小笠原鳥類(生物多様性と現代詩)

本『吉岡実を読め!』(ライトバース出版、2024。2刷ができました)を、吉岡実の詩を読…

小笠原鳥類(生物多様性と現代詩)

本『吉岡実を読め!』(ライトバース出版、2024。2刷ができました)を、吉岡実の詩を読んで、書きました ブログは https://tomo-dati.jugem.jp/

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雑誌と本(2024年6月25日。6月28日、7月2日追記)

note「Σ詩ぐ魔」特別号(2024年6月25日) 責任編集 ルドンと水木しげるについて書いて、編集後記を書きました note「Σ詩ぐ魔」10号(2024年6月9日) 「こんにちは」 「現代詩手帖」2024年7月号(思潮社、2024年6月28日発売) 特集「散文詩の自由」。野村喜和夫さん編「戦後散文詩アンソロジー」に、小笠原鳥類「腐敗水族館」 それから、神尾和寿さんの詩書月評「今も書かずにはいられない」で、小笠原鳥類『吉岡実を読め!』についても書いていただいています 詩

    • 楽器を演奏することと、楽器を描くこと

      千足伸行 監修のカタログ『デューラー展 水彩・素描・版画』(1992)。銅版画の「バグパイプを吹く人」211ページ、木版画の「リュートを描く画家」319ページ。楽器は、音もいいし、見ていても、いい

      • 同じ年

        千足伸行 監修のカタログ『デューラー展 水彩・素描・版画』(1992)。銅版画の、下村耕史の解説、150ページ「この《大きな馬》がデューラーの同年の《小さな馬》と対をなす作品であることは、明らかである。」大きな馬の絵は151ページ、小さな馬の絵は、その前の、149ページ。この2枚の絵の中に「1505」と数字が書かれてある

        • かささぎ

          千足伸行 監修のカタログ『デューラー展 水彩・素描・版画』(1992)。銅版画の、岡部由紀子の解説、92ページ「フライパンを手に持った料理人の肩に鵲が止まり、料理人は鵲の方を驚いたように見ている。」かささぎの渡せる橋に置く霜。

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        • デューラーの版画、それから、動物
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        記事

          動物!

          越宏一『ヨーロッパ美術史講義 デューラーの芸術』(岩波書店、「岩波セミナーブックス」、2012)。107ページ、「動物たちのために、デューラーは入念な、細部にわたる自然研究を行なった。」「デューラーはそもそも、動物に対して熱狂的な情熱を持っていた画家である。」動物!動物!動物!

          SF巨大生物の島

          越宏一『ヨーロッパ美術史講義 デューラーの芸術』(岩波書店、「岩波セミナーブックス」、2012)。46ページ、「動物の習作がある。例えば、巨大な《蟹》(図35)の図である。」同じページで「図35 デューラー《蟹》」を見ることができる

          歴史

          『クロニック世界全史』(講談社、1994)は、カラーもしくは白黒の、絵もしくは写真を、たくさん見ることができる本である。新聞にも似ているレイアウト。「1506-08」(396~397ページ)の見出しの1つ、「デューラー,ドイツにルネサンスを伝える」(イタリアに滞在して、ドイツに帰ってきた)。「画家で版画家のアルブレヒト・デューラー(1471~1528)」、「木版画家として名声を博していた」、「銅版画にも多くの傑作を残す」

          「じっと考え込んでいる翼をもった人物」と「さまざまなもの」と、キリコ

          『リーダーズ英和辞典』になかった単語を集めている『リーダーズ・プラス』(研究社、1994)。「MelancoliaⅠ」1668ページ。「『メランコリアⅠ』」、そして⦅ ⦆に説明が、「Albrecht Dürerの銅版画(1514); じっと考え込んでいる翼をもった人物と魔法陣・砂時計・のこぎり・球・犬,その他さまざまなものが描き込まれている」等。直前にGiorgio de Chiricoの絵画「Melancholy and Mystery of a Street」

