ロックフリーク

当時生まれてないですが、90年代の音楽が特に好きです。小説も好きです。

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文学と死 ゲーテ太宰三島ヘッセ

 太宰治も、三島由紀夫も、川端康成も、芥川龍之介も、みな自ら亡くなりました。  対して、人生を通して神経衰弱に悩まされた夏目漱石は、胃潰瘍で死ぬまで、その人生を全うしました。  若きウェルテルの悩みでヨーロッパに文名を轟かせたゲーテ。若きウェルテルの悩みは多くの後追い自殺が問題となりましたが、ゲーテ本人は82才と長く生きています。  自分も太宰の「黄金風景」や「人間失格」は大好きな作品です。  一方で太宰の文才や、そのカリスマ性によって共に亡くなった人がいるのも事実です。

    • 自分なりのhiphopプレイリスト│邦楽編

       自分に嘘はつけない。自分が聞きたくない音楽は聞きたくない(?)。だからこそ、本当に自分が好きなヒップホップがある。今回は、ヒップホップヘッズではないニワカリスナーの独断で好きなヒップホップのプレイリストをつくってみます。 BUDDHA BRAND 人間発電所 日本のクラシックの最高傑作です。 TABOO1、志人 禁断の惑星 独特な歌い方と世界観がめちゃくちゃ格好いい。 Mall Boyz higher Mall Boyzはいつも謎の元気をくれる。もっともっと凄い

      • 中国映画舐めてた「サンザシの樹の下で」

        「サンザシの樹の下で」チャン・イーモウ監督作品  アマプラで配信切れ間際なので、せっかくなら普段見ないような映画を見てやろうということで、「サンザシの樹の下で」という映画を見ました。シンプルイズベストというか、心苦しいというか、色々な気持ちになりした。 ネタバレを一部含みます。 サンザシの樹とは  日本軍が対中戦争(日中戦争だと思われますが)で中国の地で戦い、中国兵がサンザシの樹の下で戦死し、白いはずのサンザシの樹は赤い花を咲かせるようになったというエピソードから始まり

        • ロックンロールをみんなに 邦楽編|若造音楽発掘記

           ロックというと、昔の音楽とか危険な音楽と思われるかもしれませんが、極論、多くのアーティストはロックという精神性に分類されるはずなのです。  今回は、完全に自分の独断で選んだ聴いてほしい邦楽ロックをお届けします。ロックかどうかというジャンルの定義については凄いあやふやです。ごめんなさい。元気が出る曲も沢山あるので、ゆっくりしてって下さい。 はっぴいえんど 風をあつめて 泉谷しげる 春夏秋冬 はじめて聞いてみたら凄い良い曲。魂を感じる。 ナンバーガール 透明少女 イ

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        • 今さら見た名作映画たち
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        • 日本ロック史
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          講談社現代新書、勝手にAIと表紙を作ってみよう

           日本の知識にとてつもなく貢献していると感じる講談社現代新書。思想哲学の本など、様々な切り口で知的好奇心をつついてきます。 自分でも、千葉雅也さんの現代思想入門や、ふしぎなキリスト教なども読みました。どちらも名著なので是非読んでほしいです。  そんな講談社現代新書ですが、なんとAIと自分が勝手に表紙を作れるという機能がホームページにあります。今回は自分が書いていたNoteの記事の表紙を勝手ながら作ってみます。 文学と死 ゲーテ太宰三島ヘッセ 自分は暗い私小説ばかり読んでい

          講談社現代新書、勝手にAIと表紙を作ってみよう

          "いらすとや"でまとめてみるざっくり経済史

             いらすとやで何でも表現出来てしまう現代日本ですが、経済史もいらすとやでわかりやすくまとめてしまおうという試みです。凄いざっくりしてますよ 今回はアダム・スミス以降からのものです。 資本主義の成立  マックス・ウェーバー的に言えば、「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」によって、宗教改革以降にプロテスタントの人は蓄財が可能となり、仕事に励むようになった人々によって資本主義が生まれたというのがセオリーなんでしょうね。もはや、この理論は世界史のセオリーになってい

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          アイドル史から見る消費社会、メディア史

           NHKの面白い番組に「世界サブカルチャー史」があります。 映画や音楽を社会情勢を交えつつ解説して、皮肉や比喩の裏にある本質を探る番組です。 欧米の歴史だけでなく、日本編もありました。 多くの海外の映画評論家や学者が解説しているのも興味深いです。宮台真司も出演していました。 その番組の新シーズンが始まりました。アイドル編です。それを踏まえてアイドル史、メディア史を振り返りつつ、付け足します。 若者の誕生、アイドルの誕生  アイドルという言葉は、元々信仰のための偶像とい

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          沖縄ロック沖縄ソングについて

           堅苦しいストレス社会の中で生きる現代人。 そんな我々が忘れかけている優しさを琉球音楽は教えてくれます。 今回は有名な琉球、沖縄にまつわる曲をそのバックグラウンドと共に紹介します。 島唄 THE BOOM  琉球音階を早期にメジャーシーンで使ったのがこの島唄です。THE BOOMの宮沢さんは、実は山梨県出身なので沖縄は遠い存在だったのかもしれません。しかし、沖縄戦の惨状を知った宮沢さんは、この歌をレクイエムとして作ることにしました。  ウージの森で千代にさよならという

