ロックフリーク

当時生まれてないですが、90年代の音楽が特に好きです。小説も好きです。

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文学と死 ゲーテ太宰三島ヘッセ

 太宰治も、三島由紀夫も、川端康成も、芥川龍之介も、みな自ら亡くなりました。  対して、人生を通して神経衰弱に悩まされた夏目漱石は、胃潰瘍で死ぬまで、その人生を全うしました。  若きウェルテルの悩みでヨーロッパに文名を轟かせたゲーテ。若きウェルテルの悩みは多くの後追い自殺が問題となりましたが、ゲーテ本人は82才と長く生きています。  自分も太宰の「黄金風景」や「人間失格」は大好きな作品です。  一方で太宰の文才や、そのカリスマ性によって共に亡くなった人がいるのも事実です。

    • 昔親のクルマで聴いたアルバムたち

       僕は比較的昔の音楽が好きです。めっちゃ昔というより、90年代周辺の音楽が。 親の影響もあるけど、自分でディグって見つけた曲も多いです。  くるりやキリンジがリバイバルする中、父親が昔初期のくるりのライブに行った話を聞いて、〘奇遇だな、自分もくるり聞いてるぞ〙と親子での好きな音楽の類似性について考えてました。 母がサニーデイ・サービスのアルバム持ってたのはビックリしました。親子揃って同じものが好きなんだなあと。 キリンジ、くるり、奥田民代、宇多田ヒカル、Perfume、松任

      • いきなり好きなYouTubeチャンネル紹介

         最近話題のこの本。現代人が本読めないという本業界の問題に直接アプローチした本です。 著者の三宅さんはYouTubeをやってて、いかにも文学少女といった素敵な生活を覗けるのでおすすめです。この本が出る前から三宅さんの存在は知ってました。  確かに本を読むと、頭がスッキリします。作家にのよるけども。疲れるのも確かにそうです。 でも、YouTube見るのも脳が疲れるのは確かです。 しかしネット社会の現代。まだまだ、お猿さんの人間にとってネットは麻薬です。今回はそんな麻薬チャンネ

        • 僕にとってのスポーツという溶媒は何なんだろう

           どんなにメンタルが苦しい、憂うつな時でもできることがいくつかあります。YouTubeを眺めたりします。あと、意外と出来たのがスポーツを観ることでした。 無気力の時も、なんか野球やサッカーは見れました。ネットでは、5ちゃんねるやYouTubeのコメントで、この選手は駄目だとか色んな批判があります。沢山のメディアも厳しく選手を見ます。 そして選手は色々な物凄い重圧の中で戦います。 そのプレッシャーの中で、苦しさの中で戦う姿勢はまさにヒーローだと思いました。勇気づけられたんで

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          春とヒコーキの面白コント

           YouTubeで151万人(2024/05/23時点)もの登録者数を持つバキ童チャンネル。  そもそもバキ童とは、ぐんぴぃさんがアベマTVの街頭インタビューで「バキバキ童貞です。」との発言がバズり、バキ童という名称で呼ばれるようになったことで生まれました。 そんなバキ童ことぐんぴぃさんと、相方の土岡さんのコンビが春とヒコーキなのです。 サイコパスと童貞のコンビ  サイコパスとされるヤバい土岡さんと、バキバキ童貞のぐんぴぃさん。このヤバい二人は青山学院大学の落語研究会で出

          春とヒコーキの面白コント

          小説ってなんだろうな、本棚見せます

           小説家になりたいと何回も思ってました。小説を書くのが好きなのかは書いてないから分かりません。作家という存在に憧れてたのかな。    小説家が言葉を様々な感情や内省の中で紡いでいく過程が凄く格好良かったんです。 NHKの小野正嗣さんのドキュメンタリーを見て久々にそういう感情になりました。  でも、そうやって作家に憧れても難しい本に挫折することも多いです。砂の女を読んで好きになった安部公房は、結構挫折しました。  学校でやる現代文だって、説明文問題は出来ても、小説問題は考え

          小説ってなんだろうな、本棚見せます

          パクリとは何か、舐達磨とBAD HOP、ビートたけしと近田春夫の騒動から考える

           サンプリング。既存の曲の一部を使って新たな音楽を作り出す手法。パクリの線引は凄い難しい。 しっかりした手順であれば、ちゃんと著作権者に許可をとってから使うべきなんだけど、そういう法的ルールだけでは語れないパクリという概念の定義の難しさがある。  昔からの騒動、ザ・ぼんちとビートたけし 80年代の漫才ブームを牽引したザ・ぼんちとビートたけし。どちらも歌を出しており、その曲は漫才ブームと共にヒットします。 そこで生まれたのが、ヒット曲「恋のぼんちシート」で、近田春夫による

          パクリとは何か、舐達磨とBAD HOP、ビートたけしと近田春夫の騒動から考える

          現象としてのhiphopを考える

           POPYOURSというhiphopのイベントがありました。YouTubeで生放送してくれたんですが、凄い盛り上がりでした。自分も最近hiphopというジャンルを捉え直しています。ロック大好き人間だったのが、hiphopに圧倒されつつあります。今回はアーティストを色々紹介しつつ、hiphopを分析します。 DIY精神の音楽、ネットとの相乗効果  DIYと聞くと日曜大工?みたいな感じがしますが、Do it yourself、自分でやってみろ!ということで音楽でのDIYとは自

