M.kunika
泣いている時に 声をかけてくれたのは 体調が悪い時に 気遣ってくれたのは 新しい未来への通行手形かもね ゆっくり考えてみよう 冬が来てしまう前に
胸を貫いた氷の結晶 久しぶりの耐え難い痛みに あなたは人知れずもがき呻く こんな痛みを知るぐらいなら 灰色のままで良かったかもしれない 心はだんだんとその熱を下げてゆく そして感情が凍結し、もはや何も感じなくなる 過去にもまた同じように長い期間 通り抜けた真っ暗闇のトンネルの中 慣例的に機械的に続けられた生命活動 今回はいつまであなたは演じられるのだろう 誰よりも装い、自分をも騙せうるほどあなたは 偽りの自分を周りに見せつけ やがて自分をも見失ってゆく
ねえ、おかあさん どうしてありさんはくつはいてないの? なんで足あんなにながいの? なんであの足で木を登れるの? ……… ねえ、 なんで海と空はどっちかわからなくなってるの? 好きだからぴったりくっついてるの? ……… ねえ、なんで水は透明なの? なんでなんだろう? ……… 今日、何気なく話しかけてくれたり、帰りに別れの挨拶をした人たちが白い光を投げかけてくれたようで、すごくほっとしたんだ。 自分に余裕がないと、真っ直ぐで白くて柔らかい光を放ってるような人は時に
確か「天空の城のラピュタ」で、パズーが朝方に塔の窓から高らかに吹き上げるメロディ。 ムソルグスキーの「展覧会の絵」のプロムナードの淡々としたでも荘厳な調べ。 トランペットの軽やかで時に哀調を帯び、時に胸に突き刺さる音色が好きだった。 学生の頃の友人が吹奏楽部でその後輩の男の子がトランペットを吹いていた。家が近くの彼女を迎えにいったり何回かしてる内に話すようになり、時にふざけ合ったりするような間柄になった。 おちゃらけた人懐っこい子で誰とでもすぐ親しくなり、また好きな芸能人
自分はなんで周りについていけないんだろう。 頭の中では理解している気になっても、いざ実践となると途端に道筋を失ってしまう。 周りを見れば、皆他人に負けないよう必死に頑張っている。 明らかに競争意識剥き出しな人は苦手、でももっと無理なのは表面は和かなのに、実は誰よりも負けたくないと考えている人。 わかってしまうのはきっと私もそうだから。 おかあさん、肩たたいてあげる! 遊んで遊んで、とまとわりついていた子供がふと肩をトントンし始める。 小さな手で軽くてくすぐったい。 四つ
聞き慣れない歌声で目が覚める。何の鳥なんだろう、ホロホロ、フルフルフルフルフォー、、 絶えず、耳にここちよく、本当に楽しそうに歌っている。 昨日の朝にたどり着いた、辺りは湿気と熱が取り巻いてるがそれも気にならないくらい。心からホッとしたんだろう。 あれから3年。 毎日どれだけ緊張してただろう。 最終日、なかなか仕事が終わらず、焦りまくって昼もそこそこに働いてたのが嘘のよう。最後の1週間は毎日3時間くらいの睡眠で脳がフル覚醒していた。 今や遠い夢の国の話の様。 突然の変
無性に聴きたくなるこの曲。 懐かしく、刹那く、暖かく、 そしていつか流れてた、SAKURAロード。 気合入れて、コーヒー飲みほして、いま動き出す。
「ねえ、ここに入ってた爪切り知らない?」 朝の慌ただしい時間。 子供の答えは決まって 「知らなーい!」 爪長くなってるので切らなきゃいけないのに。。でも夜切るのは良くないから(←ずっと聞かされてきたので律儀に守ってる)朝サクッと切ろうと思ったのに!焦る私を尻目に、子供はのんびりとおもちゃ箱をガサガサ探っている。 「こら〜っ!もうすぐ外に出る時間でしょ!? なんでまだ寝巻きのままなの?さっきもお服着替えてねって言ったでしょ!?」 …また言ってしまった。 毎朝が戦
