OMOI-KOMI 我流の作法 -読書の覚え-

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敗因と (金子 達仁 他)

 私自身サッカーは大好きなので(とはいっても、今は到底プレーはできませんが、)ちょっと気になって手に取った本です。

 サッカー関係のルポでは定評のある金子達仁氏をはじめ、3名のライターによる2006年ドイツワールドカップ日本代表をテーマにしたノンフィクションです。

 ワールドカップでの一次予選敗退の原因を、のべ50人の選手・関係者をインタビューから解き起こそうとしたものですが、概ね一般的に流布

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なぜ日本人は劣化したか (香山 リカ)

 著者の香山リカ氏は、各種メディアへの露出の多い精神科医です。
 新書版を中心に数多くの著作があるようですが、今までは1冊も読んだことはありませんでした。本書は、たまたま図書館の「新着図書」の棚にあったので手にとってみたのです。

 内容は、最近の日本の社会的な傾向を「劣化」というコンセプトで括りだし、その背景や問題点等を論じたものです。
 「活字の劣化」「モラルの劣化」「若者の『生きる力』の劣化

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知識創造企業 (野中郁次郎/竹内弘高)

日本企業の成功著者の野中郁次郎・竹内弘高両氏は、序文において、本書で明らかにしたひとつの結論を以下のとおり端的に表明しています。

(pⅱより引用) この本の中で我々が主張しているのは、日本企業は「組織的知識創造」の技能・技術によって成功してきたのだ、ということである。組織的知識創造とは、新しい知識を創り出し、組織全体に広め、製品やサービスあるいは業務システムに具体化する組織全体の能力のことである

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悪の読書術 (福田 和也)

 読書案内の類だろうと思って手に取ってみたのですが、期待していたものとは異なる視点で書かれたものでした。

 本書において著者は、「社交的価値」とやらに重きをおいているようです。

(p95より引用) 無垢さや無意識は、社交的価値の世界においては、もっとも恥ずべき、許し難いものなのです。

 その「社交的」という視点(著者によると「世間の視点」)から、著者なりの「読書の見え方/見せ方」を縷々書き連

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新・風に吹かれて (五木 寛之)

 五木寛之氏ももう70歳半ばとのとこと。(本投稿は10年以上前のブログ記事の再投稿なので、今はもう88歳におなりです)

 中学時代に初めて氏のエッセイ(確か「地図のない旅」だったか・・・)を手に取り、今から30年ほど前(これも今では40年以上前です)、大学の入学式の後、記念講演を聞いた覚えがあります。
 五木氏の本は、最近では「蓮如」とか「知の休日」とかを読んでいます。

 今度の本は、五木氏の

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経済学的思考のセンス ― お金がない人を助けるには (大竹 文雄)

成果主義 本書のようなコンセプトの経済学入門書は最近よく見られますね。経済学の「実社会への適用例」を説明して、経済学の位置づけ・意味づけを再認識させようという狙いのものです。
 似たようなコンセプトの本としては、以前読んだ「これも経済学だ!」、「ヤバい経済学」といったものがあります。

 著者は、「経済的思考法」として2つの概念を重視します。
 ひとつは「インセンティブ」。

(p xiiiより引

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ニセモノはなぜ、人を騙すのか? (中島 誠之助)

 筆者の中島誠之助氏は、人気テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」にも登場している古美術鑑定家です。

 本書は、その中島氏が、「ニセモノ」をテーマに語った軽い読み物です。

 古美術の真贋に限らず、今のご時世、詐欺や詐欺まがいの事件は後を絶ちません。中島氏が語る「ニセモノにひっかかる方程式」です。

(p19より引用) 懐があったかく、骨董をほしがっているが不勉強な人間に、「儲かるよ」と甘く囁く。こ

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日本を教育した人々 (齋藤 孝)

日本を教育した松陰 著者の齋藤孝氏が、幕末から現代にかけて「日本を教育した」人物4人をとりあげ、それぞれの人物が残した教育的功績を辿ったものです。

 まず紹介されているのは、幕末期の「吉田松陰」です。
 言うまでもなく、吉田松陰(1830~59)は、幕末の長州藩に生れた思想家・教育者です。幼い頃から叔父玉木文之進らから教育をうけ、1839年(天保10)9歳にして藩校明倫館で山鹿流兵学を講義、翌年

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ぼちぼち結論 (養老 孟司)

個性 著者の養老孟司氏は、「バカの壁」をはじめとして、最近とみに多くの著作が評判になっている解剖学者です。

 本書は、その著者が雑誌「中央公論」連載したエッセイ?をまとめたものです。雑誌の色でもあるのでしょうが、なかなかザックリと思い切った言い様が並んでいます。
 どうにも同意できないというようなものもあれば、なるほどという気付きを与えてくれるコメントもありました。

 たとえば、最近、教育問題

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決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (國貞 克則)

 この本も少し前のベストセラーです。

 いわゆる「財務3表」、具体的には、損益計算書(PL)・貸借対照表(BS)・キャッシュフロー計算書(CF)の仕組みを「3表の『つながり』」に着目して解説した会計の入門書です。

 私もかなり昔になりますが、30年ほど前、会社の資金計画部門に勤務していたことがあり、この3表をセットにした財務の見方の重要性は常々感じていました。
 当時は「資金計画(資金運用表・

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