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          インターネットで振り返るプロ野球 

           いよいよシーズンが始まったプロ野球。 野球とは色んな人が楽しめるコンテンツなのです。 昨年は阪神がセ・リーグ優勝し、日本一になりましたが、今年はどうなるのでしょうか。 ヘッダー画像は藤浪選手の阪神時代のデッドボールシーンです。しかし、藤浪選手は日本人最高急速保持者です。本物の天才です。メッツで頑張ってほしいです。 日本を代表する知の巨人である吉本隆明さんは阪神ファンなのです。知の巨人が阪神ファンってジョークみたいな書き方になりますが。 日本を代表する哲学者である柄谷行

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          オタクは死んだのか、自己紹介的に考えてみる

           自分はアニメを見ない方だろう。 ネットで見るにしてもなかなか腰が重い。映画は安くて2、3時間で見られるからいいのだけど。 幼少期からオタクカルチャーと接したり、離れたりしてたと思う。 自分とオタクカルチャー、オタキングとの出会い 自分の父親は、ナウシカをはじめジブリが好きで、エヴァンゲリオンが好きで、ナディアを見せてくれた人だった。アニメ好き漫画好きだった。 小さい頃にポニョやナディアを見ていたのを思い出す。ウルトラマンや仮面ライダー、戦隊モノも大好きだった。昔の

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          今さらシックスセンス見れた

           ネタバレの温床となっているシックスセンスですが、自分は今までの人生でネタバレされることなく生きてきました。シックスセンスを見れたので感想を書いてみます。 ネタバレとオチ  シックスセンスは、マルコムという精神科医がコールという現世に恨みをもった幽霊が見える男の子を治療していくというお話です。  しかし、マルコムは映画の最初のシーンに昔の患者に銃で撃たれます。その翌年からコールの治療に取り掛かっているのでマルコムは生きてるんだなと思いきや、コールは幽霊と話せる子です。

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          ジョーカーを見て生き方について考え直してみる、スコセッシの風

           ジョーカーを今さら見ました。 自分は小さい頃にアニメのアベンジャーズを見てたくらいで、ちゃんとバットマンを見たことはありませんし、マーベル作品も殆ど見てません。 バットマンはマーベル作品だと勘違いするほど見てません。 ジョーカーと言うと、ダークナイトなどでの悪のカリスマというイメージが強いようですが、自分はそのカリスマジョーカーを知りません。ハーレークインと熱愛のジョーカーも知りません。 知らないからこそ、キャラ設定に疑問を持つことなくジョーカーを面白く見れたので感想

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          粗品は今日も人を笑わせる

           毎日の生活に笑いを届けてくれるのがお笑い芸人です。 粗品さんはM-1グランプリ最年少優勝、26才でR-1ぐらんぷり最年少優勝という賞レースの鬼です。 今回は、自分の大好きな粗品さんを分析して面白さをより発掘していきます。 霜降り明星として  霜降り明星としての活動は2013年からで、2018年のM-1グランプリで優勝しました。 ネタの特徴としては、ボケのせいやさんが特徴的な行動をしまくり、それを粗品さんがツッコんで、 「ボケの答え合わせ」をするのです。それを高速で出

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          日本サッカー協会からみるサッカーを取り巻く問題

           伊東純也選手の代表落選や、田嶋会長の任期満了など、話題が耐えない日本サッカー協会ですが、アジアカップ敗退や森保監督への賛否両論など様々な問題があります。 今回は、日本サッカー協会を日本の縮図と考えて分析します。 かなり踏み込んで書いています。ご容赦下さい。 監督は人間力が大切だけど、、、  そもそも、なんで森保監督の長期政権が続いているのでしょうか。 まず、森保さんの凄さとして、協会と現場をつなぐ人間力の高さが挙げられます。 今までのハリルホジッチなどの外国人監督

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          社会からはみ出して権力と社会を疑いまくれ、フーコー編、現代思想入門③

           千葉雅也著、現代思想入門を読んで哲学を学ぶシリーズは今回で一旦終わりにします。 今回取り上げるのはミッシェル・フーコーです。 フーコーは「監獄の誕生」などの著作で現代社会は権力者の監視によって自由や多様性が失われていると指摘しました。 フーコー自身、同性愛者であり、自らのアイデンティティと性的嗜好をを取り巻く社会状況について考察しました。フーコーはAIDSによって亡くなった初めてのフランスの公人でした。 監獄の誕生とはなんなのか  フーコーは、監獄の誕生において現代に

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          池田小事件と宇多田ヒカルのFINALDISTANCE

           今日、宇多田ヒカルの公式youtubeチャンネルでFINALDISTANCEの高画質バージョンがリリースされした。  この曲は、もともとあった2ndアルバムの表題曲だったDISTANCEをバラードとしてアレンジしたもので、シングルカットされてリリースされました。  しかし、レコーディング中にある事件が起こりました。 2001年6月8日。 附属池田小事件です。 この事件は、大阪教育大学附属池田小学校で発生した無差別殺傷事件です。小学校に侵入した犯人、  宅間守が生徒

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