蜷川実花と働く「自分の評価を自分でできるようにがんばる」


かつて蜷川幸雄さんがこう言った。

「自分の評価は自分でできるようになれ。

舞台の幕が開くと様々な評判が押し寄せてくる。

評論家の無責任なもの、お客さんのストレートなもの様々だ。

時に自分で思っている以上の良い評判になったり、
的はずれな批評もでてくる。

そういったものに惑わされないように、
舞台稽古初日(本番直前のリハーサル)で自己採点を行うようにしている」


自分の評価を正しく自分自身で行うのは、本当に難しいことですよね。

アーティスト、俳優、世界に自分の名前で対峙しているすべての人たちは特に。

SNSの影響の強さに飲み込まれないようにとどれだけ気をつけていても、そう簡単には行かないです。

蜷川実花もしかり。

どれだけ良いものができたと自信をもっていても、悪い評判に正直とても落ち込んでいることもあるでしょう。

また、蜷川は「耳に素敵な良い評判も諸刃の剣。時として自分を過大評価してしまうことになってしまう」と良く言ってます。

自分で自信をもって良いものができたと思えるものでも、
必ず悪い評判はでますし、
また逆にものすごく褒めたたえてくれる良い評判もでてくることもあります。
今はSNSでみんなが評論家のような気持ちで様々な言葉を気軽に投げることができます。

大事なことは、多くの人の評判が耳に届く前に、自分たちのつくったものを自分たち自身できちんと評価すること、これは訓練するしかないよなあと思っています。
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