コミュニケーションの話

「コミュニケーションは努力だよ、だから自分から手を伸ばして相手の手を握りに行かなきゃいけないよ」演出家蜷川幸雄さんは、かなりシャイだったと自他共に認めていた方でした。

地位や名声、ある種の権威がついて来ると、人とのコミュニケーションはさらに大変になってきます。相手も緊張しますし。

蜷川幸雄さんは、人と話すときは、「勝手についてきてる色々な権威を自分から脱ぎ、同じ地平に立っていることを示さないといけない」とおっしゃっていました。


「俺だって緊張するんだよ笑」「例えば誰かと対談がある時は、今日はやっぱり行きたくないなあとグズグズしてる、だけどそういうのを乗り越える事で新しい自分に出会えるかもしれない、そう奮い立たせているんだよ」と。

新しい人との出会いだけでなく、長く一緒に何か仕事をしていても、「人間同士が出会って何かを作りあうってことは、あるところはちゃんと言う、だけど他人の意見も聞き、あるときは引っ込み、あるときは正しいと思うことを選んでいくという、そういうことを繰り返し、そして、いろんな想像力をはたらかせながら、すすんでいくしかない、コミュニケーションの努力をするしかないんだ」 「ものづくりの現場は8割がコミュニケーション」とおっしゃっていました。

海外で仕事をすると特に痛感します。蜷川実花も本当にコミュニケーションの努力をしているなあといつも感じます。大変な時に僕は「コミュニケーションは努力だよ」という幸雄さんの言葉を思い出すようにしています。 #蜷川幸雄 #稽古場から
#蜷川実花

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