M.kunika

平凡な様で平凡でない私の人生。でも、みんながみんな違うんだから普通な人生なんてないと思…

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平凡な様で平凡でない私の人生。でも、みんながみんな違うんだから普通な人生なんてないと思う。美しいもの、言葉、音楽、全て惹かれます。此処に何を書いたらいいかまだよく分からないけどまず始めることから始めます。

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記事一覧

白くかがやく

ねえ、おかあさん どうしてありさんはくつはいてないの? なんで足あんなにながいの?  なんであの足で木を登れるの?  ……… ねえ、 なんで海と空はどっちかわからな…

M.kunika
1年前
53

でんでんBOY

確か「天空の城のラピュタ」で、パズーが朝方に塔の窓から高らかに吹き上げるメロディ。 ムソルグスキーの「展覧会の絵」のプロムナードの淡々としたでも荘厳な調べ。 トラ…

M.kunika
1年前
30

陽炎

自分はなんで周りについていけないんだろう。 頭の中では理解している気になっても、いざ実践となると途端に道筋を失ってしまう。 周りを見れば、皆他人に負けないよう必死…

M.kunika
1年前
40

小鳥のさえずりの中で

聞き慣れない歌声で目が覚める。何の鳥なんだろう、ホロホロ、フルフルフルフルフォー、、 絶えず、耳にここちよく、本当に楽しそうに歌っている。 昨日の朝にたどり着いた…

M.kunika
1年前
41

春になると

無性に聴きたくなるこの曲。 懐かしく、刹那く、暖かく、 そしていつか流れてた、SAKURAロード。 気合入れて、コーヒー飲みほして、いま動き出す。

M.kunika
2年前
46

イライラ虫と小人さん

「ねえ、ここに入ってた爪切り知らない?」 朝の慌ただしい時間。 子供の答えは決まって 「知らなーい!」 爪長くなってるので切らなきゃいけないのに。。でも夜切るの…

M.kunika
2年前
70

時計

1年前に失くした時計がふいに戻って来た。 外で落としたんだろうとは思っていたが、本当に、あっさり見つかった。 先日、いつもは自転車で走る道をたまたま歩いていた。…

M.kunika
2年前
78

夏へ移る

何だかすごく追込まれている感覚で目が覚めた。 白い天井。ん?ここはどこだ?  顔の横に何か柔らかいものがある、と触ったらぷっくりした子供の足だ。 次第に覚醒して…

M.kunika
3年前
79

水辺の猫

M.kunika
3年前
91

癒やし

パールブルーの空にきらめく陽光 いまだ覚めない脳内に突き刺さる 深い翠と碧と白のマグカップ カフェラテの泡がふつふつ沸き立つ くうくうと寝息をたてる顔に頬寄せる…

M.kunika
3年前
75

泣き虫王子

うちの子供は齢2歳にしてプレイボーイ。 すぐに周りに女の人が集まってくる。 先日もスーパーで、お菓子をいくつも欲しいとねだり、非情な鬼親に却下されたので、スーパ…

M.kunika
3年前
53

待ち遠しい

ー今度の日曜日はお友達とみんなで山の方に梅の花見に行こうね 母親に告げられてから、当時幼稚園に通ってた私は、その日が来るのを心底待ち侘びていた。 だが、興奮し過…

M.kunika
3年前
45

これが私の生きる道

心が擦り減り、胸にズシッと重しが乗っかってるような時に読みたい本。 大人向けではないので堅苦しくなく、一気に読み進める。実際に私は子供が起きる迄の早朝で読み終っ…

M.kunika
3年前
60

つみきのドライバー

いつもはおちゃらけてる子が、今はキッと前を見据えてる。 両手で構えてるのは、白銀の刃。 気合いの声! 「き〜め〜つ〜の〜❗️ ……ドライバーっ〜〜‼️」 あれ?…

M.kunika
3年前
33

遠方より

"感染たくさん出てますが、大丈夫ですか? 何かあったら遠慮なく言ってください" 昨日頂いたメッセージ。 最近は、一様に心配だと連絡貰う事が多い。 田舎の友人や遠方…

M.kunika
3年前
30

密やかなしあわせ

昨日から職場に行く途中に出現した、クリスマスツリー。 まだ11月だし、と思いながらも、立ち止まらず横目で見ながら私は幸せな気持ちになる。 子供の頃、家にはクリスマ…

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3年前
34
白くかがやく

白くかがやく

ねえ、おかあさん
どうしてありさんはくつはいてないの?
なんで足あんなにながいの? 
なんであの足で木を登れるの? 

