前山 貴茂

アマゾン「ベスト500レビュアー」のサラリーマン書評家。 ビジネス書を10年で2,00…

前山 貴茂

アマゾン「ベスト500レビュアー」のサラリーマン書評家。 ビジネス書を10年で2,000冊、マンガ・ラノベを1,000冊/年読む読書家。 年収400万円でも40歳までに貯金3,000万円以上を実現。 高校をビリ大学をトップ九電工にトップ入社も出向しビリ社員。 「すぐ動く」が武器。

最近の記事

外との間に自由なスペースを持つと、成長の余地が生まれます

アートでは、余白がすべてだ。『余白思考 アートとデザインのプロがビジネスで大事にしている「ロジカル」を超える技術』を読むと、ビジネスにおいても、余白の大事さがわかります。 今、日本ではビジネスが縮小しています。日本の人口が減少し、規模がどんどん収縮しているからです。収縮している日本でビジネスを発展させるには、アートの力に頼るしかありません。 ユーザーの視点から考えるデザイン思考より、自分自身の経験を基にコンセプトを導き出すアート思考にシフトする必要があります。そのために必要な

    • 2040年以降、日本は6都市以外には住めなくなるでしょう

      未来予測で大事なのは未来そのものではない。予測を認識してどんな対策をするかだ。『「働き手不足1100万人」の衝撃 2040年の日本が直面する危機と“希望”』を読んで、日本の危機感の無さに啞然としました。 2040年には、日本の働き手が1100万人も不足するという予測が出ています。働き手が不足すると、生活を維持するためのサービスを受けられなくなります。 今のサービスを維持するには、「機械化・自動化」「ワーキッシュアウト」「シニアの小さな活動」「仕事におけるムダ改革」の4つの打開

      • 「市場資本主義は道具にすぎない」にお金から解放されるヒントが隠されています

        お金で一つだけ留意して欲しいのは、お金に囚われているだけでは幸せになれないことです。『2050年を生きる僕らのマニフェスト 「お金」からの解放』を読むと、お金だけで幸せになれないことがわかります。 お金で幸せになれるのか。「研究の結果からは、収入が高くなるほど、幸せな気分になることが示された」とあるように、お金があればあるほど、幸せになれる確率は上がります。 ただ、年収を上げるために、借金をして大学に行く選択には気をつけた方がいいです。借金をすると、リスクのある起業家になるよ

        • 自分を守るのは自分しかいません

          人生で一つだけ留意して欲しいのは、自分で自分を守ることです。『またうっかり、自分を後回しにするところだった』は、自分で自分を守ることの大切さを教えてくれます。 「人生がつまらないのは、その考え方がつまらい」と言われているように、自分の考え方次第で人生は変わってきます。幸福も同様に、他の人と比べるものではなく、自分の心の中にあるものです。 人生は、忍苦や忍耐などに苦しめられるものではありません。「苦しみこそが人生である」と日本人の多くは思っていますが、苦しみは苦しみでしかないの

        外との間に自由なスペースを持つと、成長の余地が生まれます

          会社を手放す選択も、40代でソフト老害にならないためには必要かも

          仕事で大事なのは仕事そのものではない。誰がどんな仕事をするかだ。『仕事の辞め方』を読むと、そんな言葉が浮かんできます。 会社に執着する人生は、会社を辞めた途端に虚しくなるものです。人生を変えるには、何かを手放す必要があります。選択肢の一つとして、「仕事を辞める」のもアリかと思います。 なぜなら、会社に執着する人間は、40代でソフト老害になる可能性が高いからです。老害と呼ばれてまで、会社にしがみつく必要はないのです。 ある意味、会社で出世をしてきた人たちは、「努力を努力と思わな

          会社を手放す選択も、40代でソフト老害にならないためには必要かも

          夫の家事の参加率によって妻の幸福度は変わります

          共働きでは、考えないことがすべてです。『共働き・共育て家族マーケティング 進化するイマドキ家族のニーズをつかむ』を読んで、共働き夫婦のタスクが専業主婦の夫婦とは違い格段に多いことがわかります。 共働き夫婦のタスクが多いのは、妻の仕事時間を家事に充てられないからです。タスクに押し潰されそうな共働き夫婦が多いのが現状です。タスクに押し潰されないようにするには、タスク自体を減らすか、余力を残せるように「考えない」戦略が必要です。 先入観を捨てたり、子ども基点をやめたり、夫婦でシェア

