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ネトウヨ的「馬鹿の一つ覚え」なテクニック

最近は、「荒らし」という言葉をあまり耳にしなくなりました。
「荒らし」というのは、昔の「ネット掲示板」や「ブログのコメント欄」などに、意図的にイヤガラセの書き込みをする行為、あるいは、する人たちのことです。

匿名でイヤガラセをして、ストレス解消にしていたり、ネット右翼のように、「敵」認定した「左翼」的な主張をする人たちを攻撃して喜んでいるような、いずれにしろ、くだらない人たちです。

しかし、最近は、こうした個人的なイヤガラセや集団での荒らし行為による「炎上」を防ぐための機能が発達し、また、稀にではあれ、法的手続きを経て「個人特定」がなされ、刑法犯として立件されたり、賠償責任を問われたりする事例が報じられたため、「ネットは匿名だから、逃げられる」という認識の誤りが知れ渡って、おのずと「荒らし」や「炎上」が減ったというわけでしょう。

しかし、いくら法整備がなされ、処罰されることが増えても、それで犯罪者がいなくなるわけではありません。そうした人間は、一定数、必ず存在し、なんとかその悪しき欲望を満たそうとするものです。

例えば「荒らし」をやろうとする場合でも、露骨に「荒らし」だとわかるような書き方をすれば、ブロックされておしまい、ということになる。だから「荒らし」には見えないように工夫する。

これは詐欺師が、見るからに詐欺師ではなく、むしろ「礼儀正しく、あたりの柔らかい人」を演じるのと同じことなんですね。

その演技によって、相手の懐に入り込んでから、おもむろに詐欺行為をはたらくのが詐欺師であり、「荒らし」も詐欺師にならって、こうした演技をすることがよくあります。

下にご紹介したのが、その具体的な事例です。

私のnote記事「YouTubeばかり視てると〈バカ〉になる」のコメント欄での、ハンドルネーム「信賢」さんと、私とのやりとりをご覧ください。

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信賢
2021/06/29 11:48
この記事とは直接関係ないコメントで恐縮ですが、毎日何件も記事を投稿して、レスバもされているのはすごいですね。寝ているとき以外はずっとそれに費やしていらっしゃるのではないですか?


年間読書人
2021/06/29 12:09
そんなことが可能かどうかですね。
ご質問の前に、ご自分なりに、よく考えてみることをオススメします。
これは、ものを考える習慣を身につけるためにも、とても大切なことですよ。


信賢
2021/06/29 12:30
これ、はいかいいえで答えられる質問ですよね。あなたに負担はほとんどかからないのに出し惜しみする理由はなんですか?答えをいただけたら、私は一切の異議を申し立てずに退散します


年間読書人
2021/06/29 13:16
馬鹿じゃないですか?
どこの誰とも知れない、こんな礼儀知らずの質問に、どうして答えなきゃならないんです?

出し惜しみせずに、あなたがこれに答えてごらんなさい。


信賢
2021/06/29 13:23
ではなぜ無視できなかったのですか?答えになっていない答えを返すよりもそちらの方が誠実だと思うのですが


年間読書人
2021/06/29 14:58
どうして?

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見てのとおり、信賢さんは『この記事とは直接関係ないコメントで恐縮ですが、』と一応は礼儀正しそうな「前振り」をしながら、自身の質問に、私に答えてもらおうとしてきました。

信賢さんが、もう少し頭の良い人なら、最初から、こんな悪意の見えすいた質問はしないのですが、たぶん、こんな礼儀知らずな質問にも、丁寧に答えてあげる人が、これまでに何人かはいたのではないかと思います。
だから、じっくりと騙す、という手間をかけるのを惜しんで、こうなった。

それに、この記事「YouTubeばかり視てると〈バカ〉になる」では、「ネトウヨ 」を馬鹿扱いにしていますから、それに腹を立てた、しかし、自分は賢いと勘違いしている「馬鹿なネトウヨ が、また来たなのだな」と、私はすぐに気づきました。

でも、私の場合、こういう手合いを相手するのに慣れているので、門前払いにするのではなく、逆にからかってやることにしました。

『そんなことが可能かどうかですね。
ご質問の前に、ご自分なりに、よく考えてみることをオススメします。
これは、ものを考える習慣を身につけるためにも、とても大切なことですよ。』

これは、丁寧な言葉づかいながら、要は「君は馬鹿だから、きっと物を考える習慣が無いんだね」と言っているわけです。

で、私がまともに相手にする気がないのを感じた信賢さんは、

『これ、はいかいいえで答えられる質問ですよね。あなたに負担はほとんどかからないのに出し惜しみする理由はなんですか?答えをいただけたら、私は一切の異議を申し立てずに退散します』

と食い下がってきます。
この言葉には、次の2つの意味があります。

(1)答えないのは、やましいからだろう? 答えられないからだろう? そうではないと言うのなら、答えられるはずだ。

(2)私(信賢)は、疑問に思ったことへの回答が欲しいだけで、荒らしの意図などないので、答えてもらえば、素直に退散すると約束する。

(1)は、「煽り」つまり「挑発」です。だから、こんなものに乗っては、荒らしの思う壺。

(2)は、何とか答えを引き出して、それに難癖をつけ、一定の目的を達した上で、格好をつけて退散しようということです。
最初から「底意」を見抜かれ、相手にされないどころか、馬鹿にされたあげく、自分から退散するのでは、いかにも格好がつかないからです。
もちろん、こんな人のする「約束」など、まったく当てになりませんし、こちらが応対すれば、あちらはそれに応ずる資格を得たことにもなりますから、それなら当初の狙いどおりになります。

そこで私は「そんな見えすいた挑発に乗ると思うのかよ、この馬鹿が」ということで、逆に挑発し、さらに「逆質問」してやります。

『馬鹿じゃないですか?
どこの誰とも知れない、こんな礼儀知らずの質問に、どうして答えなきゃならないんです?