………
ねえ、
なんで海と空はどっちかわからなくなってるの?
好きだからぴったりくっついてるの?

………
ねえ、なんで水は透明なの?

なんでなんだろう?
………

今日、何気なく話しかけてくれたり、帰りに別れの挨拶をした人たちが白い光を投げかけてくれたようで、すごくほっとした

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でんでんBOY

でんでんBOY

確か「天空の城のラピュタ」で、パズーが朝方に塔の窓から高らかに吹き上げるメロディ。
ムソルグスキーの「展覧会の絵」のプロムナードの淡々としたでも荘厳な調べ。
トランペットの軽やかで時に哀調を帯び、時に胸に突き刺さる音色が好きだった。

学生の頃の友人が吹奏楽部でその後輩の男の子がトランペットを吹いていた。家が近くの彼女を迎えにいったり何回かしてる内に話すようになり、時にふざけ合ったりするような間柄

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陽炎

陽炎

自分はなんで周りについていけないんだろう。
頭の中では理解している気になっても、いざ実践となると途端に道筋を失ってしまう。
周りを見れば、皆他人に負けないよう必死に頑張っている。
明らかに競争意識剥き出しな人は苦手、でももっと無理なのは表面は和かなのに、実は誰よりも負けたくないと考えている人。
わかってしまうのはきっと私もそうだから。

おかあさん、肩たたいてあげる!

遊んで遊んで、とまとわりつ

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小鳥のさえずりの中で

小鳥のさえずりの中で

聞き慣れない歌声で目が覚める。何の鳥なんだろう、ホロホロ、フルフルフルフルフォー、、
絶えず、耳にここちよく、本当に楽しそうに歌っている。
昨日の朝にたどり着いた、辺りは湿気と熱が取り巻いてるがそれも気にならないくらい。心からホッとしたんだろう。

あれから3年。
毎日どれだけ緊張してただろう。

最終日、なかなか仕事が終わらず、焦りまくって昼もそこそこに働いてたのが嘘のよう。最後の1週間は毎日3

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春になると

無性に聴きたくなるこの曲。
懐かしく、刹那く、暖かく、

そしていつか流れてた、SAKURAロード。
気合入れて、コーヒー飲みほして、いま動き出す。

イライラ虫と小人さん

イライラ虫と小人さん

「ねえ、ここに入ってた爪切り知らない?」

朝の慌ただしい時間。

子供の答えは決まって

「知らなーい!」

爪長くなってるので切らなきゃいけないのに。。でも夜切るのは良くないから(←ずっと聞かされてきたので律儀に守ってる)朝サクッと切ろうと思ったのに!焦る私を尻目に、子供はのんびりとおもちゃ箱をガサガサ探っている。

「こら〜っ!もうすぐ外に出る時間でしょ!?

なんでまだ寝巻きのままなの?さ

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時計

時計

1年前に失くした時計がふいに戻って来た。

外で落としたんだろうとは思っていたが、本当に、あっさり見つかった。

先日、いつもは自転車で走る道をたまたま歩いていた。すると、駐車場の看板の棒に何やら茶色い物が巻きつけてある。何だろう?と近づいてみて、ドキッとした。

よもや、とじっくりと眺める。

間違いない、私が落とした時計だ。

失くしたのが以前の職場に居た頃(しかも買って一ヵ月くらい)、冬だっ

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夏へ移る

夏へ移る

何だかすごく追込まれている感覚で目が覚めた。

白い天井。ん?ここはどこだ? 

