【過去記事/番外編】20160124 花野の舞い

これはブログではなくfbに載せていた文章。タイトルは今考えた。笑

仕事の同僚や上司とはSNSで繋がらないように、と意図していたのだが、人伝てに当時の上司がこの文章を読んだみたいで、「あなたは書き手になりたい人だったの?」と突然尋ねられたことがあった。適当に誤魔化したのを、今でも覚えている。

そして、蜷川幸雄にまつわる思い出と、舞台と観客の関係性については、ずっと書きたいと思っているテーマだな、

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ありがとうございます

写真の神様の試練を受けた話(記憶に残っている撮影エピソード5 蜷川幸雄さんの稽古場)

僕がカメラマンとして独立したのは2006年1月でした。その年の5月に渋谷のシアターコクーンで上演された「白夜のワルキューレ」という作・野田秀樹さん、演出・蜷川幸雄さんの舞台作品の稽古場撮影カメラマンとして参加させていただきました。稽古場には何日か通い、時には蜷川幸雄さんの隣に陣取り撮影をさせていただくという幸運にも恵まれました。蜷川さんの役者の魂を揺さぶる言葉。蜷川さんの演出でドンドン変わっていく

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2020年5月18日

DEZERT、ライヴハウス救済プロジェクト始動「大切な場所の一つをいち早く守りたい」
大きな力になると良いね。
https://www.barks.jp/news/?id=1000182651

鬼龍院翔が現在時刻を伝え続ける24時間動画無限ライブ配信スタート
挑戦し続ける凄さがここにある。
https://www.barks.jp/news/?id=1000182670

YOSHIKI、日経新

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舞台『海辺のカフカ』を観て

昨年観た舞台『海辺のカフカ』のことを何度も何度も思い出す。15歳。旅立ち。父親。生い立ち。別れ。孤独。告白。人間の寂しさがすべて詰まったような優しい話だ。蜷川幸雄さん演出で世界で再演を重ね、ついに昨年が最終公演となった。私は村上春樹さんがだいすきで……と恥ずかしげもなく言えるほどだいすきなので、念願叶っての観劇だった。どの場面も、どの光も、苦しいほど美しかった。

  私は今は、ひとが抱えられるほ

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卯月13日 青

数年前は役者になる事を志していて、劇団に入ったり、舞台を観に行ったりしていた。2014年の6月頃に上演されていた舞台『海辺のカフカ』。村上春樹さん原作の小説で、蜷川幸雄さんが演出を務めた舞台である。その話をしようと思う。

宮沢りえの、あの青い目を、何度も思い出す。あれはりえさんだけの力量ではなく、舞台芸術など様々なものの力が加わった霊的に美しい光景だった。本当に驚いた。たまたま運がよく前から3列

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いや~ん!えっち!
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インタビューの準備は何をするべきか。『坂東三津五郎 踊りの愉しみ』の場合。

インタビューが大好きだった。

 インタビューされるのがではない。自分がインタビュアーとなって、人に話を聞くのが好きだった。

 私の二十代は、インタビューの仕事が多かった。
 編集会議で企画が通れば、できるだけライターさんには依頼せずに、自分自身で話を聞きいった。原稿を書き、写真を選び見出しやキャプションを書くことに追われていた。

 思い出に残るインタビューは数々あるけれども、この仕事で中村勘

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「好き」って言い言葉ですね!
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【劇評166】豪華絢爛な音楽劇。高橋一生、浦井健治が人間の欲望と狂気を描く。☆★★★★

趣向と綯い交ぜの戯曲である。

 井上ひさしの『天保一二年のシェイクスピア』はシェイクスピアの全作品を、『天保水滸伝』の世界に落とし込んだ芝居である。

 元の講談に特に説明はいらないだろう。やくざの一家が対立する単純な筋に、リア王やロミオとジュリエットやリチャード三世やオセロの人間関係を、井上は超絶技巧のような手さばきで織り込んでいった。

 そのため、蜷川幸雄やいのうえひでのりの演出で、この作

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「好き」って言い言葉ですね!
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今日は浅草歌舞伎へは行かずに、来年の講義の原稿を整理する。第四章は、蜷川幸雄演出、野村萬斎主演による『オイディプス王』です。

「好き」って言い言葉ですね!

俳優の放心をあえて写す。写真家、細野晋司の発見。

蜷川幸雄がコクーンで活躍した時期を細野晋司が撮影した『Passion』が興味深く思えた。これもよいきっかけと思い、舞台から楽屋へ戻った俳優を撮影した『知らない顔』を求めてみた。

 緒形拳からはじまって吉田日出子まで。
 このなかの半数くらいの俳優は、直接お目にかかったことがある。稽古場や周辺での取材がほとんどで、楽屋で会った俳優は十人内外だろう。歌舞伎俳優は楽屋が応接間のようなものなので、勘三郎

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「好き」って言い言葉ですね!
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蜷川幸雄の世界観はコロスにある。

蜷川幸雄は何を考えていたのだろう。

 人間は危機的な状況にある。それは、人類の誕生から始まったことで、現在に至っている。未来もまた、この状況は続くだろう。

 これは蜷川の世界観であり、蜷川の舞台を撮り続けてきた細野晋司にも引き継がれたように思われる。
 
 細野の近作『PASSION』には、蜷川がもっとも輝かしい中期の時代、渋谷のシアターコクーン芸術監督だった頃の舞台写真が収められている。

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「好き」って言い言葉ですね!
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