          夫の家事の参加率によって妻の幸福度は変わります

          ヨーロッパ・ロシアは衰退し、中国は停滞し、アメリカは成長する中、日本はますます特殊な国になっていく

          未来で大事なのは未来そのものではない。現在をどう受け止めるのかだと、『2050年の世界 見えない未来の考え方』は語ってます。 2050年は約30年後、つまり世代が変わる期間です。今はアメリカとヨーロッパの時代ですが、2050年には新興国の時代となります。人口動態が変わるためです。アメリカは微増ですがヨーロッパと中国は少子高齢化に陥り、新興国の人口増加が顕著に表れてくるからです。 世界は中間層が支配するようになります。2050年は中間層が最大化するからです。その中でも、新興国の

          ヨーロッパ・ロシアは衰退し、中国は停滞し、アメリカは成長する中、日本はますます特殊な国になっていく

          「転生」ブームのように、自分の人生をやり直してみたらどうなるのでしょう

          人生では、経験がすべてだと、『もし私が人生をやり直せたら』を読んで思いました。 「人生をやり直したい」と思ったことはないでしょうか。前山は常に思っていました。恋愛、受験、就職など後悔だらけの半生だからです。ただ、いくらやり直そうと人生を幼児期からシミュレーションしても、結局は同じような結末に陥ってしまうのです。 それはいくら人生をやり直しても、自分の価値観が変わっていないので、同じことをくり返してしまうからです。人生を変えるには、著者のように自分の人生の挫折を分析し、より良い

          「転生」ブームのように、自分の人生をやり直してみたらどうなるのでしょう

          サラリーマンでも起業をするように仕事をすれば、飛躍的に成長できます

          起業で一つだけ留意して欲しいのは、一緒に起業する仲間は、友人や家族ではなく知らない人の方がいいという事実です。なぜなら知らない人と起業したほうが多様性を担保できるため、成功する可能性が高いからです。『すべては「起業」である 正しい判断を導くための最高の思考法』には、起業を成功に導くための方法が載っています。 「どうすれば起業で成功できるのか?」を考え、解決するための方法を模索するだけで、停滞しているサラリーマンですら成長することができます。起業にはそれだけのパワーがあるのです

          サラリーマンでも起業をするように仕事をすれば、飛躍的に成長できます

          「残り時間からやりたいことを考える」に、自分の優先順位を変更する必要性を認識しました。『55歳からやりたいことを全部やる!時間術』

          『55歳からやりたいことを全部やる!時間術』は、残り時間を認識することで実現率を高めるためのビジネス書です。 「効率よりも時間の質」「仕事時間は60歳で5時間、70歳で3時間」「55歳からは会社の人とはつき合わないと決める」など、定年後は仕事の割合を減らす必要があることを示しています。 「友だちだからこそ、一線を引くのが大人の友だちづき合い」は、会社の人だけでなく、友だちもつき合い方を制限する必要があります。 そのために必要なのが「断りのルール」です。 「仕事以外の外

          「残り時間からやりたいことを考える」に、自分の優先順位を変更する必要性を認識しました。『55歳からやりたいことを全部やる!時間術』

          意外にも、休息が生産性を高めるのです。『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』

          『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』は、休息の取り方と有用性を説いたビジネス書です。 「燃え尽き症候群:適切に管理されていない慢性的な職場ストレスに起因するもの」「高尚な余暇は、足るを知る時間だ」「忙しさ:成果を加味しない生産性の指標にすぎない」など、有意義な余暇を取るための方法がわかります。 特に「時間に付加価値ができ、換金できるようになったため、余暇の付加価値が下がったのだ」は、サラリーマンが余暇の時間を大事にしない理由が書かれて