          「じっと考え込んでいる翼をもった人物」と「さまざまなもの」と、キリコ

          他のところでも

          たくさんの詩人の詩を、たくさんの人が翻訳している2段組の『世界詩集』(講談社「世界文学全集」第103巻、1981)、ジェラール・ド・ネルヴァルの、いくつかの詩は阿部良雄訳、270~274ページ。その1つ、「エル・デスディチャド」と注、271~272ページ。この題名の単語は「注1 スペイン語で「不幸な男」の意」。それから、この詩に登場する「「憂愁〔2字ルビ メランコリア〕」」については、「注3 アルブレヒト・デューラーの版画「メランコリア」が思い出される。『オーレリア』を参照。

          W

          前川誠郎『デューラー 人と作品』(講談社、1990)。165ページ、デューラーは「海象〔ルビ せいうち〕を見たらしい。それはロンドンにある素描(W・823)からわかる。」この文の上に、その、ペンで描かれた素描の「せいうち」。ここにある「W」は「ヴィンクラーWinklerによる素描の番号で、年代順かつ主題別に分類されている。」(6ページの「略号について」)

          極微・沈潜

          前川誠郎『デューラー 人と作品』(講談社、1990)。水彩の《芝草》と《兎》は、「傑作」、「デューラーがどれほど冷静な眼をもって極微の世界に沈潜しえたかを見るのは驚異というほかはない。」(74ページ)。次の75ページに、その、ウサギの絵。芝草の絵は、この本の口絵に

          前川誠郎『デューラー 人と作品』(講談社、1990)は、函に入っている本で、函にサイの絵。函の、ほとんどの部分が、サイ。「外凾」の「犀〔ルビ さい〕」の説明は215ページ。サイを写生した絵を見て、デューラーが「丹念に模写した素描」を描き、「さらに木版画とした。」この本の函にあるのは木版画

          ふたりだけではない

          岩波文庫のアロイジウス・ベルトラン『夜のガスパール レンブラント,カロー風の幻想曲』(及川茂 訳、1991)、「序」(43~44ページ)。レンブラント、ジャック・カローの名前があり、「本書の著者は、芸術をこの二人の画家の持つ二面性において把〔ルビ とら〕えたのであるが、これら二人以外をかたくなに排除するわけではなく、」他の画家たちの名前が、それから並べられる。「アルブレヒト・デューラー、」

          紺碧

          岩波文庫のアロイジウス・ベルトラン『夜のガスパール レンブラント,カロー風の幻想曲』(及川茂 訳、1991)、最初の「夜のガスパール」(15~42ページ)、「ディジョンが起き上るのです、町が立ち上り、歩き、走り出します! 老アルブレヒト・デューラーが描いたような紺碧の空に、三十の鐘が一斉に鳴り響きました。」(24~25ページ)。

          〔 〕

          H・デンベック『動物園の誕生 動物の文化史3』(小西正泰・渡辺清 訳、築地書館、1980)。カバーなどに書いてある著者の名前の「H」は、「ヘルマン」(「訳者のまえがき」の2ページ)。「1 動物園の歴史」の「デューラーのサイの写生画」(27~30ページ)、「画家アルブレヒト・デューラー〔1471―1528年〕」は、他の人によるサイのスケッチと記載を見て「木版画をつくった。これは多くの動物書に載せられ長いあいだ権威のあるサイの写生画と見なされてきた。」それから、「凡例」(4ページ

          デューラァとデュレール(歌)

          同学社の『新アポロン独和辞典』(2000)。「Dürer」324ページ、「⦅人名⦆ デューラー(Albrecht Dürer〔ここのDürerはイタリック〕 1471-1528; ドイツの画家・版画家).」この辞典では、ドイツ語の発音が、近いカタカナでも書かれていて、「デューラァ」。このカタカナの「デュー」がゴシックで強調されているのは、そこにアクセントがあることを示している(そのあと同学社から『アポロン独和辞典』第4版)――それから、角川書店の『アポロ仏和辞典』(1991)

          デューラァとデュレール(歌)