出し惜しみせずに、あなたがこれに答えてごらんなさい。』

これに対する、信賢さんの応答は、

『ではなぜ無視できなかったのですか?答えになっていない答えを返すよりもそちらの方が誠実だと思うのですが』

このように、信賢さんは、私の質問には答えません。
これは「質問に答える側」になっては「負けだ」と知っているからです。

つまり、信賢さんが当初から目論んでいたのは「質問攻撃」です。

相手が、どんなに誠実に答え、説明をしても、言葉尻を捉えて、質問を繰り返していく。そうすると、どうしたって、最後は答えに窮するようになる。
つまり、そこへ追い込めば「勝ち」だという、これは「荒らし」の、よくあるテクニックのひとつなのです。

「質問攻撃」とは、要は「子供のなぜなに攻撃」と同じです。

「どうして、人のものを盗んじゃいけないの?」
「盗まれた人が悲しむでしょ」
「じゃあ、気づかれなければ、いいの?」
「いいえ、人のものを盗むこと自体が、悪いことなのよ。だから、バレるかバレないかは関係ないの」
「どうして、人のものを盗むのは、いけないことなの」
「それはね、法律できまってるからよ」
「どうして、法律で決まってるの。法律は絶対に正しいの?」

と、こんな具合に「質問」はいくらでも続けることができます。

つまり「質問するだけなら、馬鹿でもできる」ので、あまり頭のよくない、自称「信賢」さんにだって、「質問攻撃」による「荒らし」はできる。「質問攻撃」とは、そんな「馬鹿のための攻撃テクニック」だというわけです。

で、私がまともに取り合わないのがわかった信賢さんは、そのまともに取り合わない態度が「誠実」ではないということにして、私を批判し、妥協を引き出そうとしますが、私はペテン師に情けをかけるつもりはないので、最後まで、馬鹿にしきった態度で、

『どうして?』

君みたいな「荒らし」の相手になって、質問に答えてやることが「誠実」だということになるのだ? 一一と、また「逆質問」して、からかってやったわけです。

つまり、あっさりと「攻守逆転」してしまったことに、さすがの信賢さんも気づいて、あしらわれた悔しさを噛み締めながら、退散せざるを得なかった。

ちなみに、信賢さんのページをご覧ください。
記事が一つもなく、フォローは5つで、フォロワーは1人。
これが意味するのは、「信賢」というのは「荒らし」のための「捨てアカウント」だということです。

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要は、匿名でしか何もできないヘタレが、「捨てアカウント」で「荒らし」に来た。

「荒らし」用に、新しいアカウントを取得し、適当なハンドルネームと画像を使ってアカウント設定し、適当に5人ほどフォローし、その中の1人が自動的にフォローバックしてくれた、ということです。

そして、このアカウントは、その後、まったく動きがありません。
記事は書かれないし、フォローもフォロワーも増えない。つまり、名実ともに「捨てアカウント」になったわけです。

ちなみに「信賢」というハンドルネームの意味は、「信じる人は賢い(わけねぇーだろw)」という意味でしょう。

ご当人としては洒落た「捨てハンドル」をつけたつもりだったんでしょうが、あっさりと見抜かれてしまったのでは、こんなに間抜けな「捨てハンドル」もありません。
むしろ、私に言わせれば「その程度の力量で、私をからかえると信じた君自身が、馬鹿そのものなんだよ、信愚くん」というわけです。

さて、ここまで「荒らし」のテクニックの一つである「質問攻撃」について、実例を即して解説してきましたが、これは「頭の悪い荒らし」を揶揄うことが、主たる目的ではありません。
重要なのは、この程度の「欺瞞」に引っかかる人が現に大勢いる、という現実の方です。

他人の事例を見ているだけなら「私だって、こんなのには騙されない」と思う人は多いでしょう。
しかし、テレビニュースなどでもよく報じられるように「騙される人の多くは、自分は騙されないと思っていた人」なのです。

例えば「信賢の手口」である「質問攻撃」に引っかかって、ひどい目に遭う人とはどんな人でしょうか?
それは「意思表示をしっかりできない人」「他人から、良い人だと思われたいという願望に縛られている人」だと言えるでしょう。
つまり「嫌なものは嫌」だと言えず、つきあいたくもない人にも「良い顔」をして、つきあってしまうような人です。

言い換えれば、「こいつはあやしい」とか「こいつは礼儀知らずだな」と思っても、それを指摘することを過剰に恐れて、つい「良い顔」をしてしまう人です。

いらない品物でも、相手が熱心に薦めてくると、つい妥協して買ってしまうとか、そんなことをしてしまう人は、詐欺やペテンや「荒らし」のカモでもあるのです。

だから、大切なことは、変だと思えば「それは変じゃないですか」と言える程度の胆力です。「嫌なものは嫌。それに理屈はない」と言いきれる自負なのです。
それが無いと、いくら頭で疑っていても、結局は相手に押し切られてしまう。

ものごとは「わかっている(つもり)」だけではダメなのです。その認識を、適切に行動に反映できてこそ、人は自身を守ることができる。

危険な相手が近づいてきたと気づいても、すくんで逃げられない人は、食われてしまう。そういうことなのです。

(2021年7月8日)

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