          現象としてのhiphopを考える

          自分なりのhiphopプレイリスト│邦楽編

           自分に嘘はつけない。自分が聞きたくない音楽は聞きたくない(?)。だからこそ、本当に自分が好きなヒップホップがある。今回は、ヒップホップヘッズではないニワカリスナーの独断で好きなヒップホップのプレイリストをつくってみます。 BUDDHA BRAND 人間発電所 日本のクラシックの最高傑作です。 TABOO1、志人 禁断の惑星 独特な歌い方と世界観がめちゃくちゃ格好いい。 Mall Boyz higher Mall Boyzはいつも謎の元気をくれる。もっともっと凄い

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          中国映画舐めてた「サンザシの樹の下で」

          「サンザシの樹の下で」チャン・イーモウ監督作品  アマプラで配信切れ間際なので、せっかくなら普段見ないような映画を見てやろうということで、「サンザシの樹の下で」という映画を見ました。シンプルイズベストというか、心苦しいというか、色々な気持ちになりした。 ネタバレを一部含みます。 サンザシの樹とは  日本軍が対中戦争(日中戦争だと思われますが)で中国の地で戦い、中国兵がサンザシの樹の下で戦死し、白いはずのサンザシの樹は赤い花を咲かせるようになったというエピソードから始まり

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          ロックンロールをみんなに 邦楽編|若造音楽発掘記

           ロックというと、昔の音楽とか危険な音楽と思われるかもしれませんが、極論、多くのアーティストはロックという精神性に分類されるはずなのです。  今回は、完全に自分の独断で選んだ聴いてほしい邦楽ロックをお届けします。ロックかどうかというジャンルの定義については凄いあやふやです。ごめんなさい。元気が出る曲も沢山あるので、ゆっくりしてって下さい。 はっぴいえんど 風をあつめて 泉谷しげる 春夏秋冬 はじめて聞いてみたら凄い良い曲。魂を感じる。 ナンバーガール 透明少女 イ

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          講談社現代新書、勝手にAIと表紙を作ってみよう

           日本の知識にとてつもなく貢献していると感じる講談社現代新書。思想哲学の本など、様々な切り口で知的好奇心をつついてきます。 自分でも、千葉雅也さんの現代思想入門や、ふしぎなキリスト教なども読みました。どちらも名著なので是非読んでほしいです。  そんな講談社現代新書ですが、なんとAIと自分が勝手に表紙を作れるという機能がホームページにあります。今回は自分が書いていたNoteの記事の表紙を勝手ながら作ってみます。 文学と死 ゲーテ太宰三島ヘッセ 自分は暗い私小説ばかり読んでい

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          "いらすとや"でまとめてみるざっくり経済史

             いらすとやで何でも表現出来てしまう現代日本ですが、経済史もいらすとやでわかりやすくまとめてしまおうという試みです。凄いざっくりしてますよ 今回はアダム・スミス以降からのものです。 資本主義の成立  マックス・ウェーバー的に言えば、「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」によって、宗教改革以降にプロテスタントの人は蓄財が可能となり、仕事に励むようになった人々によって資本主義が生まれたというのがセオリーなんでしょうね。もはや、この理論は世界史のセオリーになってい

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          アイドル史から見る消費社会、メディア史

           NHKの面白い番組に「世界サブカルチャー史」があります。 映画や音楽を社会情勢を交えつつ解説して、皮肉や比喩の裏にある本質を探る番組です。 欧米の歴史だけでなく、日本編もありました。 多くの海外の映画評論家や学者が解説しているのも興味深いです。宮台真司も出演していました。 その番組の新シーズンが始まりました。アイドル編です。それを踏まえてアイドル史、メディア史を振り返りつつ、付け足します。 若者の誕生、アイドルの誕生  アイドルという言葉は、元々信仰のための偶像とい

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          沖縄ロック沖縄ソングについて

           堅苦しいストレス社会の中で生きる現代人。 そんな我々が忘れかけている優しさを琉球音楽は教えてくれます。 今回は有名な琉球、沖縄にまつわる曲をそのバックグラウンドと共に紹介します。 島唄 THE BOOM  琉球音階を早期にメジャーシーンで使ったのがこの島唄です。THE BOOMの宮沢さんは、実は山梨県出身なので沖縄は遠い存在だったのかもしれません。しかし、沖縄戦の惨状を知った宮沢さんは、この歌をレクイエムとして作ることにしました。  ウージの森で千代にさよならという

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          インターネットで振り返るプロ野球 

           いよいよシーズンが始まったプロ野球。 野球とは色んな人が楽しめるコンテンツなのです。 昨年は阪神がセ・リーグ優勝し、日本一になりましたが、今年はどうなるのでしょうか。 ヘッダー画像は藤浪選手の阪神時代のデッドボールシーンです。しかし、藤浪選手は日本人最高急速保持者です。本物の天才です。メッツで頑張ってほしいです。 日本を代表する知の巨人である吉本隆明さんは阪神ファンなのです。知の巨人が阪神ファンってジョークみたいな書き方になりますが。 日本を代表する哲学者である柄谷行

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