          意外にも、休息が生産性を高めるのです。『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』

          習慣を怖いモノと認識できなければ、習慣に人間はダメにされてしまうでしょう。『習慣と脳の科学 どうしても変えられないのはどうしてか』

          『習慣と脳の科学 どうしても変えられないのはどうしてか』は、習慣の怖さを教えてくれるビジネス書です。 「習慣とは特定の刺激や状況によって自動的に引き起こされる行動や思考である」「学習は外界に対する予測がどの程度外れたかによって決まる」「自制心を訓練する効果は基本的にゼロになるようだ」など、習慣を相手にすると、自制心は意味を持たないことを示しています。 特に「過去に学習された習慣がいったん失われたように見えて、また戻ってくる」は、ダイエット失敗のように、過去のドカ食いの習慣

          習慣を怖いモノと認識できなければ、習慣に人間はダメにされてしまうでしょう。『習慣と脳の科学 どうしても変えられないのはどうしてか』

          未来を予測するための法則が学べます。『田坂広志 人類の未来を語る 未来を予見する「12の洞察」』

          『田坂広志 人類の未来を語る 未来を予見する「12の洞察」』は、未来を予測するために必要な方法を教えてくれるビジネス書です。 「ヘーゲルの弁証法:古く懐かしいものが、新たな価値を伴って復活してくる」「対立物の相互浸透による発展の法則:対立し、競っているもの同士は、互いに、似てくる」「合理的利他主義:他人に尽くすことが、自分の利益にもなる」など、世の中の流れを具体的な法則で学ぶことができます。 特に「現在の動きは、必ず、将来、反転する」は、「否定→変化→否定の否定」という流

          未来を予測するための法則が学べます。『田坂広志 人類の未来を語る 未来を予見する「12の洞察」』

          「小説を読むという行為は、かなりヘンなことだということは、自覚したほうがいい」に笑いました。『百冊で耕す <自由に、なる>ための読書術』

          『百冊で耕す <自由に、なる>ための読書術』は、読書の効能をうたったビジネス書です。 「速読するのは、静かに精読するためだ」「読書とは痕跡のことだ/著者とつきあうことだ/自分の感情、思考、その痕跡を残す」「本を読むとは、結局、人類を信じるということだ」など、本を読むことの本当の意味を教えてくれます。 特に「読書とは、問いを、自分で言葉にできるようにする、遠回りの、しかし確実なトレーニングだ」は、読書を問いのための訓練道具にすることを推奨しています。 「本ににじりよってい

          「小説を読むという行為は、かなりヘンなことだということは、自覚したほうがいい」に笑いました。『百冊で耕す <自由に、なる>ための読書術』

          「子ども(を持つこと)は人々の生活に喜びをもたらさない」に衝撃を受けました。『HELP! 「人生をなんとかしたい」あなたのための現実的な提案』

          『HELP! 「人生をなんとかしたい」あなたのための現実的な提案』は、自分の幸福を追求するためのビジネス書です。 「早期の失敗は物事が進行中であることを示すフィードバックであると考えるのだ」「後で悔やむのは何をしたかではなく、何もしなかったことの方なのである」「ほとんどの人にとって、親であることは満足感を味わう要因とはならず、むしろ満足感を減少させている」など、幸福の原理原則を教えてくれます。 特に「人間は多様性を大切にしながらも、自分とよく似た人たちの集団に入りたがると

          「子ども(を持つこと)は人々の生活に喜びをもたらさない」に衝撃を受けました。『HELP! 「人生をなんとかしたい」あなたのための現実的な提案』

          この本の型を利用するだけで、良質な文章を書くことができます。『ぶっつけ小論文』

          『ぶっつけ小論文』は、文章の型をマスターするだけで、人に読まれる文章を生み出すことができるビジネス書です。 「論文の基本:YESかNO→何かの命題に対して賛成か反対かを論じるもの」「まだだれも言っていないことを述べなければならない」「できるだけ一つの項目に絞り、それを深めていく」など、文章のパターンを学ぶことができます。 特に「小論文の質はメモと構成で決まる」は、メモの使い方で小論文の質が変わってくることを示しています。 「まず定義を考えろ」「視野を広く」「原因・背景・

          この本の型を利用するだけで、良質な文章を書くことができます。『ぶっつけ小論文』