は、私がいつも聞いている大竹まことさんのpodcast番組に以前山田さん

          世界珍食紀行 (山田 七絵)

          世間とズレちゃうのはしょうがない (養老 孟司・伊集院 光)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  養老孟司さんと伊集院光さんの対談本です。  いつも聞いているピーター・バラカンさんのpodcast番組で伊集院さんがゲスト出演したとき紹介していたので、気になって手に取ってみました。  昨今の新型コロナ禍に対する日本人の行動様式を語る際、“同調圧力” とか “世間” といった言葉を耳にすることが多くなりましたね。  そのわが国において隠然たる影響力を持つ “世間” との折り合いのつけ方を、まさに世間とのズレを自覚

          世間とズレちゃうのはしょうがない (養老 孟司・伊集院 光)

          べつに怒ってない (武田 砂鉄)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。  著者の武田砂鉄さんの本はちょっと前に「マチズモを削り取れ」を読んでいます。なかなか面白い感性をお持ちのように感じたので、この本にもトライしてみました。こちらは、かなり “くだけた” エッセイ集です。  ビジネス雑誌に連載したものの再録とのことで、正直なところ、合う合わない、多種多様、玉石混交な内容です。  とはいえ、ここで部分的であってもその内容を紹介してしま

          べつに怒ってない (武田 砂鉄)

          6ヵ国転校生 ナージャの発見 (キリーロバ・ナージャ)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  いつも聴いている茂木健一郎さんのpodcast番組に著者のキリーロバ・ナージャさんがゲスト出演していて、本書の紹介をしていました。  ナージャさんは、現在クリエイティブ・ディレクターとして活躍中ですが、小学生になって以降、ご両親の仕事の関係で6ヵ国を巡る転校を経験しました。  その時の体験を中心に、各国の教育の実態を紹介した本書の内容は、知らなかったことも多くとても興味深いものでした。  それらの中から、特に私の

          6ヵ国転校生 ナージャの発見 (キリーロバ・ナージャ)

          江田島殺人事件 (内田 康夫)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  かなり以前によく読んでいた内田康夫さんの “浅見光彦シリーズ” ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。  今回も “広島” を選んでみました。  広島関係では、先に「後鳥羽伝説殺人事件」を読んだのですが、作品の舞台はピンポイントで私が出張で訪れた所ではありませんでした。なので、直接訪れたところが登場している作品を探し出してリベンジしたというわけです。

          江田島殺人事件 (内田 康夫)

          後鳥羽伝説殺人事件 (内田 康夫)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  かなり以前によく読んでいた内田康夫さんの “浅見光彦シリーズ” ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。  今回は “広島” です。  ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、この作品の舞台は広島といっても出張先のある「広島市内」ではなく、県の東部の「尾道市」や県北の「三次市」周辺ですから、馴染みの場所は登場しませんでした。  それでも今回手

          後鳥羽伝説殺人事件 (内田 康夫)

          「専門家」とは誰か (村上 陽一郎 編)

          (注:本稿は、2023年に初投稿したものの再録です。)  いつも利用している図書館の新着本リストで目に付いた本です。  編者の村上陽一郎さんの著作は、最近の「エリートと教養-ポストコロナの日本考」をはじめ、いままでも何冊か読んでいます。  本書は、「専門家」をテーマに、科学・歴史・メディア等さまざまな分野の “専門家” による論考を採録したものです。  流石に “素人” である私には、なかなか議論についていくことが出来なかったところもありましたが、それでも数多くの気づき

          「専門家」とは誰か (村上 陽一郎 編)