顔の横に何か柔らかいものがある、と触ったらぷっくりした子供の足だ。

次第に覚醒してきた。

夢の中で、私は久しぶりに大学時代の友人達と居酒屋(というよりはスナックかバーの様なシチュエーション)のカウンターでお酒を飲んでいた。普段弱過ぎて全く飲まないアルコールを流し込んだ私は、すぐに意識酩酊となっているのだった…

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癒やし

癒やし

パールブルーの空にきらめく陽光

いまだ覚めない脳内に突き刺さる

深い翠と碧と白のマグカップ

カフェラテの泡がふつふつ沸き立つ

くうくうと寝息をたてる顔に頬寄せる

ふとんからはみ出た小さな拳をそっと握る

挫けたり悩んだり繰り返す日中

夜眠って、朝目覚める

それが1番の癒やし。

泣き虫王子

泣き虫王子

うちの子供は齢2歳にしてプレイボーイ。

すぐに周りに女の人が集まってくる。

先日もスーパーで、お菓子をいくつも欲しいとねだり、非情な鬼親に却下されたので、スーパーの床に大の字になって泣き叫んだ。赤ちゃんの可愛らしいアーンアーンという泣き声ではない。野獣の雄叫びだ。子どもは声が大きい上によく通る。

買い物客の視線が集中する。繊細そうな12歳くらいの女の子が耳を塞いで足早に通り過ぎる。。急いで、

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待ち遠しい

待ち遠しい

ー今度の日曜日はお友達とみんなで山の方に梅の花見に行こうね

母親に告げられてから、当時幼稚園に通ってた私は、その日が来るのを心底待ち侘びていた。

だが、興奮し過ぎたせいか前日から熱を出してしまい結局行けなかった。大丈夫だから行きたい、行きたいと泣きせがんだが、もちろん聞き入れられなかった。

後から、梅の花綺麗だったよ!ウグイスの鳴くの聞いた!と友達から楽しげな様子を聞き、私も行きたかったのに

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これが私の生きる道

これが私の生きる道

心が擦り減り、胸にズシッと重しが乗っかってるような時に読みたい本。

大人向けではないので堅苦しくなく、一気に読み進める。実際に私は子供が起きる迄の早朝で読み終った。

あまりに主人公が自分と似通っているので、感情移入しまくりで「あの頃」のキツい、やるせ無い気持ちを思い出した。

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つみきのドライバー

つみきのドライバー

いつもはおちゃらけてる子が、今はキッと前を見据えてる。

両手で構えてるのは、白銀の刃。

気合いの声!

「き〜め〜つ〜の〜❗️

……ドライバーっ〜〜‼️」

あれ?

そして、トテトテと走り寄って来てポコッと軽く私の膝に下ろす。折り紙を重ねて巻いたアルミホイルの芯を。

爆発的人気のアニメ、流行に疎い私でも知っている。子供は、保育園で他の子達が遊んでいたのを真似ているらしい。

タイミング良

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遠方より

遠方より

"感染たくさん出てますが、大丈夫ですか?

何かあったら遠慮なく言ってください"

昨日頂いたメッセージ。

最近は、一様に心配だと連絡貰う事が多い。

田舎の友人や遠方の家族、時には自身の方が大変な状況下にあると思われる方からも。

咳をしただけでその場に居辛くなるような世の中で、こんな優しい言葉は特に心にしみいる。

密やかなしあわせ

密やかなしあわせ

昨日から職場に行く途中に出現した、クリスマスツリー。

まだ11月だし、と思いながらも、立ち止まらず横目で見ながら私は幸せな気持ちになる。

子供の頃、家にはクリスマスツリーはなかったので、幼馴染みの家の大きなクリスマスツリーがうらやましかった。特に、赤や緑や青にぴかりぴかりと点滅する電飾が綺麗でいくら見ても見飽きなかった。(ちなみにこの友達の父親は、この頃既に大きな会社の課長さんだったから殊更豪

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