1年前に失くした時計がふいに戻って来た。 外で落としたんだろうとは思っていたが、本当に、あっさり見つかった。 先日、いつもは自転車で走る道をたまたま歩いていた。すると、駐車場の看板の棒に何やら茶色い物が巻きつけてある。何だろう?と近づいてみて、ドキッとした。 よもや、とじっくりと眺める。 間違いない、私が落とした時計だ。 失くしたのが以前の職場に居た頃(しかも買って一ヵ月くらい)、冬だったからほぼ1年、この時計は此処にあったのか。 見つけた人が分かる様にと親切に近
何だかすごく追込まれている感覚で目が覚めた。 白い天井。ん?ここはどこだ? 顔の横に何か柔らかいものがある、と触ったらぷっくりした子供の足だ。 次第に覚醒してきた。 夢の中で、私は久しぶりに大学時代の友人達と居酒屋(というよりはスナックかバーの様なシチュエーション)のカウンターでお酒を飲んでいた。普段弱過ぎて全く飲まないアルコールを流し込んだ私は、すぐに意識酩酊となっているのだった… 女主人が気遣わしげに話しかけていた。と、急に横の席にサラリーマンが2人入ってきて
パールブルーの空にきらめく陽光 いまだ覚めない脳内に突き刺さる 深い翠と碧と白のマグカップ カフェラテの泡がふつふつ沸き立つ くうくうと寝息をたてる顔に頬寄せる ふとんからはみ出た小さな拳をそっと握る 挫けたり悩んだり繰り返す日中 夜眠って、朝目覚める それが1番の癒やし。
うちの子供は齢2歳にしてプレイボーイ。 すぐに周りに女の人が集まってくる。 先日もスーパーで、お菓子をいくつも欲しいとねだり、非情な鬼親に却下されたので、スーパーの床に大の字になって泣き叫んだ。赤ちゃんの可愛らしいアーンアーンという泣き声ではない。野獣の雄叫びだ。子どもは声が大きい上によく通る。 買い物客の視線が集中する。繊細そうな12歳くらいの女の子が耳を塞いで足早に通り過ぎる。。急いで、子供おもちゃ売り場に移動したが全く泣き止まない。 「はい、これよかったらどうぞ
ー今度の日曜日はお友達とみんなで山の方に梅の花見に行こうね 母親に告げられてから、当時幼稚園に通ってた私は、その日が来るのを心底待ち侘びていた。 だが、興奮し過ぎたせいか前日から熱を出してしまい結局行けなかった。大丈夫だから行きたい、行きたいと泣きせがんだが、もちろん聞き入れられなかった。 後から、梅の花綺麗だったよ!ウグイスの鳴くの聞いた!と友達から楽しげな様子を聞き、私も行きたかったのに!と悲しくて悲しくて、またぐずぐず泣いてしまった。 その時の記憶のせいか、春と
心が擦り減り、胸にズシッと重しが乗っかってるような時に読みたい本。 大人向けではないので堅苦しくなく、一気に読み進める。実際に私は子供が起きる迄の早朝で読み終った。 あまりに主人公が自分と似通っているので、感情移入しまくりで「あの頃」のキツい、やるせ無い気持ちを思い出した。 青春ノ帝国 | 石川 宏千花 |本 | 通販 | Amazon https://www.amazon.co.jp/%E9%9D%92%E6%98%A5%E3%83%8E%E5%B8%9D%E5%9B
いつもはおちゃらけてる子が、今はキッと前を見据えてる。 両手で構えてるのは、白銀の刃。 気合いの声! 「き〜め〜つ〜の〜❗️ ……ドライバーっ〜〜‼️」 あれ? そして、トテトテと走り寄って来てポコッと軽く私の膝に下ろす。折り紙を重ねて巻いたアルミホイルの芯を。 爆発的人気のアニメ、流行に疎い私でも知っている。子供は、保育園で他の子達が遊んでいたのを真似ているらしい。 タイミング良く、TVで"鬼滅の刃"のおもちゃのコマーシャルが流れた。 クリスマスだし、小学